源流探検部リコメンド
フィールドビンゴはこんなに楽しい!
第二回目の源流探検では、小菅村と大月市の境界、松姫峠から続く尾根を歩いた。新緑の森林の中を散策したその際に、源流探検部が行なったのがフィールドビンゴ。これは、ビンゴカードの数字の代わりに、森林の中で出会えるものが書かれたカードを使ったゲームだ。自然と遊び、自然から学ぶには、最適なツール。子供はもちろん、親子で楽しめるのでオススメだ。
そこで今回は、フィールドビンゴの紹介をしたいと思う。
フィールドビンゴは、基本的にはビンゴゲームと同じ要領で考えればよい。森林を散策しながら、自分のビンゴカードに書かれた項目のモノを探して丸をつけていく。丸をつけた項目が早く列になった人が“勝ち”となる。市販のカードを使用する場合、ビンゴカードに書かれている項目は「木の実」「細長い葉っぱ」といった具体的なものから、「いい匂いのするもの」「ふわふわしているもの」といった抽象的なものまである(カードの種類による)。
ビンゴカードに書かれた項目に該当する自然を探しながら歩くと、早く一列が出来上がりビンゴになりたいという競争意識も加わって、頭上や足元にも目が行くため、自然の中を観察する力が養われる。ルールもシンプルで子供から大人まで楽しめるので、ファミリーや友人同士、グループで遊ぶのにもぴったりだ。
森林散策の途中で、栗の枯れ葉とイガぐりを拾った探検部メンバー。早速、フィールドビンゴの項目「ちくちくするもの」に○をつけた。
動物の足跡を発見! 探検部メンバー全員、大盛り上がりで「あしあと」の項目に○をつけた。その後、小菅村役場源流振興課の中川さんに動物の生態について解説をしていただいた。
フィールドビンゴをより楽しむコツは、今回、森林を散策した探検部のように、「黄色い花があったよ」「ここに、動物のフンがある!」など、気づいたことをお互いに教えあい、情報共有すること。普通に歩いただけでは分からない自然への気づきを子供に促したり、親子や友人同士のコミュニケーションを深めることができる。
また、フィールドビンゴには、自分で好きな項目を書き込めるよう、マスの中が空白になったカードもある。何度か森林散策を経験した後に、自分で書き込むタイプのフィールドビンゴを使えば、森林での気づきや蓄えた知識をフィールドビンゴの項目作成にフィードバックできるはず。遊びながら自然を学べるツールとして、さらに質の高い、フィールドビンゴを楽しめるだろう。
今回、源流探検部の森林歩きをより楽しいものにしてくれたフィールドビンゴ。ぜひ、ぜひ親子で試してみて欲しい。
今回、源流探検部が使用したビンゴカード。カードごとに、同じ項目でもマスの配置が違い、さらに、ひとマスだけ、自分で項目を書き込めるようになっているなど、森林遊びの工夫が施されている。