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いつまでも滑らか。
使い込むほど真価は判る。

強く滑らかな回転が持続することを追求したベイト(両軸)リールにおける新設計ギアシステム。
ギアの歯のモジュール(大きさ)は耐久性に直結するから小さくしない。
手間を惜しまず、歯面をひとつひとつ精密に削り出す。
だからガッチリと、滑らかに噛み合う。
初期の滑らかさが長く続くことを実現させたDAIWA独自のテクノロジー。
【回転ノイズ比較】
巻き上げ時のギアノイズ(ハンドル回転時に感じるザラつきなど)の測定結果。振れ幅が小さいほどノイズが少ない。従来ギア比較で、ハイパードライブデジギアのノイズレベルは50%以下へと大幅に減少(当社比)。滑らかで静かな巻き心地を実現した。
【回転耐久性比較】
既存ベイトリールとの回転耐久性比較。こちらのグラフをご覧いただければ一目瞭然だろう。そもそも初期段階から滑らかな回転性能を発揮して、張力(=高負荷や、使用時間による負荷の蓄積)による回転性能の低下量も極めて少ない。つまりHYPERDRIVE DESIGN によって、滑らかな回転性能と回転耐久性能を、極めて高いレベルで両立している。
HYPER DRIVE DIGIGEAR理論
【 従来の噛み合わせ(イメージ)】
【 HYPER DRIVE DIGIGEAR噛み合わせ(イメージ)】
ドライブギアのモジュールは小型過ぎないサイズを標準化。歯面は最適な圧力角となるバレット型シルエットに仕上げることで、ピニオンギアと無駄なく効率を高めた噛み合い率を実現。従来、互いの歯面が最大2度接触する噛み合わせが、時に3度もの接触を目指した。より緩やかな圧力角が滑らかな回転と優れた耐久性を両立するシステムだ。
歯面強度を維持しながら回転フィーリングをさらに向上するには、何が必要となるのか。ドライブギアが大型になりパワーを増しただけでは事足りない。またピニオンギアの回転精度が向上するだけでも同じく決定打に欠ける。単体としてはそれぞれが実に優れたタレントだとしても、密接な関係にある両者を互いに機能させるには巧みなチームワークが要となる。突破口を開く鍵は、直接の接点となる歯面に秘められていた。
それが、歯面の“圧力角” というDAIWA独自の采配だった。
スムーズな回転を生み出すには、それぞれの歯面による高い数値の噛み合い率が求められる。従来であれば、歯面の歯自体の数を増やすと共に、それぞれの歯の高さを伸ばすことで優れた性能へと繋げてきた。ところが、その実、それだけに留まらず第3の発想、噛み合い率を上げる“圧力角”が残されていたのだ。
圧力角とは、歯面が立ち上がっている角度。歯面が立ち上がるほど接触点が増えるので、噛み合い率が上がっていくものだ。
通常、ドライブギアとピニオンギアが噛み合って回転を促す際、それぞれの歯面が最大2度接触するメカニズムが一般的。ところが新たなDAIWAの圧力角は、2度接触する作用線において、最大3度もの接触を促すことを理想とした。また接触が分散されたことで歯面耐久性の向上にも繋がる副産物をも生み出しているのだ。
この理想的な圧力角を実現しているのが、駆動力の要となるドライブギアとピニオンギアの噛み合い部分。アングラーによるハンドルからの入力をドライブギアが受け止め、スプールに直結するピニオンギアの回転へと、無駄なく変換することができるのだ。
【ピニオンギアの進化】
従来ピニオンギアの耐食性試験結果
最新ピニオンギアの耐食性試験結果
ドライブギアと対になるピニオンギアは、ベイトリールにとってドライブギアに並ぶ要といえるほどの超重要パーツ。そのピニオンギアも劇的に進化した。ギア歯面は、ドライブギア同様に新諸元に刷新。併せて特殊素材を採用したことで、腐 食、固着、欠損などのトラブルが激減。2枚の写真は、過酷な環境下を想定した試験結果。左の従来型の歯面には微細な塩溜まりが確認できる。この手の塩や砂粒の残留が、ゴリ感、ひいてはギアの歯欠の元なのだ。一方、右の新型の歯面には、塩溜まりは皆無。当然、ギアは長持ちする。
巻上効率の向上。

滑らかさの持続と、巻きの軽さ。
ピニオンギア両端をボールベアリングで2点支持することで、ハンドルを回すパワーを減衰させずにスプール回転へと伝える重要な機構がハイパーダブルサポート。
あわせてピニオンギアそのものも、大幅強化。
【ピニオンギア支持構造】
ドライブギアのパワーをスプール回転へと変換する中間軸・ピニオンギアの支持構造、それが『HYPER DOUBLE SUPPORT』。ピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで支持することで、回転フィーリング向 上へつなげる駆動サポートシステムだ。ピニオンギア1点支持と比較すると、回転耐久性と共に、ハンドルから入力された回転パワーの伝達効率を大幅に向上可能だ。ピニオンギア自体もドライブギア同様に、強度面で様々な進化を遂げた結果、駆動部の耐久性を大幅に高めるに至ったのである。
 ドライブギアと対になるピニオンギアは、実は、精巧な設計、ギア歯面、素材、加工、耐久性、精度などが必要とされる、ベイトリールにとって本当に重要なパーツなのだ。そこで劇的な進化を果たした今回、改めてしっかりと整理しておきたい。
 まず、ピニオンギア本体について。ハイパードライブデジギアと対になるため、ドライブギア同様に新諸元に刷新。それにくわえて高強度、高耐食グレードの素材へ見直し、腐食、固着、欠損などのトラブルが激減し、初期回転が永く続くという、大幅な性能向上を果たしたものになっている。
 もうひとつがハイパーダブルサポート。これはピニオンギア本体ではなく、ピニオンギア両端の2点をボールベアリングで支持した、駆動ギア支持方式のことを指す。ハイパーダブルサポートは、スプール回転とハンドル回転の、それぞれに関わるボールベアリングを別々に設けることで負荷を分散しボールベアリングの初期性能維持を狙っている。
ギアとスプールを強く高精度で支持。

ブレない、ガタつかない、たわまない。
何事も土台が重要だ。
優れたギアが性能を発揮するために必要なリールの土台とはすなわち筐体である。
HYPER ARMED HOUSINGとは、内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とハイパワーを生む筐体システムを指す。
条件としては、フレームに金属素材を用いること。
さらにソルティガICではアルミニウム合金を採用。
丸型ならではのマシンカット製法によるフル切削を施し、堅牢無比な高剛性を実現する。
当然、ガタつくことなく、かっちりとしたボディで、回転を支えてくれるのである。
形状はヒューマン・エルゴノミクス、いやもっと釣りに特化したフィッシング・エルゴノミクスな、コンパクトで、手に優しく、疲れない形状。
これについては、コンパクトボディの部分でじっくりと解説したい。
ソルティガICのハウジングはフレーム、両サイドプレートおよびセットプレート全てがアルミ素材つまり、フルメタルで構成されたHYPER ARMED HOUSING(FULL-AL)となる。
固着しにくく作動し続けるクラッチシステム。

固着修理件数99%削減!(当社比)
※初代ソルトバリヤタフクラッチ発売2年間の比較における発生率

信頼は、ある日突然に「勝ち取る」のではなく、時間や歴史、時代を経て積み重ね続けるもの。海水域で使用するベイトリールにおいてトラブルレスを目指した結果、幾度となく稼働するクラッチON/OFFに耐え、作動し続ける高耐久クラッチ構造をついに実現。改良し続けることで見えてきた、キーとなるポイントを紹介しよう。一般的にクラッチというと、イメージされるのがクラッチレバー。これは一部のパーツに過ぎない。このレバーをON⇔OFFと切り替えることで、内部パーツが瞬時に稼働し、ピニオンギアとスプールとの切り離しまで連動するひとつなぎのシステムとなっている。つまりクラッチは、スプールフリーや巻上げの動作に移るための、まさしく駆動の要なのである。
クラッチトラブルの主な原因は、スプールとボディフレームの隙間から浸入する海水によって内部のクラッチシステムが腐食や固着し、クラッチレバーが動作しなくなるというもの。海水はベイトリールにとって不倶戴天の天敵なのだ。DAIWAは長年、クラッチシステムの改良にたゆみなく取り組み続け、このハイパータフクラッチにおいてひとつの完成に到達した。内部システムを盤石の状態に保つことこそ、クラッチが作動し続けるための根幹なのである。
【クラッチシステム断面図(イメージ)】