ジリオン 10.0R/10.0L SV TW |
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ハンドルノブS交換可 淡水専用 |
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その名もZILLION 10.0SV TW。世界最速ギア比の称号は、通称“ジリオン・テン”だ。
ハンドル1回転はついに3桁を軽々オーバーの106cmへ到達。高い
剛性がブレのない巻きを約束するフルメタルハウジングのシャーシに
加え、エンジン部には幅広いルアーとキャストに対応するG1ジュラルミン
SVスプールにライン放出力を高めるTWSを搭載してトラブルレスと
遠投能力にも長ける。チューニングマシン・ZILLIONの最終進化型は、
飽くなき闘志を彷彿とさせる青い炎をエンジン部に纏うことになった。
「(障害)物を釣るのは点。投げたらそこまでは速く、そしてゆっくり
誘う。さらに回収スピードが速ければ、手数は増えていく」
バスフィッシングの本場米国は日本に比べ、明らかにフィールドは
広大だ。バスを探すためにスピードは第一義だが“我々が考える速い
釣り”とはまた意味合いが異なっていることにも気付ける。
「無駄な時間は過ごせない。道具が自分のスピードに追い付いた」
バスが喰う場所が明白となれば、“大森の速い釣り”という次なる
ステージが待ち受けている。道具が遅ければ、アクセル全開のジャッジ
には到底追い付けない。ひとたび掛ければ思い通りの快速で回収
できるスラックラインも然りだ。ショアラインを撃ち倒す“Bank
Beater”こと、大森はすべての釣りにおいて、ZILLION10.0を生涯の
相棒に決めたのは言うまでもないだろう。
「バカっ速(ぱや)! 圧倒的な回収スピードは、狙うスポットから自身を遠ざけることができる。プレッシャーを征する基軸となる」
国内ではフロッグの名手、内山幸也が早くも“テン”の優れたアド
バンテージを見出した。時に鋭い低弾道、時に鮮やかなスキッピング
でピンスポットを射抜くキャスタビリティは無論自在。彼が着目した
のは意識的なセーブを避け、有り余るロングキャスト性能を最大限に
活かし尽くすことだった。
タフ極まりつつある国内フィールドにおいて、アングラーの存在を
ターゲットに気付かせないことは大命題。なおかつ回収の速さに伴い
キャスト回数を増やせるならば、単純にバイトチャンスの確率も高まって
いく。登板の機会はフロッグのみではない。スティックベイトやミノー
イングなど手数が物を言う釣り、そしてビッグスプーンなどフォール時
の瞬間的なバイトを獲る釣りにも意欲を見せている。