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HERA R |
HERA R |
「軽さは、攻撃力。」軽量並へらシリーズ「HERA R」が登場 |
ダイワが放つ軽量系並継へら竿の最高峰シリーズ 株理論設計をベースにダイワカーボンテクノロジーの粋を集めて開発した12尺~32尺の中尺~超長尺までラインナップした軽く・長く・剛い新機軸並継へら竿シリーズ
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製品特徴 |
「その長さ想定外!」新機軸32尺を含めた13アイテム ダイワテクノロジーが可能にした新領域を攻める32尺を含めた12~32尺の13アイテム。 年々へら鮒釣りも振り込み、誘いなど繊細な竿操作が釣果を左右するする場面が増え、長尺は勿論、中尺にも軽量化が求められています。 特に「HERA R」は持ち軽さとシャープな使用感を重視し、より深く・より遠くを狙える新ラインナップ32尺や4本継化された15尺など和竿の常識にとらわれずに各尺のテーパー・節バランスが見直されています。 「その軽さ想定外!」21尺97gの超軽量ロッド 鮎竿に使用されるスーパーSVFナノプラスカーボンをはじめ、無塗装でカーボンそのものの光輝性を放つエアグロスフィニッシュ、真円度を保ち安定したブランクを造り出すスーパーリング構造などにより、21尺で100gを切る97gを実現!更にグリップ性能を向上させ、しっかり握れる新触感へらグリップを採用することで、持ち重りが軽減され、数値以上の持ち軽さを実感できます。 「その剛さ想定外!」大型べらにも負けないパワーを確保 軽量=弱いの常識を覆すパワーを実現。 株理論設計による絶妙なバランスと、スムーズな曲がりでパワーを逃がさない『V-ジョイントα』やカーボンブランクスに竹の節のような構造を加えることで、軽量肉薄でもパワーを蓄えられるチャージリングなどにより大型べらを深場から持ち上げる十分なパワーを実現。 |
HERA R 開発ストーリー
2020年1月某日、HERA R最終段階の機能確認のため降り立ったのは寒風吹きすさぶ三島湖。テストを担当した生井澤は「技術が進化してパソコン上でいろいろなシミュレーションが可能になっても、最後はフィールドが竿の良し悪しを判断してくれるんです。」と、言う。様々なシチュエーションが予想されるへら竿の場合、実釣での同条件比較がしやすい暖かい時期に調子やパワーなどの方向性の絞り込みを行いはじめ、徐々にフィールドがシビアな状況になるにしたがって、各パーツの使い心地や細かな調子の調整をする。そして、やっと1本の竿に仕立てられる。最初に用意されるブランクスは1節について数タイプX継数。その組み合わせだけでも膨大な数にのぼる。それを実際にへら鮒を掛けながら組み合わせを変えて生地組みを行い、それをベースにさらに細部の調整を行っていく。HERA Rには新たな試みが複数取り入れられているため、通常よりもはるかに多いチェック項目が課せられていた。テストの最後に「へら竿の機能としては今出来る最高峰の仕上がりになりました。ここまででやっと半分段階。後はこの竿を使ってくれた皆さんがへら鮒釣り楽しんでくれる姿を見られてようやく完成ですね。」と、初めて満足気な笑顔を我々に見せてくれた。
一振り一振り、一枚一枚フィーリングを確かめながら淡々とチェック項目をこなしていく。この地道な作業の積み重ねが極上の1本を生み出す。
軽さとパワーの飽くなき探求が21尺で驚異の97gを実現。
“細・軽・ピン”昔から一般的に良い釣り竿の条件とされてきた言葉である。しかし、へら竿だけは必ずしもこの言葉に当てはまらない進化を遂げてきたのも事実。日本独自のゲームフィッシングとして必ずしも多くのへら鮒を釣ることだけでない楽しみを見い出し、釣果よりも釣り味を大切にしてきた文化がそこにはあった。しかしこの十数年で、へら鮒釣りを巡る環境は大きく変化を遂げている。釣り場環境の変化とへら鮒の大型化、エサ・釣法の進化、そしてそれによってさらに気難しくなっていくへら鮒達。我々へら師は1匹との出会いにより早く、正確かつ繊細な釣りを要求されるようになった。そこで今、再注目されてきたのが、“細・軽・ピン”という言葉。HERA Rは新しいへら竿に求められる要素をこれまでダイワが培ってきたへら竿特有の株理論設計をベースとし、他釣種で高い実績を誇る最新のカーボンテクノロジーを融合させ具現化した新しいへら竿の形である。21尺97g。単なる軽さだけであればもっと軽い竿はあるだろう。しかし、ダイワが求めたのは本当に持って軽いと感じられる持ち軽さのバランスと、へら竿としての質感。特に持ち軽さの上で重要なグリップパーツにはこだわり、形状の見直しは勿論、滑りにくく、しっかり握れる新触感へらグリップを採用することで、実釣での軽さを実現。またブランクスそのものの性能を発揮させるため、最低限の装飾でとどまらせながら成型後のブランクスをさらに磨き上げるエアグロスフィニッシュとすることで、独特のヌメリ感のある光沢と共に竹地とはまた異なった深い質感をもたらせてくれる。軽さの恩恵は、持って楽ばかりに留まらない。振り込みの修正から誘い、やり取りにおいてへら鮒釣りの戦略的な釣りの面白さを再認識させてくれる。また、より軽い力で握れることで、むしろへら鮒の引きを堪能できることにきっと驚くだろう。そして何よりも軽さは長い竿への挑戦意欲を我々に与えてくれる。より遠く・より深く・より繊細に、“細・軽・ピン”をへら竿の世界に吸収し、覚醒させたHERA Rは新たなへら鮒釣りの世界を広げる原動力となる。
軽さを実現するダイワテクノロジー
■高密度化で軽さとパワーを両立するSUPER-SVFナノプラス(17-32尺) ブランクスの軽量化とパワーを両立させるにはカーボン繊維の高弾性などだけでなく、高密度化するための樹脂量、そしてその素材を成型する技術が一体となることが重要とされている。ダイワは独自の技術を用いて高精度で高強度なブランクスを成型する。HERA Rにおいてはさらに高強度の東レ(株)ナノアロイ®テクノロジーをダイワ独自の製法で組み合わせ、ダイワ独自のナノプラス化することで、これまで以上に軽量かつ高反発なブランクスを実現させた。 ■軽量かつ、スムーズな取り込みを実現するスーパーリング構造(17-32尺) 製造時のブランクスの真円度を高めるためのテクノロジー。特にHERA Rのように薄肉の軽量系ロッドにおいては軽量化と共にスムーズな取り込みを実現する上で重要な要素となっている。 ■徹底して無駄を削ぎ落し軽量化 カーボンブランクスの性能を引き出すエアグロスフィニッシュ カーボンブランクスの持つ性能を最大限発揮すべく、無駄な部分をそぎ落としたダイワ独自の表面処理。それは無塗装に留まらず、成型時にわずかに出る余分な樹脂をも磨き上げることで最大限除去している。カーボンブラックの光沢ある外観はそのこだわりの証。 ■持ち軽さにこだわり、握り心地と使い勝手を追求した新触感へらグリップ 従来の綿糸の素材と濡れても滑りにくい新触感塗料を融合させることで、しっとりした握り心地と使い勝手を実現した新基軸のへらグリップ。HERA Rに関しては特に操作性を大きく左右する重要パーツと位置づけ、スペック上の自重よりも持ち軽さと手当たりを重視して形状を見直した。しっかり握れる径を保ちながら負担が掛かるグリップ後端の形状を見直して大型べらともストレスないやり取りを実現した。グルテンの使用率の高い長尺においてエサ詰まりの無さも大きな魅力となっている。
軽さとパワーの飽くなき探求が驚きの領域、32尺へと結実。
一般に竿の軽量化はカーボン素材の高弾性化と薄肉化によってもたらされる。故にこれまでの軽量系へら竿は軽い=パワー不足ととらえられてきた。ダイワは軽量でもパワー不足や竿の強度を犠牲にしては意味がない。という考えのもと飛燕峰 烈火S以降、実釣性重視の軽量ロッドの開発に着手してきた。そしてその技術は株理論設計の登場によってブランクス性能だけでなく、バランスを整えることでより精度の高い竿造りを可能にした。HERA Rはこの考えを踏襲し、軽量化とパワーの相反する要素を新たなテクノロジーの導入によって克服。株理論設計の命ともいうべき継部のV—ジョイントをさらに進化させ、より軽く、よりスムーズな曲がりを得られる『V—ジョイントα』を搭載。さらに軽量薄肉素材の適所に極薄のカーボンシートを配することで竹節のようなしなやかで強い構造を実現したチャージリング、ネジレに強いバイアス構造の素材を適材適所に配することでネジレ強さと軽量化を両立させるX45を組み合わせることで、その難題を克服した。蓄積された株理論設計のノウハウと新たな技術の結晶が軽量系へら竿の常識を変える。
強さを実現するダイワテクノロジー
■へら竿の理想的な曲がりを生み出す株理論設計 和竿のへら竿独特の仕立て方をヒントにカーボン素材のメリットを活かしたDAIWA独自の設計手法。スムーズな曲がりの頂点移動により、異なる負荷の量・方向の変化にスムーズに竿が機能する(働く)ことで、向かい風にも強い振り込み性能、あわせの水切れの良さ、そしてスムーズな取り込みなど、快適な操作性を実現。 ■スムーズな曲がりとパワーを実現するV-ジョイントα 株理論設計の上で最も重要な節部分のスムーズな支点移動を実現してきたのがV-ジョイント。HERA Rには節部の強度を上げることでスムーズな曲がりと、パワーアップを実現する『V-ジョイントα』を並継へら竿では初搭載。その効果はチョウチンでのへら鮒のリフティングパワー向上だけでなく、振り込み時の仕掛けの伸びの良さにも大きく関与する。 ■ネジレを防ぎ操作性を高めるX45 従来の縦・横方向のカーボン繊維の構成に加え、適切な位置・範囲に45°に傾斜させたカーボンシートを配することで、ブランクスのネジレを適切にコントロールする技術。HERA Rにおいてはチョウチンダナでのへらの疾走を止めることは勿論、回し振りでの仕掛けコントロール、アワセ時の竿先の収束など実釣で大きくその機能が貢献する。 ■カーボンの節で軽さとパワーを両立するチャージリング しなやかに曲がり、そして折れない自然の竹の節にヒントをえて開発された軽量化とパワーという相反する要素を両立させたテクノロジー。薄肉化されたブランクスの適所に超薄カーボンシートを巻き付けることで竹の節のような役割を担い、株理論設計のスムーズな支点移動を妨げることなくへら鮒の疾走を止める。 |
アイテム別特徴 | ||||||||
「HERA R」シリーズは競技から野釣りまで幅広く使用できる操作性を重視したへら竿シリーズ。 昨今の管理釣り場でのへら鮒の大型化に対応したしっかり止めて浮かせるパワーと、繊細な誘いや振り込みを可能にする持ち重りの少なさの両立は勿論、中通しでの回し振りの方向性や深場のチョウチンでのリフトアップなど安心して野釣りでご使用いただける信頼性など、へら鮒釣りのあらゆるシチュエーションを想定して開発された新しいシリーズです。 アイテムは12尺~32尺の13アイテムというワイドバリエーション。
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驚きの32尺は最高にワクワクする竿です。
ダイワフィールドテスター 生井澤 聡
HERA Rを開発するにあたって、一番驚いたのはそのラインナップ。開発アイテムの中に過去最長アイテム32尺の文字が…と、同時に野釣りが中心の私にとって「待ってました!」と言わんばかりのアイテムであったことも否めない。条件として私が出したのは2点、“片手で使えること” “回し振りができること”。野釣りでの使用が多くなる21尺以上の竿においてダイワの竿はいずれもこの条件を高次元でクリアしている。テストではこれまで作ったことが無いスペックということで、あえて棚の浅いポイントで振り込みや操作性をチェックし、深い棚でパワーをチェックするなど入念な確認が行われた。その中改めて実感したのは、この竿を使う私自身の技術力ではなく、この竿を造れるダイワの技術力の高さだった。そして仕上がった32尺!テスト竿は何回も使用していたが、量産モデルを初めて見た撮影の時、思わずほくそ笑む表情をこらえきれなかった。これまで誰も釣ったことが無い領域を釣れる感動。へら鮒釣りを始めた子供の頃のワクワクが蘇ってきたようだったのを覚えている。そして仕事の撮影を忘れて思いっきり声を上けながら楽しんだ。32尺はどこでも誰でも使える竿ではないかもしれない。しかし、HERA Rには32尺を実現したノウハウがどのアイテムにも詰まっている。HERA Rを使うことで新しい領域へ踏み入れるワクワク感を是非感じて欲しい。
曲がり比較と調子比較
●曲がり比較
このカーブは同一条件下での曲がりデータをイメージ化したものです。実際のカーブとは異なる場合がございます。
●調子比較
・この表はへらをかけた時の竿の曲がり方(竿の調子)と曲がりの程度(竿の硬さ)の目安です。 ・自重が大きく影響する振り調子とは異なります。また、ここで示す竿の硬さは設計上の数値であり、実際にへらを寄せるパワーとは異なります。 |
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