クロマグロをルアーで釣ることは難しい。そんな固定概念を打ち砕き、クロマグロのキャスティングゲームの確立に大きく貢献、シーンをリードし続けてきたのが佐藤偉知郎だ。50㎏、100㎏、150㎏、200㎏・・・・・。クロマグロの記録更新は常に彼の試行錯誤とともにあった。そして2020年。レコード更新の目標値は300㎏が現実的な数字となっている。そして佐藤偉知郎は20ソルティガの開発にスタート時から参画、アングラーとして、数々の要望を提供してきた。
「ここをこうしてくれ、ということは多くはありません。そのなかでクロマグロ、しかもモンスタークラスとやり合うために、リールには何が必要かといえば、まず重視されるのが耐久性、強度です。とにかく安心してやり合えるということが一番重要です」
なぜ、耐久性、強度といった要素が重要になるのか？　魚のサイズが大きく、スピードが速い。クロマグロという魚の特徴を考えれば理解は容易だ。加えて、遊泳力が速いため、バイトの瞬間のインパクト、瞬間的な力のかかり方が極めて大きい。やわなリールでは戦うことができない。
「究極のやり取りの最中にどう行動するか？　判断を求められます。釣りのなかで使う機械はリールだけ。リールに不安を覚えるようでは冷静なやり取りができない。トータルバランスのいいリールが理想的。20ソルティガの安心感はとても心強いですね」
数時間のモンスタークラスとの格闘。究極の戦いを支えるリールであるためのハードルは高い。
「ロッドの限界、リールの限界、ラインの限界。上手な人ほどこの限界を理解して、ギリギリで勝負ができる。ファイト中、もう少しドラグを入れてみよう、ということですね。タックルのいろいろなレベルの限界値は上がっていくでしょう。当然、より上の記録を狙えると思う。条件によって左右されることは当然としても、300㎏はもちろん、400㎏をキャッチできる可能性は十分にあると思う。20ソルティガは記録を塗り替えるためのアイテムになってくれると思いますよ」