ここ数年、関東エリアのフィールドで初秋~冬場の大人気ターゲットの一つになっているアマダイ。見た目も愛くるしく可愛らしい。砂泥地に潜っていることが多く、あたりは小さいが、40cmを超える大型ともなるとその引きは強烈だ!
食味も良く、まさに「釣って楽しく!食べて美味しい!」ターゲットで、人気があるのも納得できる。釣り方は大別して2種類。1つは、使用オモリ80号前後で、オモリ着底後数十cm~1m程度巻上げてアタリを待つ「タナ釣り」。もう一つは、使用オモリ40号前後で、オモリ着底後数回ボトムを小突き、2m程度利き上げ~誘い下げる「小突き釣り」。オモリの重さの違いから、前者は「ノーマルアマダイ」、後者は「ライト(LT)アマダイ」と呼ばれる。
ライトアマダイ(小突き釣り)
軽めのオモリを使用するライトアマダイ釣りにおいても、「タナ釣り」は勿論成立するが、敢えてここでは小突き釣りを紹介する。水深60m~90m程度の水深で比較的潮流が緩いときに有効だ。仕掛け着底後数回ボトムを叩くように小突き、砂煙を巻上げる。その砂煙の中に仕掛けを入れるようなイメージで竿を起して利き上げる。仕掛け全長+数十cm利き上げたら今度はゆっくりと竿を下げていき、オモリが着底したら同じことの繰り返し。4~5回で仕掛け回収。状況判断、分析の仕方はノーマルの場合と同じで、3分ほどで手返ししてエサの状態を見る。エサが残っているようならタナが高過ぎ、2本針両方に泥が付着しているようならタナが低過ぎ。レンコダイ(キダイ)が釣れるようならタナが高過ぎ、ムシガレイやトラギスが掛かるようならタナが低過ぎ。
この釣りでは、「誘いが命!」小突いたところに仕掛けを入れるため、仕掛け全長は2m以内。基本的に手持ちで誘い続ける釣り方だ。アナリスターライトアマダイは「誘って食わせる」攻撃的先調子の7:3調子。実際にフィールドで使用してみると(水深70m台、オモリ50号)、小突きやすい穂先~穂持ちにかけての張り感と、全長185cmを感じさせない操作性の良さがありながら、食い込みの良さと巻上げ時の魚の暴れをいなすしなやかさを併せ持っていた。また全体のウェイトバランスが良いせいか、とても軽く一日中手持ちで誘い続けていても疲れにくいロッドだと感じた。
ノーマルもライトも、食わせるまでのアプローチに違いはあれど、本命のアタリを見極める穂先の感度、食い込みの良さ、特に大型アマダイの強烈な引きをいなすしなやかさとロッドに求められる要素は同じだ。私は、「タナ釣り」を得意とするが、ライトアマダイの攻撃的先調子の穂先は使っていて楽しくなる絶妙な調子に仕上がっていた。