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未来を拓く源流新時代の幕開け ~全国源流の郷協議会~
全国各地の河川の最上流に位置する自治体が結集し、平成17年11月に「全国源流の郷協議会」が発足しました。 日本の源流域は、国土保全や環境保全の最前線に位置しており、河川の流域だけでなく、我が国にとっても非常に重要な地域となっています。会員一同その責任を自覚し、源流域の環境などを保全に務めておりますが、源流の恵を共有する流域の皆さんと一緒に活動していくことが必要です。 当協議会では、源流地域の重要性を多くの方々に理解していただき、源流域が存続していけるよう源流基本法の制定などを提案し、その実現に取り組んでおります。
飛騨で活躍する「広葉樹活用コンシェルジュ」(神通川水系源流)
未活用の広葉樹の使い道を開拓する仕事
 3,000m級の山々に囲まれ、面積の94%を森林が占める飛騨市。特別豪雪地帯に指定される雪深い地域であり、神通川水系跡津川の源流の街である。そんな飛騨市で今、進められているのが、前回ご紹介した「広葉樹のまちづくり」だ。 飛騨市には多種多様な広葉樹の天然林が残っているが、なかなか活用されてこなかった。そこで、より付加価値のある活用方法を見つけることで、市内に新たな経済の流れをつくろうというのが「広葉樹のまちづくり」なのだ。  飛騨市の強みは、林業者から製材所、木工作家や職人などがすべて市内にいること。市が中心となって、木に関わる人が集まるコンソーシアム(共同事業体)が作られた。さらに、2020年4月には「広葉樹活用コンシェルジュ」が誕生した。  日本初の「広葉樹活用コンシェルジュ」に任命された及川幹(おいかわもとき)さんは、自分の仕事をこう説明する。  「僕の仕事はコンソーシアムの調整役です。需要と供給をマッチングさせ、サプライチェーンを作るところまで行います。伐採された広葉樹の95%はチップになってしまい、家具などに使われるのは5%程度。しかし、見方を変えれば、『使い方や視点、マッチングを変えることで光が当たる広葉樹が95%ある』とも言えます。スギとヒノキがメインの針葉樹は規格も統一されていますが、広葉樹は樹種も多様なので、一元的な基準を設けることができません。また、家具や建築、挽き物(食器)など、使う目的によって求められる樹種やサイズも異なります。そこで、これまでチップになっていた95%の広葉樹に光をあて、作家さんや様々な分野の企業に『こういう材があるので、この用途で使ってみませんか?』と提案するのが僕の仕事です」  双方のニーズや事情、さらには木や山のことを知らなければできない仕事だ。及川さんは、針葉樹の製材工場で生産管理や営業を担当していた経験を活かし、2020年4月からコンシェルジュとして活躍している。
広葉樹活用コンシェルジュとして活躍する及川幹さん。製材工場に従事したキャリアと経験を活かし、未活用の広葉樹の新たな使い方を提案。森と使い手をつなぐ調整役だ。
広葉樹だからできる森に寄り添う木材活用
 「飛騨は気候や環境が厳しいため、広葉樹は70〜80年経っても細いのですが、目が詰まっているという良さもあります。広葉樹は多種多様なので安定供給が難しいですが、ナラとブナ、クリ、ホオノキの四種類ならば比較的安定供給しやすいですね。また、製材所の目利きや木工など、広葉樹の技術や文化、そしてプレイヤーも豊富。産地としてトータルな魅力があることに加え、ものづくりが盛んな愛知や岐阜(県南部)、富山や長野など、元気なマーケットに囲まれているのも強みです」  手応えはすでに感じ始めている。家具メーカーや木工作家の中には国産材や地域材を使いたいと考える人が増えている。さらに、最近ではウッドショックの影響で外国産材が手に入りにくくなっており、地域材への関心は高まりつつあるという。  「岐阜(県南部)や愛知では、オーク材(ナラ材)が人気です。飛騨産材に関心を寄せていただける方を山にお連れしたり、使い手から『もう少し長めの材が欲しい』と言われれば、伐る位置を変えたりもしています」  この仕事の魅力は、「飛騨の森に最大限寄り添えること」だと及川さんは言う。  「僕が林業に関心を持ったきっかけは、大学時代に文化人類学を学んだこと。その地域の自然に合った文化や技術、伝承に魅力を感じました。それらを今の社会情勢に合わせて活かせたらと思いまして・・・。しかし、前職で扱っていた針葉樹は、建築材の規格に合わせて量産するもの。そのため、地域の自然や文化、実情に合わせた活用などが難しいのが実情です。そんな時、飛騨市の『広葉樹のまちづくりツアー』に参加し、興味を抱きました。コンシェルジュはコンソーシアムの調整役で、特定の企業に所属する訳ではありません。だからこそ、いろいろなプレイヤーと関わることができ、森に寄り添うことができていると実感しています。今後は、チップ以外で使われる広葉樹の割合を現在の5%から20〜30%に引き上げていきたい」と展望を言葉にした。
飛騨地域の広葉樹の可能性を模索する研究グループではさまざまな試作品を作成している。写真は、多種多様な樹種が揃うことを表現したもので、広葉樹の流通拠点に展示してある。
源流の水を分析、森と農産物との関係を明らかに
 「広葉樹活用コンシェルジュ」として広葉樹のまちで暮らす及川さん。「水が美味しいんです。水道水でも美味しいし、夏場でも冷たいんですよね。また、飛騨地方は豪雪地帯なのですが、この豊富な積雪によって広葉樹の森が成り立っているのではないかな」と、静岡県出身の及川さん飛騨市で暮らすようになっての驚き表現した。そんな飛騨市では、今年から水に関連する新たなプロジェクトを始めた。それが、地域産品等高付加価値化推進プロジェクトだ。  このプロジェクト担当者である飛騨市農林部林業振興課の富本守さんはこう話す。  「飛騨市には『米・食味分析鑑定コンクール』に8年連続入賞のお米や飛騨牛、野菜、鮎など、質の高い地域産品が揃っています。そんな飛騨市の農地の90%では、谷川の水が使われており、生産者の方々からは『水がキレイなので美味しいお米が育つ』『キレイな水が良い牛を育てる』という声が聞かれます。もちろん、地域産品は生産者の努力や知恵の成果ですが、その生産背景の一つには飛騨市のキレイな水、それを育む森林があるのではないかと思うのです。そこで、これらを繋いでいる水の特徴を調査し、飛騨市の森林と地域産品の相関を紐解きたいと考えました。そして、木材生産に限定されない森林の価値を見出せることができたらと思っています」  このプロジェクトでは、岐阜大学応用生物科学部の大西健夫准教授の協力のもと、年間を通して水質調査が行われる。  「初年度となる今年は一つの水系をモデル地区と定め、15地点で月2回の採水と分析を行っています。このプロジェクトは環境基準により水の汚濁状況を調べるものではなく、水に含まれる陽イオン、陰イオン、Si(ケイ素)、DOC(溶存有機炭素)、DIC(溶存無機炭素)、PH、EC(電気伝導度)有機物の質分類を行います。これにより、飛騨市の水の特徴を明らかにしたいと思っています」
野菜やお米、飛騨牛な、質の高い地域産品が揃う飛騨市。その背景にはきれいな水がある。地域産品と森と水の関係を明らかにしようと、新しいプロジェクトが始まっている。
飛騨市が岐阜大学の大西健夫准教授の協力のもとで行う地域産品等高付加価値化推進プロジェクトでは、年間を通して水質調査を実施し、飛騨市の水の特徴を明らかにする。
 飛騨市内を流れる宮川は、山々からきれいな水が注ぎ込むため、水がきれいだという実感がある。「例えば、殿川は飛騨市内に源流があり、谷川が集まって殿川になり、宮川に合流します。今回の調査では、殿川の源流域にある六つの谷川で採水します。データによってそれぞれの谷川の特徴が明らかになれば嬉しいですね。この調査によって、飛騨市の水と森林との関係を紐解くことができればと思っています」  そう話してくれた富本さんは、実はお隣の高山市の出身だ。子どもの頃から釣り好きの父に連れられて、川遊びや釣りに明け暮れたという。そんな富本さんが飛騨市の職員となって、「市内の神岡地区には共同の水屋があり、今も住民の皆さんによって大切に守られていることを知りました。他にもきれいな川があり、キレイな川や水は市民の皆さんにとってあまりにも身近な存在のため、特別なものではありません。それゆえ、水は無意識に飛騨市の風土を作る大切な要素の一つとなっています。このプロジェクトを通じて飛騨市の水の特徴、さらには森林を背景とした地域産品との関連を明らかすることで、飛騨の野菜やお米、飛騨牛などを『美味しい」と食べてくださった方に、その背景にある飛騨市の豊かな森林や風景を想像していただけたら・・・、それが理想です」  森と水、水と人。木と人。自然同士のつながりの中で積み重ねてられてきた、源流の暮らしと営み。飛騨市の新たな試みは、自然と人がより良い関係を築く第一歩となるはずだ。 写真提供=飛騨市 文=吉田渓 
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