マダラ、大物と言うと10キロオーバー。欲を言えば15キロ超オーバーだろう。ガンガン釣り上げてオヒョウまで密かに狙い、ビックファイトをSEABORG 500MJのパワー溢れる模様を伝える、と意気込んで北の海まで同行してみた。SEABORG 500MJを酷使したいと、タラの電動ジギングとは、実に児島らしいオーダーとなったワケだ。
「さあー、北海道、第一投目いきます」と言いながらソルティガSLジグのオレンジゼブラ330グラムをチョイスし、早々にジグを投入した。ここで児島が妙な操作を始めた。このSEABORG 500MJに搭載された「フォールブレーキダイヤル」を調整しジグのフォールを確かめている様子だ。
様々な釣りを思うように楽しんで来た児島にとっては、北海道のタラジグも決して珍しいワケではなく、効率良くこの日の電動ジギングを楽しむためにも新型リールの諸機能を確認することが優先すべきものだった。「さすが、業界一の本格女性アングラー」、テストを兼ねたロケ取材の真の目的を態として見せつけたことにスタッフ一同が脱帽した瞬間だった。スタッフが児島の動きに感心していると、ジグも着底。視認性高い液晶パネルには「97メートル」が偏光グラス越しにもハッキリと読み取れる。
「スロジグですけど、誘い上げてヒラヒラっと落とすタイミングで喰ってくるはず、なんですよ。ガンガン、上に誘ってくる釣りではなくて、ボトムだけなんで・・・」、釣り人の腕前でタラを喰わせて、と言わんばかり。分かりやすい攻略本が音声解説しているようなのだ。「でも、ジグの回収って結構疲れるじゃないですか。ジグを投入したばかりで船長から『はい、上げてっ』言葉には涙目になりそうな経験してきただけに…。電動は楽チン、オマケに早いですよね」と児島、全員が頷いてしまった。
「きた、きた~よしよし。タラじゃない?かな、この感じ。ちょっと引きが軽い気が…、1尾目なんで中速で上げてます。何だろうな??? 突っ込みは結構強い、パワフル」と、児島の軽々しいファイトにカメラの準備も疎かになってしまう船上のスタッフ。「北海道って、魚が独特ですよね~。本州と全然、魚が変わるんで毎回。1尾目の魚が何なのか、楽しみで。何でしょう???」船ベリを覗くと魚が見えてきた。「あれ…、タラだった(笑)」「って言えば良いんだろう、やっぱリールのパワーが強すぎるって。結構、小さい魚と思っちゃったくらいでっ。根魚かなー、と思ちゃうくらい簡単に上がってきちゃいましたね」と、自身の経験値を見誤るパワーに児島も照れ笑い。「突っ込みは結構強い、パワフル」と、児島の軽々しいファイトにカメラの準備も疎かになってしまう船上のスタッフ。
「大物を釣るリールですよ、SEABORG 500MJは。片手で持てるようになっちゃたんですよね、大物とファイトできる電動リールが」と、児島から嬉しい酷評が放たれた。
「喰った! いいサイズのアオゾイ」アオゾイとは、季節によって脂が乗ってて美味しい魚、高級魚を2尾目に揃え快調に釣る。「いいサイズですね、面白いように暴れてましたし…、羨ましい1匹ですね」と言葉を掛けた途端、児島には次の魚信。「よしよし、来たよ~。来ましたね。少しずつスピードを上げて。パワーあるな、パワー負けしない」と楽しそうに数を揃えていく児島。「タラだ、タラだ」サイズアップしたはずが、変わらぬ余裕のファイトには、船上の誰もがタラのサイズ感を失ってしまった。「まだまだ余裕。釣り上げて、手で持った方がタラの重さを感じるくらい。そのくらい、パワーに余裕がありますね」と早々とロケを締める児島。
この日、次のロケ地へ急ぐ児島の多忙さもあって早々に沖あがり。残念ながら今回、10キロオーバーのタラを釣り上げられないままの納竿となった。「SEABORG 500MJ、北海道のあらゆる釣りに対応できるんじゃないかな、と思います。秋アジはもちろん、ブリやタラ。多点掛けするスルメとかも楽々では…」と児島はまとめた。パワフルでコンパクトな新型に新たな可能性を感じ、急ぎ足で帰路へと向かった。 |