紅牙 テンヤゲーム EXKOHGA TENYA GAME EX

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  • MH-235

  • H-225B

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鯛に魅せられたすべてのアングラーに。

ブランド名の由来は、鯛をイメージした美しい“紅色”と獲物に食らいつく鯛の鋭い“牙”。我々を魅了してやまない特別な魚だからこそ、敬意と真剣勝負の駆け引きで鯛との真っ向勝負に挑む。「紅牙」には、そんな想いがこもっている。その領域はタイラバとタイテンヤ。どちらも一尾の鯛に向き合い一対一の勝負に挑むスタイル。「より確実に掛け、そして獲る」そんなアングラーの想いに応えるため、DAIWAは釣りを研究し、具現化する。
鯛に魅せられたすべてのアングラーに勝機と高揚感をもたらすため、「紅牙」はこれからも進み続ける。

ダイワテクノロジー

感性領域設計システム [ESS](エキスパートセンスシミュレーション)
ロッドは曲がると、その方向と反対側に起きあがろうとするエネルギー(復元力)が発生します。これは、変形した(ひずんだ)ブランクが元に戻ろうとする「ひずみエネルギー」であり、竿の性能を左右する極めて重要な要素と言えます。DAIWAは「ひずみエネルギー」を解析・設計するシステムを独自に開発し「どこが優れているか」「どこが足りないか」を数値で明確に把握するだけでなく、釣り人がもつ感性の領域をも設計に反映する事が可能となり、より釣り人が求めるロッドへと近づいていきます。
AGS
軽量・高感度を実現するAGS(エアガイドシステム)はカーボンフレームを採用しており、チタンと比較して約3倍の剛性をもつカーボンの特性から、ラインを通して伝わるわずかな信号を吸収することなくダイレクトにブランクに伝える高感度を有します。また、カーボンの軽量性によりロッド全体の軽量化にも貢献し、特に穂先部の軽量化につながることで感度の向上にも追加の効果が見込めます。
SVF NANOPLUS
軽さ・パワー・細身化を実現する超高密度カーボンSVFに東レ(株)ナノアロイテクノロジーをDAIWA独自の製法で組み合わせ、さらなる高強度化・軽量化を可能としました。
SMT(SuperMetalTop)
SMT(スーパーメタルトップ)とは、超弾性チタン合金素材をロッドの穂先に使用したDAIWA独自のテクノロジー。金属ならではの振動の増幅力から、カーボン素材では不可能な領域の感度を釣り人に提供します。弾性の高い金属素材の特徴である強度と外傷への強さに加え、わずかな動きにもしなやかに曲がる繊細な穂先を実現できることから、アタリを手元までしっかりと届ける金属ならではの手感度と目に見えるアタリの目感度に優れています。
X45
キャスティング、アクション、フッキング、ファイトなどの動作の中で発生するネジレを防ぐため、長年の研究によりネジレ防止の為には従来構造(竿先に対して0°、90°)に加え「45°」のバイアスクロス(±45°に斜行したカーボン繊維等)を巻くことが最適であるとの結論に至りました。X45の搭載により、ネジレを防止し、パワー・操作性・感度の飛躍的な向上を実現しました。
V-JOINTα
ジョイント部に高強度素材のナノアロイを採用し、DAIWA独自の精密加工技術を駆使することによりV-ジョイントαは誕生し、V-JOINTをさらに強く・軽く・きれいな曲がりへと進化させました。継ぎ数の多い竿では、ジョイント部を短くすることが可能になり、強さを実現しつつ軽さの実現に寄与します。
AIR SENSOR SEAT
カーボンファイバーの入ったエアセンサーシートにより、軽量化・高強度・高感度を実現します。ロッドの用途に応じて専用設計がなされており、汎用リールシートでは体験できない操作性をもたらします。

製品詳細

■薄肉・軽量のN+Cリング
軽量・高剛性・トラブルレスのRタイプフレームと、薄肉・軽量のC・Nリングを搭載。
シャープで切れの良い操作性と手感度を実現。
■SVFナノプラス
パワー、細身化を実現する超高密度カーボン「SVF」に東レ(株)ナノアロイRテクノロジーをダイワ独自の製法で組み合わせ、さらなる高強度化・軽量化を可能とした。
■高感度軽量エアセンサーシート
リールシートに最適な軽さと高剛性、高強度を追求したカーボン強化樹脂採用。軽さと剛性の両立により感度に優れたエアセンサーシート(スピニング:スリムフィット/ベイト:スリムトリガー)ダウンロックの利点としてブランクに直接指で触れられることができ感度アップにつながることと、指がナットに干渉しないことがあげられる。
■カラークロスナット
■ネーム部

アイテム紹介

アイテム 説明
MH 柔軟でスローテーパーなSMT穂先によりフォール時の極かすかなアタリも明確に表現する。また、操作性の高い素材は繊細な誘いからシャープな誘いまでレスポンス良くこなし、瞬間的なブレのない合わせを可能にする。
H より先鋭化したSMT穂先により手感度と操作性を追求。重いテンヤでボトムを意識した釣りや、リアクション系の釣りに威力を発揮。 グラスムクに対しての圧倒的コストパフォーマンスを誇る。
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MOVIE

付属品

・クロロプレン製ロッドベルト
・竿袋

テスターインプレッション

福田 豊起テスター

私もテスターとして理想のタックル像のようなイメージを常に心に描いている。もちろん一つテンヤロッドにおいても、釣行を繰り返しながらそのイメージを心に描き続けている。だが、理想はあくまでも理想であって、なかなか具現化することは難しいのが現実。しかし、時として実際のロッドが理想のロッドのイメージを超えてしまい驚かされることがあった。先代の紅牙テンヤゲームEXの軽さと感度がその稀有な一例だ。特にその感度は、私の想定していた一つテンヤロッドの理想を超える衝撃的なものであった。私の基本戦術は軽いテンヤを使ってフォールでアタリを出すスタイル。この場合、ロッドの穂先の動きはもちろんだが、テンヤの落下スピードをPEのマーカーで認識しアタリと判断する場面も多い。このような場面ではラインがフケ気味みなっているにも関わらず先代の紅牙テンヤゲームEXは手アタリを伝えてくることに度肝を抜かれた。また、穂先の目感度では現れない、カワハギの宙釣りで感じるアタリに似た「ゴソゴソ」とまるで穂先が壁にこすれたような手アタリやモタレを手に感じることも有った。その感度はテンヤロッドでは未知の領域と言えるものであった。
 その紅牙テンヤゲームEXが新しく生まれ変わった。胸躍らずにはいられないテンヤファンも多い事だろう。もちろん私もその一人だ。新しい紅牙テンヤゲームEXでまず始めに目につくのがダウンロックとなった高感度軽量のエアセンサーシート。EVAを広くとれるアップロックの握り心地も捨てがたいものだが、ここはあえてEXの異次元の感度をより余すことなく体感するためにダウンロックとした。ゆえにブランクスタッチが容易になった。その感度は一度体験すると他のロッドを使うのをためらってしまうほどだ。
そして、その感度はアタリを取る時はもちろんだがヤリトリ時においても重要な情報を釣り人に伝えてくれる。人間は目や耳から得た情報よりも触って感じる情報に対して素早く正確に反応することが出来る。感度の良いロッドはヤリトリにおいても有利であると言えるのだ。格闘技で組技系のグラップラーが掴んだエリや組んだ感覚から相手の動きを読むように、ベテランの釣り師は大ダイの出方をロッドから伝わる感覚で察知して適切な対応を無意識に取るものだ。ごく細いラインを使いながらもドラグに頼るばかりではない、マダイを釣り人がコントロールする私が理想とするヤリトリにEXの感度は貢献してくれる。そのためのパワーは万全だ。

先代同様、スーパーメタルトップ、NリングCリングを使った第二世代AGS、そして究極のカーボン素材SVFナノプラスがEXの軽さと感度を支える根幹となっているのは同様だが、今回は、さらにそのSMTを軽量化。ロッドの先端部の軽量化は数値以に効果が高い。実際にキャスト、シャクリ、アワセ等の操作した時のシャープさがアップしたと同時に、持ち重り感の徹底的な排除に成功。究極と思わせた先代の軽さと操作性を明らかに実釣で上回るロッドに仕上げたDAIWAのロッド設計者には賛辞を贈らずにはいられない。今回のEXのⅯHを先代と比較すると、先代のパワーモデルであるS/MHに準ずる調子ながらS/ⅯHはもちろんⅯHよりもさらに軽くなっている。私自身、朝の一投目のキャストでその違いを感じることが出来た。さらに午前午後と約12時間近く釣りをした後の腕の疲労感の無さには驚かずにはいられなかった。
今回のEXの注目点は先代同様のスピニングⅯHモデルに加えスピニングのHモデルとベイトのHモデルがラインナップされたことであろう。今や日本全国に広がった一つテンヤ釣法だが、今ではすっかりその地域ごとに釣り方が確立されている。その多様性は目を見張るばかり。スピニング、ベイトともにHモデルが加わったことで重いテンヤを主に使用する地域やシャクリとアワセを兼ねる釣り方など、より広いエリアでEXの驚きと楽しさが多くのアングラーに体感して頂けると思うと胸が高鳴る。

スピニングのHモデルは重いテンヤで深場や速い潮に最適。さらには積極的にテンヤを動かして誘うリアクション系の釣りでもその操作性を発揮してくれる。もちろんHモデルであってもEXたる軽さは折り紙付き。また、その優れたフッキングパワーはディープや速い潮、海の悪い時など、ハードな条件ほど生きてくるものだ。非力な女性がフッキングパワーの不足に悩む場面を何度か見てきたが、そんな方にはHモデルを積極的におすすめしたい。
さらに最上級モデルで初めてとなるベイトモデルも要チェックだ。テンヤに常にテンションを掛けながらスローにフォールで攻める場合や積極的に操作する釣りに打って付け。スピニングモデルよりも緻密な攻め方をするのに向いていると言えるだろう。フォール中のアタリに対してもハンドルを巻けばクラッチが入り瞬時にアワセを入れられるベイトモデルの操作に慣れた船釣りアングラーは多い事だろう。

今回の紅牙テンヤゲームEXで感じたのは、軽さをキーワードに最高にして最先端のDAIWAらしさを象徴するロッドであること。パワーを高めつつも、DAIWAテクノロジーを駆使した軽さから感度と操作性を新たな領域へと進化させる。そして、テンヤゲームの楽しみ方の新たなステージを提案する。いかにもDAIWAらしいではないか。ぜひ進化し続けるこのDAIWAドクトリンの最前線を一人でも多くのアングラーに体感して頂きたい。

製品スペック

アイテム 全長(m) 継数 仕舞寸法(cm) 標準自重(g) 先径/元径(mm) テンヤ負荷(号) 適合道糸 PE(号) カーボン含有率(%) メーカー希望本体価格(円) JAN *
紅牙テンヤゲーム EX MH-235 2.35 2 122 87 0.7/10.7 2~15 0.4~1 98 79,500 4550133069550 *
紅牙テンヤゲーム EX H-235 2.35 2 122 96 0.6/10.7 2~20 0.4~1 99 79,500 4550133069567 *
紅牙テンヤゲーム EX H-225B 2.25 2 117 96 0.6/10.7 2~20 0.4~1 99 79,500 4550133069574 *
  • メーカー希望本体価格は税抜表記です。
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【メタルトップご使用上の注意】

■メタルトップの温度変化について。
超弾性チタン合金は素材の特性上、5℃以下の低温環境では弾性が低下し、穂先の戻りが遅くなってくるという事象が起こります。早朝・夜間の極端な冷え込みや風の影響で、気が付く程度の曲がりが生じることがあります。更に0℃以下の環境で弾性低下は、より進行し穂先が曲がったまま戻らない現象が起こります。いずれの場合も気温が上昇すれば本来の超弾性に戻り通常のご使用が可能になります。

■過度な屈曲を生じるようなご使用はお避けください。
メタルトップは、通常操作においては快適にご使用いただけますが、巻き込み・穂先の糸がらみ等外的要因による過度な屈曲には、クセ(塑性変形)が残ったり、また金属疲労により破損する可能性があります。

■万一のクセは、手で修正できます。
2のように万一クセが残った場合は、曲っている側と逆の方向にゆっくり曲げることで、修正ができます。ただし、クセの修正を繰り返しますと金属疲労の原因となりますので、巻き込み等クセが残るような操作はお避けください。

快適にご使用いただくため、取扱説明書は必ずお読み下さい。