事前にベイトを釣ってキープしてからパワーのあるタックル&仕掛けにチェンジして大物を狙うという本来の泳がせ釣りと異なり、落とし込み釣りは、ベイトがヒットしたらそのままの仕掛けで大物を狙うという、スピーディ&スリリングなゲーム。ベイトの群れに付いている大型魚へのアピール度が高く、ヒラマサやカンパチなどの大型青物を筆頭に、ヒラメ、大型マダイ、根魚などあらゆるフィッシュイーターが対象となる。
落とし込みの釣りは、ターゲットがヒラマサなどの青物や大型根魚なのでパワーのあるロッドは不可欠。と同時に、ベイトの様子がわかる繊細さも必要とされる。ベイトが今どんな状態にあるのか、どれぐらいベイトが付いたかなどの情報が正確に伝わることで、チャンスが広がる。パワーと繊細さ。ときに10kgオーバーのヒラマサとのファイト。その一方で、1匹のアジがどんな動きをしているのかが分かるセンシティブな感度。その一見相反する特性を兼備したのが「マッドバイパー落とし込み」である。
豪快なイメージのある落とし込み釣りであるが、ベイトが小さい状況などではこれまで以上に繊細な穂先の感度が求められることも少なくない。そんな状況に対応するのが「SMT」モデル。超弾性チタン合金穂先『SMT(スーパーメタルトップ)』とカーボンガイドシステム『AGS(エアガイドシステム)』を穂先部に搭載し、さらにレベルの高い感度を手に入れた。ベイトをつけやすく、また外れにくいためヒット率もアップし、シビアな状況であればあるほど威力を発揮するアイテムである。ノーマルモデルで豪快に攻めるか、SMTモデルで繊細に攻略するか。エリアの特性や自分のスタイルに合わせて最適な1本を選んでいただきたい。
マッドバイパー 落とし込みMAD VIPER OTOSHIKOMI
海中からの情報を武器に、圧倒的なパワーで青物を仕留める軽量細身1ピースロッド
ダイワテクノロジー
SMT(SuperMetalTop)
SMT(スーパーメタルトップ)とは、超弾性チタン合金素材をロッドの穂先に使用したDAIWA独自のテクノロジー。金属ならではの振動の増幅力から、カーボン素材では不可能な領域の感度を釣り人に提供します。弾性の高い金属素材の特徴である強度と外傷への強さに加え、わずかな動きにもしなやかに曲がる繊細な穂先を実現できることから、アタリを手元までしっかりと届ける金属ならではの手感度と目に見えるアタリの目感度に優れています。
※MHH-243SMT、H/HH-245SMTのみ
AGS
軽量・高感度を実現するAGS(エアガイドシステム)はカーボンフレームを採用しており、チタンと比較して約3倍の剛性をもつカーボンの特性から、ラインを通して伝わるわずかな信号を吸収することなくダイレクトにブランクに伝える高感度を有します。また、カーボンの軽量性によりロッド全体の軽量化にも貢献し、特に穂先部の軽量化につながることで感度の向上にも追加の効果が見込めます。
MHH-243SMT、H/HH-245SMTのみ
X45
キャスティング、アクション、フッキング、ファイトなどの動作の中で発生するネジレを防ぐため、長年の研究によりネジレ防止の為には従来構造(竿先に対して0°、90°)に加え「45°」のバイアスクロス(±45°に斜行したカーボン繊維等)を巻くことが最適であるとの結論に至りました。X45の搭載により、ネジレを防止し、パワー・操作性・感度の飛躍的な向上を実現しました。
3DX
3DXは、復元力という点に集中して存在感を発揮するサポート構造。安定性と復元力に優れたハニカム構造を、ロッドの形状復元力のために外周部に採用しました。竿は曲がるたびに負荷がかかり、竿の断面はやや扁平なカタチに変形します。ここから真円に戻る力が強ければ強いほど復元力が高く、穂先のブレを収束や飛びの安定性と飛距離の向上が図れます。
製品詳細(MHH-243SMT、H/HH-245SMT)
■穂先部AGS
※小径のガイド(リング内径3.0mm)のため、リーダーを結ぶ方は結びコブがスムーズに通ることを事前にご確認ください
■サビに強く、金メッキとは次元の違う耐久性と質感を備えたゴールドIPHBガイド(ダブルラップ)
■リールシート固定部が回らない構造で、安定感のあるファイトを可能にするオリジナルチャネルロックメタルシート
■握りやすさ・滑りにくさを向上させる龍柄パターン入りデュラグリップ
■チューブラーパワーマキシマム
チューブラーパワースリムにバイアス肉厚設計を融合。バイアス肉厚設計のトルクフルな素材を極限まで凝縮したため、細身ながら桁外れのパワーを持っている。また、高密度で細身のブランクスは極めて高い情報伝達能力を持ち合わせており、まさに繊細さとトルクの両立が必要とされる船釣りロッドに最適な、感度とパワーが完全融合したダイワ独自の設計。
付属品
ギンバル着脱式デカ腹当て(左写真)
竿袋
クロロプレン製ロッドベルト
竿袋
クロロプレン製ロッドベルト
テスターインプレッション
MHH-243SMT
■北本茂照テスター
「パワーは余裕すぎるほどあります。バットが強いので、青物が掛かっても一気に起こせます。逆にヒラメや根魚が掛かったときなどは食い込ませたほうがいいのですが、違和感なく食い込ませることが可能です。ベイトの付きは、穂先が軟らかすぎるとかえってわかりづらくなりますが、このロッドの穂先は適度な硬さがあって動きが手に取るようにわかります。さらに、ベイトが外れにくいんです。これは大きな武器になりますよ。」
「パワーは余裕すぎるほどあります。バットが強いので、青物が掛かっても一気に起こせます。逆にヒラメや根魚が掛かったときなどは食い込ませたほうがいいのですが、違和感なく食い込ませることが可能です。ベイトの付きは、穂先が軟らかすぎるとかえってわかりづらくなりますが、このロッドの穂先は適度な硬さがあって動きが手に取るようにわかります。さらに、ベイトが外れにくいんです。これは大きな武器になりますよ。」
H/HH245SMT
■郷原未来テスター
この釣りの特徴である“繊細と豪快”を制するために設計されたマッドバイパー落とし込みSMTのラインナップに、パワーモデルのH/HH245SMTが待望の仲間入りです! 玄界灘や長崎県の平戸が発祥といわれる落とし込み釣りは、エサのついていないサビキ仕掛けを船の合図でベイトの反応の中に投入し、イワシやアジなどの小魚をそれに食わせ、そのまま仕掛けを海底付近まで落として大物を狙うという、活きエサの泳がせ釣りの時短版の様なスタイルの釣りです。 ここで本命とされるターゲットは青物や根魚、マダイに、ヒラメなど様々です。特に私の住む北部九州ではヒラマサやアラ(クエ)が人気で、こういった類の魚種とのやりとりは文字通り息つく暇のない“豪快”なものになります。しかし、漁礁で狙うことの多い落とし込み釣りでは、掛けた瞬間に根に突っ込まれて勝負がついてしまうことも珍しくないため、取り込んだ魚よりも逃がしてしまった一匹を思いチャレンジを続ける人も多いかと思います。私もそのひとりで、何度も悔しい思いをしてきました。経験だけではカバーできない、強烈な魚の突っ込みに耐えられるバッドパワーのあるロッドが欲しい、と願わずにはいられませんでした。
そこで、ワンランク上のパワーを求める落とし込みアングラーの為に企画されたのが今回のH/HH245SMTです。魚に主導権を与えないパワーと、マッドバイパーの特徴であるコシのある曲がりこみ。そして、絶対譲れなかったのが高い感度と、穂先の食い込み感です。
まったく性質の違う小魚のサビキと大型魚のファイトを同時にこなす必要がある落とし込み釣りにおいて、外せない要素である感度や操作性は絶対に妥協することなく、できる限りのパワーを詰め込んでもらいました。
まず、エサ付けの時に必要な感度と操作性。これは、このシリーズの代名詞でもあるSMTが実現してくれています。空バリでのエサ付けは条件が悪いと非常に苦労するのですが、SMTとAGSガイドによって水中の潮の様子やベイトの層を敏感に感じ取ることができ、慣れてくると「この辺りでエサが付きそうだな」と、タイミングをつかめるようになります。そして、この釣りのキーとなる『掛けたエサをどれだけ針外れさせずにキープでき、その状況を釣り人が把握できるか』という点です。エリアやシーズンでベイトが大きく変化するのですが、小指程の煮干しサイズの小イワシがベイトであっても、微細なその生命感を拾って伝えてくれます。イワシが外れてしまったのか、ついているけれど弱っているだけかを自然に感じ取れるので、一度この感覚を味わってしまうとSMT無しの落とし込みには戻れません。逆に30cmほどの大サバがベイトのときなどは、ベイト同士が暴れて絡まってしまったりするのですが、そういった違和感にすぐに対応できる大きなメリットがあります。
そして、ベイトが何者かに追われて暴れだす瞬間、ここでもSMTとAGSが良い仕事をしてくれます。穂先から穂持ちの絶妙な調子が小魚の動きに自然についていくので、大型魚は品定めのあとに躊躇なくベイトに食らいつきます。バッドパワーを上げるとどうしても竿先にも張りがでてしまうとのことでしたが、食い込み感がイマイチになるのは絶対に避けたかったので、この点を特に考慮してこだわってもらいました。エサを弾いたり、弱らせたいしない理想のバランスをこのモデルでも再現しています。 そして、なんといってもH/HH245SMTの魅力は今までにない強靭なパワーです。落とし込みでとれる限界ともいわれる、ヒラマサ10kgの壁。海底の瀬の際は彼らにしてみればホームグラウンド。その根のど真ん中で掛けるので、ヒットした瞬間にこちらに頭を向けさせないと、アジやイワシの仕掛けであるサビキのハリスは一瞬で根ズレして飛ばされてしまいます。ファイト序盤に魚から主導権を奪うことのできるこのパワーは、この釣りのボーダーであった10kgオーバーとの優位なバトルを予感させてくれます。
しかし、力任せでも魚の口元やサビキ仕掛けに負担が掛かってしますので、パワーにプラスして粘りのあるしなやかなコシが求められます。DAIWA独自の設計や、X45にみられるカーボンの組み合わせによって無理のない自然な曲がり込みが可能になり、加えて3DX構造がロッド自体の復元力で魚を浮かせる手助けをしてくれます。これらが発揮されれば、今まで落とし込みでの釣法では諦めるしかなかった状況の一本を間違いなくモノにできるはずです。
魚と真正面から対峙して1秒先がどうなるかわからない緊張感、たった一度しかないチャンスと興奮をこのロッドと一緒に味わってください!
この釣りの特徴である“繊細と豪快”を制するために設計されたマッドバイパー落とし込みSMTのラインナップに、パワーモデルのH/HH245SMTが待望の仲間入りです! 玄界灘や長崎県の平戸が発祥といわれる落とし込み釣りは、エサのついていないサビキ仕掛けを船の合図でベイトの反応の中に投入し、イワシやアジなどの小魚をそれに食わせ、そのまま仕掛けを海底付近まで落として大物を狙うという、活きエサの泳がせ釣りの時短版の様なスタイルの釣りです。 ここで本命とされるターゲットは青物や根魚、マダイに、ヒラメなど様々です。特に私の住む北部九州ではヒラマサやアラ(クエ)が人気で、こういった類の魚種とのやりとりは文字通り息つく暇のない“豪快”なものになります。しかし、漁礁で狙うことの多い落とし込み釣りでは、掛けた瞬間に根に突っ込まれて勝負がついてしまうことも珍しくないため、取り込んだ魚よりも逃がしてしまった一匹を思いチャレンジを続ける人も多いかと思います。私もそのひとりで、何度も悔しい思いをしてきました。経験だけではカバーできない、強烈な魚の突っ込みに耐えられるバッドパワーのあるロッドが欲しい、と願わずにはいられませんでした。
そこで、ワンランク上のパワーを求める落とし込みアングラーの為に企画されたのが今回のH/HH245SMTです。魚に主導権を与えないパワーと、マッドバイパーの特徴であるコシのある曲がりこみ。そして、絶対譲れなかったのが高い感度と、穂先の食い込み感です。
まったく性質の違う小魚のサビキと大型魚のファイトを同時にこなす必要がある落とし込み釣りにおいて、外せない要素である感度や操作性は絶対に妥協することなく、できる限りのパワーを詰め込んでもらいました。
まず、エサ付けの時に必要な感度と操作性。これは、このシリーズの代名詞でもあるSMTが実現してくれています。空バリでのエサ付けは条件が悪いと非常に苦労するのですが、SMTとAGSガイドによって水中の潮の様子やベイトの層を敏感に感じ取ることができ、慣れてくると「この辺りでエサが付きそうだな」と、タイミングをつかめるようになります。そして、この釣りのキーとなる『掛けたエサをどれだけ針外れさせずにキープでき、その状況を釣り人が把握できるか』という点です。エリアやシーズンでベイトが大きく変化するのですが、小指程の煮干しサイズの小イワシがベイトであっても、微細なその生命感を拾って伝えてくれます。イワシが外れてしまったのか、ついているけれど弱っているだけかを自然に感じ取れるので、一度この感覚を味わってしまうとSMT無しの落とし込みには戻れません。逆に30cmほどの大サバがベイトのときなどは、ベイト同士が暴れて絡まってしまったりするのですが、そういった違和感にすぐに対応できる大きなメリットがあります。
そして、ベイトが何者かに追われて暴れだす瞬間、ここでもSMTとAGSが良い仕事をしてくれます。穂先から穂持ちの絶妙な調子が小魚の動きに自然についていくので、大型魚は品定めのあとに躊躇なくベイトに食らいつきます。バッドパワーを上げるとどうしても竿先にも張りがでてしまうとのことでしたが、食い込み感がイマイチになるのは絶対に避けたかったので、この点を特に考慮してこだわってもらいました。エサを弾いたり、弱らせたいしない理想のバランスをこのモデルでも再現しています。 そして、なんといってもH/HH245SMTの魅力は今までにない強靭なパワーです。落とし込みでとれる限界ともいわれる、ヒラマサ10kgの壁。海底の瀬の際は彼らにしてみればホームグラウンド。その根のど真ん中で掛けるので、ヒットした瞬間にこちらに頭を向けさせないと、アジやイワシの仕掛けであるサビキのハリスは一瞬で根ズレして飛ばされてしまいます。ファイト序盤に魚から主導権を奪うことのできるこのパワーは、この釣りのボーダーであった10kgオーバーとの優位なバトルを予感させてくれます。
しかし、力任せでも魚の口元やサビキ仕掛けに負担が掛かってしますので、パワーにプラスして粘りのあるしなやかなコシが求められます。DAIWA独自の設計や、X45にみられるカーボンの組み合わせによって無理のない自然な曲がり込みが可能になり、加えて3DX構造がロッド自体の復元力で魚を浮かせる手助けをしてくれます。これらが発揮されれば、今まで落とし込みでの釣法では諦めるしかなかった状況の一本を間違いなくモノにできるはずです。
魚と真正面から対峙して1秒先がどうなるかわからない緊張感、たった一度しかないチャンスと興奮をこのロッドと一緒に味わってください!
VIDEO
製品スペック
アイテム | 全長(m) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | 標準自重(g) | 先径/元径(mm) | 錘負荷(号) | 適合ハリス ナイロン(号) | カーボン含有率(%) | メーカー希望本体価格(円) | JAN | * |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マッドバイパー落とし込み MHH-243SMT | 2.43 | 1 | 207 | 480 | 1.3/11.0 | 60~180 | ~28 | 79 | 98,000 | 4960652030090 | * |
MDV落とし込みH/HH-245SMT | 2.45 | 1 | 209 | 500 | 1.5/12.1 | 60~200 | ~30 | 88 | 99,800 | 4960652312967 | * |
- メーカー希望本体価格は税抜表記です。
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※先径は竿先から最も近く、部品・糸巻きのついていない外径です。
※メタルトップご使用上の注意
■メタルトップの温度変化について
超弾性チタン合金は素材の特性上、5℃以下の低温環境では弾性が低下し、穂先の戻りが遅くなってくるという事象が起こります。早朝・夜間の極端な冷え込みや風の影響で、気が付く程度の曲がりが生じることがあります。更に0℃以下の環境で弾性低下は、より進行し穂先が曲がったまま戻らない現象が起こります。いずれの場合も気温が上昇すれば本来の超弾性に戻り通常のご使用が可能になります。
■過度な屈曲を生じるようなご使用はお避けください
メタルトップは、通常操作においては快適にご使用いただけますが、巻き込み・穂先の糸がらみ等外的要因による過度な屈曲には、クセ(塑性変形)が残ったり、また金属疲労により破損する可能性があります。
■万一のクセは、手で修正できます
2のように万一クセが残った場合は、曲っている側と逆の方向にゆっくり曲げることで、修正ができます。ただし、クセの修正を繰り返しますと金属疲労の原因となりますので、巻き込み等クセが残るような操作はお避けください。
快適にご使用いただくため、取扱説明書は必ずお読み下さい。
■メタルトップの温度変化について
超弾性チタン合金は素材の特性上、5℃以下の低温環境では弾性が低下し、穂先の戻りが遅くなってくるという事象が起こります。早朝・夜間の極端な冷え込みや風の影響で、気が付く程度の曲がりが生じることがあります。更に0℃以下の環境で弾性低下は、より進行し穂先が曲がったまま戻らない現象が起こります。いずれの場合も気温が上昇すれば本来の超弾性に戻り通常のご使用が可能になります。
■過度な屈曲を生じるようなご使用はお避けください
メタルトップは、通常操作においては快適にご使用いただけますが、巻き込み・穂先の糸がらみ等外的要因による過度な屈曲には、クセ(塑性変形)が残ったり、また金属疲労により破損する可能性があります。
■万一のクセは、手で修正できます
2のように万一クセが残った場合は、曲っている側と逆の方向にゆっくり曲げることで、修正ができます。ただし、クセの修正を繰り返しますと金属疲労の原因となりますので、巻き込み等クセが残るような操作はお避けください。
快適にご使用いただくため、取扱説明書は必ずお読み下さい。