リップ付きなので、簡単に表層をレンジキープでき、巻き出しのレスポンスが極めて早いので、80Sと同様に、シャローエリアでの扱いやすさは健在のシンキングペンシルです。スリムなシルエットに、速めのタイトウォブンロールの泳ぎの組み合わせは小型ベイトにマッチしやすく、あらゆるシチュエーションで活躍してくれます。特に、河川の明暗部やシャローエリア付近に10cm前後のイナッコやアユなどのベイトが出入りしている時に、明暗部を表層ドリフトでアプローチするにはもってこいです。
自重が22.5gになって沈下スピードが速くなりましたが、実は、この沈下スピードを利用して着水後、一気にレンジを下げてから巻き始めることで、尻下がりのタイトウォブンロールが上層へフラフラ泳ぎ上がる弱ったベイトを演出することができ、これが抜群に効く場面もあったりします。また、立ち上がりの良さを利用して、水深2mほどのエリアなどでは、沈下スピードとレンジキープ力を利用してボトムを流す使い方もできるんです。ボトムスレスレをドリフトしながら明暗へ流しつつ、着底のタイミングでリールを巻くか、ロッド操作でほんの少しボトムから跳ね上げてあげるとそれに思わずバイトしてくるようなイメージです。ひと通り釣った後に、これで締めることでさらに数を稼げたりします。
80Sに比べて飛距離も大幅にアップして広範囲をカバーできるので、ケースに入れておおくととても安心感があります。