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シーズン初期のモンスターを狙え!
2019年春にリリースされたDAIWA HRF AGSシリーズ。最新テクノロジーを詰め込んだ、対根魚の為に作られたアイテムをシチュエーション別に3回に渡ってご紹介するこの企画! part1は、今回は「磯ロック編」と題して、2019年にリリースされたDAIWA HRF AGSシリーズの中からガチンコ磯ロックに対応したアイテムを軸に、秋冬シーズン初期の攻略法を紹介します。
文・写真/戸澤直彦
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AGS(エアガイドシステム)。フレームにカーボンを用いたダイワ独自のガイドシステム。従来のチタンガイドと比べ、約40%も軽量化に成功
タイトルから出てくる「AGS」の文字。ご存じではない方に今一度ご説明すると、「AGS」とはAIR GUIDE SYSTEM(エアガイドシステム)の略称で、カーボン素材で作られたDAIWAオリジナルのガイドシステムのことをいいます。特徴は何といっても圧倒的な軽さ。 現在多くのロッドに使用されているチタンフレームのガイドに比べ約40%も軽くすることに成功しました。
ガイドが軽くなることによりロッドそのモノの重さが軽減され、ロックのようなロッドを立てて釣りをするような釣りにおいて腕の疲れを軽減し、軽くなったことでキャスト時の振り抜きスピードが上がり飛距離が伸びることに繋がります。また、ガイドが軽くなることでキャスト時のティップの「ブレ」の収束が早くなる分、より正確なキャストに繋がります。ロックのようなピンポイントを狙い撃ちする釣りには最適なシステムといっても過言ではないでしょう。剛性はなんとチタンの約3倍。私個人的には軽さもさることながら、圧倒的な「感度」がAGSの特徴だと思っています。
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婚姻色の入ったオス。スイミングで仕留めた1本
このロッドのプロトでテストをしていた時のことです。スピニングモデルの「96M/MH」にPE0.6号、シンカー21gで遠投をしていました。100m近く飛ばし、水深7~8mのボトム付近をスイミングしていると、これまで感じたことのない振動が手に…。
「ルアーに何か引っかかったかな?」
と、思いチェックしますが異常なし。しかし次のキャストでも同じ振動が伝わってきます。「ガイドにちゃんとラインが通ってないのかな?」とチェック。異常なし。そこで目に見える5m程前にキャストし、ルアーの動きをチェックすると、なんと手に伝わる振動と同じリズムでワームのテールが動いているではありませんか! そうです、先程から手に伝わっていた振動はワームのテールの振動だったのです。これには相当驚きました。以前からAGSは感度がいいと聞いてはおりましたが、ここまでとは想像もしていませんでした。もちろん、ロッドのブランク性能、ラインの性能も要因としてはあるのですが、ここまでハッキリと水中の情報が伝わる体験は初めてだったため、驚いたのを覚えています。
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ベイとロッドのHRF AGS 910H/XHB(写真上)とスピニングロッドのHRF AGS 99H(写真下)。対モンスター専用で、シリーズ最長・最強モデル
今回磯編でご紹介するスペックは「HRF AGS 910H/XHB」「HRF AGS 99H」の2本となります。
「910X/XHB」はベイトロッド、「99H」はスピニングロッドです。ロッドパワー、レングスともにシリーズ最強スペック。磯ロックでのモンスターをターゲットに開発しました。ロッドはパワーと長さを追求すると当然重量が増していきます。磯ロックではヘビーシンカーを多用することも多く、手に掛かる負担が大きく一日中釣りをするのは腕がかなり疲れます。しかしAGSシリーズはガイド以外のブランクに「HVFナノプラス」という高密度HVFカーボンを採用し、高強度化と軽量化を可能にしています。「910H/XHB」では自重190g、「99H」はなんと175gと、圧倒的な軽さを実現しました。
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「HRF AGS910/XHB」のパワーでブチ抜いた50cm弱のベッコウゾイ!
温暖化の影響で年々海水温が上がり、秋冬といっても海の中は夏の色が濃い状態が続いています。それでも台風や低気圧で徐々に水温が下がり、今年も間のなく待望のシーズンがやってきます。過去40年釣りをしてきて思うのが、ロックフィッシュに限らずシーズン初期はモンスターサイズが釣れる確率が高いということ。アイナメ、ベッコウゾイ、マゴチ、シーバスなどこれまで多くのモンスタークラスをこのシーズン初期に釣り上げてきました。
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岬の先端は潮通し抜群!初期のコンタクトポイント
アイナメは夏場に高水温により深場へと落ち、水温が下がり始めるとともに浅瀬へと移動して来ます。初期のモンスターも同じような行動パターンとなるわけですが、初期ならではのキーポイントをご紹介しましょう。
まずは水温。目安となるのは20度。とはいってもアイナメにとってはかなりの高水温のため、岬の先端など少しでも潮通しの良いエリアを好みます。地形の変化、つまり「水の動く場所」を探してみましょう。そこには「ベイト」も大きく関わっています。
この時期の海には多くのベイトが残っています。これらベイトは先程述べた「地形の変化」に集まるため、アイナメにとって産卵前の栄養補給場所なっており、ベイトを意識している初夏の釣りと同じ。そのため、使うルアーも必然的にベイトライクなチョイスとなってきます。基本はテキサスリグやフリリグなどオフセットフックのリグで探りますが、イワシなどの小魚を意識しているようならジグヘッドでのスイミングも有効となります。基本的にルアーのカラーはベイトに合わせるといいでしょう。
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「HRF KJ ホッグ」。磯ガニが目視出来るなら左上下のイソガニGB、水温が低下し、海藻が増えたら右上下のヨツハモガニ。まさにマッチザベイトのワーム
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ベイトフィッシュが多い初期はスイミングが有効。テキサスリグでもジグヘッド、プラスブレードなどヤル気のあるアイナメならガップリと食ってくる(左上:KJグラブ、右上:KJカーリー、左下:ダックフィンシャッドR5、右下:ダックフィンシャッドR3.5)
次回part2は「クロソイ攻略3パターン」を詳解します。
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堤防で手軽もOK!磯でガチもOK!
ハードロックフィッシュゲームin田代島