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VIPER STICK
バイパースティック(2ピースモデル)
並継
5:5調子

VIPER STICK

VIPER STICK

猛柔・粘強、グラスソリッド元竿採用柔軟鯛竿。
X45・V-ジョイント・ソリッドパワーマキシマム設計といったダイワが誇る素材技術を駆使し、一旦魚が掛かると細身ながらもしなやかにどこまでも曲がる粘りで大鯛をもスムーズに浮かせる。真鯛竿の真髄を追い求めたバイパー柔軟調子。元竿は高密度グラスソリッドにX45等のダイワが誇る素材技術を惜しげもなく駆使したクロスを巻きつけ、しなやかな粘りでハネを抑え、一旦魚が掛かると粘り強く曲がりこみバラシにくく、魚をコントロールする強靭パワーを備える。穂先部はチューブラー素材で軽さと粘りを両立。
テクノロジー詳細
画像 ソリッドパワーマキシマム設計

極限レベルまで密度の高さを追求したソリッド(無垢材)にクロスを巻き付けた設計。ソリッドの特性である粘り強さはそのままに、パワーが大幅に向上している。
画像 ■V-ジョイン

目に見えないネジレやパワーロスが発生しがちな竿の節部にダイワ独自のバイアス構造を採用することで、ワンピースロッドのような美しい曲がりを実現する構造。スムーズな節の曲がりが理想の調子とパワーアップをもたらし、パワー・レスポンス・感度が向上する。
画像 ■X45

カーボン繊維の巻き角度は竿先に対して0°・45°・90°がそれぞれ曲げ・ツブレ・ネジレに対して最大の弾性を有する。中間の角度にした場合、それぞれの弾性が低いためパワーロスの原因となり、また中間の角度で「X45」と同等のパワーを発揮させるためにはかなりの重量アップが必要となる。最も弾性率の高い3つの角度を採用している「X45」はロッドの変形を防いでパワー・操作性・感度を向上させる最適構造である。

■ゴールドIP LCガイド(オールSiCリング)
リールシートに最適な軽さと高剛性、高強度を追求したカーボン強化樹脂採用。両側ともサスのフードを採用しているので大型リールの取り付けも安心。

■グラスソリッド総糸巻き仕上げ
ソリッドブランクスの上にグリップから穂先まで全て糸巻きを施し、これにより反発力を弱め、竿の戻りを緩やかにして食い込みやハネを減らして仕掛けの安定を促進。急な引きにも粘り強く対応し、素材を保護する。

■エアセンサーシート(パワー)

軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入り「エアセンサーシート」。用途に応じて専用設計することで汎用リールシートでは体験できない操作性を実現。

■ダブルラップ
トップより下のガイドをすべてダブルラップで固定。不意の大物であっても、タックルの心配をする必要なくやり取りが可能。

調子詳細
バイパーファンに馴染みの食い込み重視設計を踏襲。
柔軟な胴でスムーズにウネリを吸収することを重視する調子です。



前作比較
S

S同士比較すると元竿はほぼ同様で穂先をより柔らかく設定

M

Mは前作のIIとIIIの中間位の元竿の硬さに変更しつつ、穂先はより柔らかくII程度に設定

テスターインプレッション 田渕 雅生

画像田渕 雅生

タチウオ釣りが人気を博しているが、「アタリを取って・あわせて・掛ける」という初動から、「魚の引きをいなしてバラさず巻上げ取り込む」という一連の動作が「攻めの釣り」として自分主導の釣りに感じることが出来るからだろう。一方、コマセ真鯛釣りは、コマセを撒いて、タナを取って、置き竿で、「待つ釣り」という印象をお持ちの方が少なくない。確かに一連の動作はその通りだ。しかし釣り人がイメージすべき点は実は沢山あるのだ。 今、真鯛の群れが泳いでいる層はどこか? その中から「食い気のある真鯛」をどの層まで浮かせるか? そのためにコマセは「どこで」「どれだけ」撒くのか?そこに仕掛け(付け餌)をどのように同調させるか?潮の流れや船の流れでどれだけ待てば良いか?エサ取りの有無は?等々。これら「3D」と「時間」をきちんと分析し、実践し、竿先が海中に突っ込んだ瞬間、得もいえぬ快感を感じる。そして、慎重なやり取りで真鯛との間合いを詰め、海面下から薄ピンクの魚体が浮かび上がってくる瞬間、そのあまりの美しさに頭の中が真っ白になる。「釣れた」のではない、「釣ったんだ!」と実感し、全身の脱力感と同時に自然と笑みが込み上げる。
そんなワンランク上のコマセ真鯛釣りを楽しむための専用ロッドと言っても過言ではないバイパースティックは、グラスソリッドのしなやかさで船の揺れを吸収し、ビシを暴れさせない。タナより上から「落とし込み」の釣りをする際、無駄なビシの上下動を抑え、イメージ通りのコマセワーク(コマセマネージメント)を行うことができる。コマセの出かたと残量を把握することで、置き竿でありながら「攻める」ことがイメージ通りにできる!そして軽さとしなやかさを併せ持つ穂先は、餌取りのアタリも捉える感度の良さと、本命真鯛に違和感なく食い込ませることができる。と、ここまでなら他のコマセ真鯛竿と大差ないかもしれない。特筆すべきは、繋ぎ目を含む胴の部分だ。普通の綺麗な弧を描くムーチングロッドに比べ、胴の部分に「張り」を持つ。この「張り」が、あわせと同時に真鯛の閂(かんぬき)にフッキングさせてくれる。更には、この張りを上手く逃がしてから強靭なバット部に力が加わってくるので、大鯛や青物とのファイトも竿を起して溜めながらリーリングしているだけで勝手に魚を寄せてくる。派手なポンピングを必要としない!あえて「いびつな弧」を描くこのバイパースティックは、安心して確実に相手と対峙できるロッドだ。是非この竿を使ってイメージ通りの戦略で大鯛を釣り上げていただきたい。
 

テスターインプレッション 近藤惣一郎

画像近藤 惣一郎

強烈な引き込みと美しい魚体、食しても美味な真鯛は誰もが認める魚の王。なかでも大鯛は釣り人の憧れだ。ロッドを満月に撓らせ、ラインから伝えられる生命エネルギーを感じながら大鯛とやりとりする瞬間は至福の時間であり、その重量感と間欠的に披露されるメリハリのある引き込みには、ただ暴れ回る青物の単純な力強さでは無く、釣り人に隙あらばいつでも逃げてゆける賢者・王者のプライドと余裕を感じさせる。厳しい自然の中で生き長らえた大鯛は、力だけでなく知恵もあり、掛けることは勿論、掛けてからバラすことなく仕留めるまでのやりとりが難しい。それは、釣り人がロッドの曲がりと手元に伝わる力で真鯛の動きを感じ取っている間、同時に真鯛、殊に大鯛は自分の口に掛かった針に伝えられるラインテンションの変化で、釣り人の動き、船の動きを繊細に感じとり、隙を突いて逃げるチャンスをうかがっているからだ。だからこそ大鯛とのやりとりではラインテンションの急激な変化を極力抑え、出来るだけ同じテンションでやりとりして、大鯛に隙を与えないことが大切になる。またそれが大鯛釣りの醍醐味でもある。そんな王者・大鯛とのやりとりを存分に楽しませ、しかも確実に仕留めるためのロッドがバイパースティック300Mといえる。バイパースティックの粘り・柔軟性は、うねりによる仕掛けの不自然な動きを抑え、デリケートな真鯛に違和感なく付け餌を喰わせられる点で有効になることは多くの釣り人が認めるところである。しかし進化したバイパーの実力は真鯛、殊にここ一番に掛かってきた大鯛とのやりとりでこそ発揮されるのである。

画像

NEWバイパーの特徴は柔軟で高感度のチューブラー素材の穂先にV-ジョイントで接合される元竿部分にある。それは単純に「元先部分にバットパワーがある」という話では無い。 高密度グラスソリッドにX45のダイワが誇る素材技術を駆使したクロスを巻きつけて作製された元竿は、張りとパワーを有することは勿論のこと、やりとりの際、魚が引き込めば柔軟で粘りある穂先部分と一体化しながら美しく自然につながる形で曲がり込む。また真鯛が向きを変えたり浮き上がったり、船の揺れでラインテンションが減じるように変化した場合には、しなやかな粘りでハネを抑え、スムーズに曲がり込みポイントを穂先部分と協調しつつ遠近自在に変化させラインテンションを安定させながらバラシを防ぐのである。3Mという長さが、手持ちの操作性を優先したショートロッドに比べ、魚を掛けてからのラインテンションの安定したコントロールに非常に有利になるのだ。これに加えパワーJOGレバーとATD(オートマチックドラグシステム)搭載のシーボーグを筆頭とするダイワ電動リールを組み合わせることで、釣り人の腕、身体と一体化したバイパーは、毒蛇の如く魚の動きに追従する形で変幻自在なムチのような撓りを見せ、賢者の大鯛といえども手懐けてゆける。私自身、今までならヒットさせても逃していたような口唇皮一枚で掛かっている大鯛が、このロッドであがってきた経験をした。パワーと粘りを兼ね備えたバイパースティック300Mはまさに大鯛を狙って確実に仕留めるための比類無きアイテムといえる。

バイパースティック
品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
錘負荷
(号)
適合ハリス
(号)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
JANコード  
S-270・Y 2.70 2 139 415 1.6/14.0 60~100 ̶ 61 84,000 216982 *
M-300・Y 3.00 2 154 460 1.7/14.0 60~120 ̶ 56 89,800 217002 *
付属品
・竿袋
・クロロプレン製ロッドベルト