SS AIR TWSS AIR TW

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DAIWAベイトフィネスは、新領域へ

10年目の跳躍進化
10年ぶりに新生を果たしたベイトフィネス機の雄“SS AIR TW”。ブラック×レッドの精悍な佇まいを継承したコンパクトボディに、全く新しい発想から生まれたブレーキシステム“SS MAGFORCE”と、近年好評を得ているDAIWAテクノロジーを搭載。10年の進化がたしかに感じられる、DAIWAベイトフィネスリールの革命機がここに誕生した。
進化は、大きく2点。新たに開発したブレーキシステム“SS MAGFORCE”によるかつてないキャスタビリティと、TWSやHYPERDRIVE DESIGNの標準搭載による基本性能の底上げだ。
新たなブレーキシステムは、キャスタビリティの向上にとどまらず、ボディのコンパクト化にも寄与している。そのボディデザインとブレーキセッティングにはベイトフィネスの父・K.T.F.代表の沢村幸弘氏が参画。ベイトフィネスを実践する釣り場において最も重要な、ピッチングとキャスティングの両立を高いレベルで実現している。特筆すべきは、コンパクトなフォルムから放たれる極めてストレスのない安定したキャスタビリティ。マグネットブレーキを長年磨き続けてきたDAIWAと、日々最前線の現場を見つめる沢村氏との相乗効果によって辿り着いた新境地といえる。

インダクトローター部比較

ダイワテクノロジー

HYPERDRIVE DESIGN
高い初期性能が長く続くことを目指し、全ての基本性能の水準を大幅に高めたベイト(両軸)リールにおける次世代の設計思想。 ハイパードライブデザインは、最大4つのテクノロジーで構成されています。 滑らかな回転が長く持続するハイパードライブデジギアの搭載を必要条件とし、ギアの駆動を援けて強く軽い巻上げをもたらすハイパーダブルサポート。内部構造を強く支持し、撓みにくく歪みづらいハイパーアームドハウジング。過酷なロケーションでも作動し続け、塩ガミによる固着を激減させた絶縁構造のハイパータフクラッチ。これらの相乗効果で、あらゆるフィールドにおいて安定した性能を発揮し続けます。
HYPERDRIVE DIGIGEAR
強く滑らかな回転が持続し続けることを追求した新設計のギアシステム。耐久性に直結するギアの歯のモジュール(大きさ)は小さくせず噛合い率アップを達成したことにより、初期の滑らかさが長く続くことを実現したDAIWA独自のテクノロジーです。
HYPER DOUBLE SUPPORT
滑らかさの持続と、巻きの強さ・軽さを実現した駆動サポートシステム。ピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで高精度に支持することで、ハンドルからの入力を減衰せず、負荷が掛かった時でも力強く、軽く巻上げることを可能にしました。
HYPER ARMED HOUSING
内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む筐体システム。要であるフレームに金属素材を用いることが必要条件で、サイドプレートやセットプレートとの組合せにより、基本性能をさらに長く発揮し続けることを可能にします。
本シリーズでは、フレームとギア側サイドプレート(ハンドル側)にマグネシウムを、ダイヤル側セットプレートにはアルミニウム合金を採用したダイカストに、高精度なマシンカット加工で仕上げることで揺るぎない剛性を発揮。
HYPER TOUGH CLUTCH
何千回、何万回でも摺動し続けるメリハリのきいたオン・オフ性能だけでなく、塩分濃度の高い海水域でも極めてトラブルの少ないクラッチシステム。過酷なソルトシーンにおける固着修理件数を、当社比で既に99%削減する実績をもたらした最先端の絶縁構造です。
TWS(T-WING SYSTEM)
TWSは、スプール回転数が一番上がるスプール至近のラインガイドでの抵抗を大幅に削減することに成功しました。飛距離への抵抗部分を減らすことにより、従来以上の飛距離・コントロール性の向上に加え、フォールも速くバックラッシュを減少することができます。巻き取り時だけではない、キャスト時の新たなレベルワインドの可能性を実現したのです。
SS MAGFORCE
ベイトフィネスをリードする可変インダクトローター部の構造革命
未踏の領域であった、「さらなる低イナーシャスプール」を目指して開発したNEWマグネットブレーキ構造、それがSS MAGFORCE。特性は、悪条件に強く、様々なアングラーと多様なシチュエーションにマッチする懐の広さを兼ね備えているキャスト性能です。即座に立ち上がるスプール回転レスポンスにより、コンパクトスイングから放たれたルアーは低く伸びやかな弾道を描いて狙ったスポットを射抜きます。
UTD(アルティメットトーナメントドラグ)
ドラグ効き始めの初期の食い付きを解消し、スティック(ムラ)のない滑らかさを実現しながらも、締めれば締めるほど効く最大ドラグ力を兼備するDAIWAのドラグシステムです。
ゼロアジャスター
はじめに“ゼロアジャスター”を調整し、“スプールガタ ゼロ”設定を実施することで、マグネットブレーキの進化により全てのルアーをマグダイヤルのみで制御することが可能となった。
“ゼロアジャスター”は、釣りを開始する前に“ゼロ設定”に調整することで、釣りの間に誤作動が起こることなく、快適に釣りを楽しんで頂くための機構。
※“スプールガタ ゼロ”設定とは、微細なガタつき (0.2mm程度)を残した状態で、スプールを押さないギリギリの設定のこと。
ZERO SHAFT
スプールはBBによって支えられているのみ。シャフトレスにより余分な抵抗がゼロになり理想のスプール回転が得られます。
つまりはキャスティング性能を最優先した高出力エンジンの要。

SS MAGFORCEの機能

SS MAGFORCE最大の進化は可変インダクトローター部の構造革命と言える。アングラーがベイトフィネスリールを用いる現場(=釣り場)は、道路でいうなら曲がりくねった未舗装路。そして従来のベイトフィネス機は、例えるならライトウエイトスポーツカー(スプール)にトラックのタイヤ(インダクトローター)でワインディングロードを走っているようなものだ。車両に対してタイヤが大きいと、ハンドリングに対して小回りが利かず、アクセルやブレーキを踏んでもレスポンスが遅れがちになる。
 対してSS MAGFORCEは、ライトウェイトスポーツカーにマッチする小径タイヤを履いたイメージ。連続カーブでは小回りが利き、アクセルやブレーキに対して優れたレスポンスを発揮。ワインディングロードを早く確実に走破できる、ブレーキの“即応性”がSS MAGFORCE最大の特長だ。
SS MAGFORCEの特性は、「悪条件に強い」とも、様々なアングラーと多様なシチュエーションにマッチする「懐の広さを備えている」とも言い換えることができる。従来ベイトフィネス機は、アングラーの力量が優秀ならばサミング併用でカバー奥への低弾道キャストを決めることができた。ただし、高精度なキャストはなかなか毎回決まるものではない。アングラーの不意な力みや、風の変化などに影響され、トラブルを避けようとダイヤルを上げれば最後のもうひと伸びは失われる。
トラブルレスとキャスタビリティを天秤にかけて、従来機は、ダイヤル20段階の8前後で使われることが多かった。そこからひと目盛り上げても下げても、帯に短し襷に長しで、結果、ダイヤル選択肢はかなり狭かったといえる。
ところがSS MAGFORCEは、従来機並みの強いブレーキ力と、レスポンスの良いスプールユニットの組み合わせによって、セーフティかつ快適に使用できるダイヤル幅が広がった。従来のベイトフィネス機に慣れたアングラーが従来通りの入力でキャストする場合は、今まで通りダイヤル8~10がフィットする。一方で、力まず安定したキャストができるアングラーならば、ダイヤルを相当下げてもラインがスプールから極めて浮きにくい。アングラーの力量次第だが、空気抵抗の少ないルアーならばフロロカーボンラインを45m巻いてもダイヤル2までが実用範囲に入るだろう。反対に、ブレーキを強めてダイヤル15前後に設定すれば、ノーサミングスキッピングさえいとも簡単に実行できてしまう。
このようにSS AIR TWは、ダイヤル2~15の範囲で自分のキャストの癖や力量、シチュエーションやルアーが受ける風の抵抗などに応じてベストなセッティングが出しやすい。この調整幅の広さは、フロロやナイロンとはまるで重さが異なる細径PEラインの使用にも高い適性を示す。PEラインの場合は、フロロ使用時のダイヤル数値の6割程度を目安にダイヤル設定し、そこを基準に微調整するだけだ。
このリールの扱いに慣れてきたら、臆せずにダイヤルを下げてほしい。DAIWA史上最軽量かつ最も低慣性のΦ28mmスプールは、新たな扉を開くためのカギだ。その向こう側に広がるベイトフィネスの新領域へ、SS AIR TWは必ずやユーザーを導く。

Inside story of SS AIR TW

「コンパクトに握れて、力まず高精度な低弾道キャストを安定して可能にする」
SS MAGFORCEの開発で目指したのは“コンパクトスイングによる快適なキャスト性能の実現”と“アングラーの力量と用途への幅広い対応力”の2点。すなわち、オーバーヘッドからスキッピングまであらゆるキャストでトラブルなく、ベイトフィネスならではの快適かつスムーズなキャスト性能を実現すること。そして、アングラーの力量や用途、状況に応じた幅広いブレーキ調整幅を備えていることである。
しかし、AIR系ベイトフィネススプールの黄金Φである28mmでこの性能を叶えるには、もはや細部の微調整だけでは届かなかった。Φ28mmで強度を維持しつつスプールユニットの軽量化を推し進め、さらなる低イナーシャ(低慣性)化を実現する。そのためには、マグネット構造を抜本的に見直すしかない。SS MAGFORCEの開発にあたってDAIWAは、マグネット構造とインダクトローターという“2つの核心部”にメスを入れることになったのである。
DAIWAのインダクトローターは、独自構造によってスプール回転に応じてストロークし、キャストごとにブレーキの強弱を変化させる。ピッチングのような回転数の少ないキャストではブレーキを最小限にとどめ、フルキャスト時は大きくストロークすることで強いブレーキを掛ける。同ダイヤルでブレーキを可変させるこのインダクトローターの働きによって、ピッチングとキャスティングを両立させているのだ。またフルキャスト時において、スプールの回転数が急激に上がるタイミングでは強いブレーキを掛けてトラブルを防ぎ、後半ルアーの失速に合わせてスプール回転が落ちるとブレーキを弱め、最後のひと伸びを得ることができる。これも可変構造の恩恵だ。
このように多大なメリットがある一方で、ベイトフィネス機のさらなる進化にとって障害となっていたのも、実はインダクトローターだった。スプール巻糸構造(ボビン)部の低イナーシャ化の進化度合に比べて、マグネット構造にサイズを合わせざるをえないインダクトローターは、低イナーシャ化につながると分かっていながら軽量化や小径化ができずにいた。
つまり、インダクトローターを低イナーシャ化するには、マグネット構造に変革を起こすしかなかった。従来と全く同等のブレーキ効果を維持したマグネット構造を、スプール巻糸構造(ボビン)内に収まるほど小型化。これによって積年の課題であったインダクトローターのさらなる小型化・軽量化を成し遂げた。
この新型インダクトローターを組み込んだスプールユニットの総重量は、わずか5.8g。
ここにDAIWAベイトリール史上、最軽量かつ最も低慣性のΦ28mmスプールユニットが完成した。ユニット全体で従来比約9%もの軽量化と7%以上の低イナーシャ化、これによってDAIWAベイトフィネス機の性能はまた一つステージを上げることができたのである。
小型化したインダクトローターを、かつてデッドスペースだったボビン内に収めたこと。そしてインダクトローターの作動ストロークを従来比で約2割カットしたこと。これらによって得られたもう一つの大きな成果が、ボディの小型化だ。
内部の省スペース化を極限まで追い込んだ新型サイドプレートを作り込み、従来機よりボディ幅を1.4mmスリム化。小さく握り込めることでキャストフォームがコンパクトになると、スイングとルアーの弾道はさらに安定し、アキュラシーが高まる。
また、握り込まずとも手のひらに吸いつくようなパーミング性によって、アングラーはリラックスした状態でタックルを保持することができる。力みが解消されれば、感度が高まり、ルアーをより繊細に操ることが可能になる。
こうして、マグネット構造とインダクトローターを起点とした革新は、リール全体に波及してSS AIR TWのトータル性能を大きく跳躍させたのである。
※従来機:STEEZ AIR TW
■SS AIR TW 構造断面図
■STEEZ AIR TW 構造断面図
A:赤部分 DAIWAベイトリール史上、最軽量かつ最も低慣性のスプールユニットが完成。
B:緑部分 マグネット構造の変革。マグネットサイズおよび配置の最適化を施した。
C:青部分 インダクトローターの小径・軽量化へ着手。低イナーシャ化と可変ストロークのレスポンス向上。
D:黄部分 ブレーキ構造の省スペース化に伴い、サイドプレート最薄化を達成。SS MAGFORCE構造だからこそできる新構造。
ピンク部分 従来構造のデッドスペース部分。

基本性能を底上げする
この10年間で標準仕様となったDAIWAテクノロジー

SS MAGFORCEによるかつてないキャスタビリティを活かすのがTWSだ。Φ28mmべイトフィネススプールの回転数は4万rpmを超え、当社比較で史上最高領域に達している。TWSは、その高速回転するスプールからラインをスムーズに送り出すオンリーワンテクノロジーとして飛距離アップとトラブルレスの両軸を担っている。
また、フィネス機とはいえ常にビッグフィッシュを狙うベイトリールの本質は変わらない。高い初期性能が長く続く“HYPERDRIVE DESIGN”の実装は、淡水のみならずソルトでの使用も睨んでのことだ。フルメタルの筐体は、フレームとギア側プレートはマグネシウム製、セットプレートにはアルミを採用して軽さと剛性を両立。また“HYPERDRIVE DIGIGEAR”により、8.5のエクストラハイギアながら強く滑らかな回転性能を発揮しつつハンドル1回転74cmの巻き上げ長を確保。巻きモノと撃ちモノをバランスよくこなせるスペックとなっている。
そしてドラグは、定評のあるUTDに引き出しクリックを搭載。ドラグの作動を音で知ることができる機能性もさることながら、ラインを引き出す魚とのやり取りをよりスリリングに演出する楽しさも見逃せない。
新生“SS AIR TW”は、バスはもちろんのこと、ソルトのライトゲームから渓流・源流域のトラウトゲームまで、魚種を問わず幅広いターゲットを相手にベイトフィネスゲームを楽しむことができるリールに仕上がっている。

製品詳細

■G1ジュラルミン製 Φ28mm AIRスプール
フィネス性能を極める、フィネス専用AIRスプールを搭載。
SS MAGFORCE専用AIRスプールを開発し、従来AIRスプール以上の“低イナーシャ化”を実現。
超軽量ルアーに対応すべく、超軽量・マイクロボールベアリングを搭載。
より小型なリグを自在に扱えるだけでなく、「よりロングアプローチとソフトな着水」が可能となった。
タフを極める現場でもう1尾を逃さず仕留める強力な武器。
■ドラグ引き出しクリック
ドラグ引き出しクリックとは、魚とのファイトでラインが引き出される際、ドラグ作動を音で判別できるようにクリックが鳴る構造。
細糸を使って有利なゲーム展開に運ぶためにも、必須機構のひとつ。
■K.T.F. 開発協力

機能比較

機能名 23SS AIR TW 20STEEZ AIR TW 20ALPHAS AIR TW
設計思想 HYPERDRIVE DESIGN - -
レベルワインド TWS TWS TWS
ドラグ UTD UTD UTD
ブレーキ SS MAGFORCE AIRブレーキ AIRブレーキ
スプール径 Φ28 Φ28 Φ28
スプール素材 G1ジュラルミン製 G1ジュラルミン製 G1ジュラルミン製
自重 145g 135g 160g
ハンドルノブ ハイグリップIシェイプライトノブ ハイグリップIシェイプフィネスノブ ハイグリップIシェイプライトノブ
ベアリング数 8/1 12/1 6/1
ドラグ引き出しクリック - -
スプール互換 - - -
ソルト対応 -(淡水専用)
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付属品

取扱説明書
製品特性の注意
アンケート登録ID番号カード
保護シール

VIDEO

製品スペック

アイテム 標準自重(g) 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) ギア比 標準巻糸量フロロ(lb-m) ハンドルアーム長(mm) ベアリング(ボール/ローラー) 最大ドラグ力(kg) ハンドルノブ仕様 ハンドルノブ交換サイズ 使用環境 メーカー希望本体価格(円) JAN *
SS AIR TW 8.5R 145 74 8.5 8-45 80 8 3.5 ハイグリップIシェイプライノトブ S ソルト対応 52,500 4550133160332 *
SS AIR TW 8.5L 145 74 8.5 8-45 80 8 3.5 ハイグリップIシェイプライノトブ S ソルト対応 52,500 4550133160349 *
  • メーカー希望本体価格は税抜表記です。
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※この表の表示巻糸量は上限値です。いずれのラインも45m以上巻かずに、ご使用されることを推奨します。
※巻糸量は目安であり、メーカー・アイテム・テンションにより異なります。
※巻き取り長さはハンドル1回転あたりの長さです。