フィット感にこだわる
　 釣りのジャンルは多岐にわたり、フィールドの環境も様々。あらゆる釣りを快適に楽しめるよう、ダイワでも多様なウエアを取り揃えています。
　グローブは手をケガから守ること以外にも、ロッドをしっかり保持するための滑り止めとして、またファッションのアクセントとしても活躍するアイテムです。他のウエアと同様、用途やシチュエーションに合わせてセレクトできるよう、保温性の高い防寒タイプ、通気性に優れた3シーズンタイプ、操作性向上をサポートするハリ収納タイプなど、製品それぞれに目的に応じた機能を持たせており、適材適所で使い分けることができます。
　 そのなかにあって、ダイワが特に注目しているのが「フィット感」です。フィット感と聞くと装着したときのサイズ感や、手になじむ形状などがすぐに思い浮かびますが、グローブも手の一部であると考えると、突き詰めるべき要素はそれだけではありません。
　 ハリを結ぶ、ガン玉を打ち替えるなど、とりわけ磯釣りは指先の細かい作業が多い釣りです。また、遠近にコマセを打ち分けたり、数cm単位でラインの軌道を修正するといった繊細な操作を要する釣りでもあります。これらをストレスなく行うには、指の微妙な動きを妨げない柔軟さや、ロッドやヒシャクを握ったときのナチュラルな触感など、トータルな意味でのフィット感が求められます。
　 その用途上、グローブは丈夫であることが重要ですが、装着時の違和感は極力排除したいもの。コマセワークやロッド操作の精度は、指一本の力の入れ加減で変わってくるからです。
掌の縫製を排除し、あたかも素手でロッドやヒシャクを握っているかのような感覚。これを目指したのが「トーナメント防寒グローブ（DG-1022TW/ DG-1122TW）」です。

結論は“シンプルな一枚生地”
　装着時のゴワつきや違和感をどう排除するか。これに対する回答は明快でした。柔軟な生地を使い、重なりや縫い目を極力設けないシンプルな造りにすることです。しかし、障害物の多い磯というフィールドの特性上、弱い生地では必要十分な耐久性を確保できません。
「トーナメント防寒グローブ（DG-1022TW/ DG-1122TW）」には、甲側にタイタニュームα™、掌側は耐久性に優れる合成皮革を使用しています。双方とも手になじみやすい柔軟さを備えており、掌側は補強素材を重ねない１枚仕様としました。これも１枚で十分な強度を得られる素材だからこそ成し得た構造です。
　一枚生地なので掌側にはゴワ付きの原因となる縫い目がなく、糸のほつれも起こりません。生地の重なりがないので、生地の段差もありません。つまりはフィット感を最優先した作りなのです。さらには湿式グリップ加工との相乗効果で、ロッドやヒシャクを握ったときのダイレクト感、グリップ性能とも飛躍的に向上しています。
　 先行発売の「トーナメントグローブ（DG-1022T/DG-1122T）」もフィット感に重きを置いた製品ですが、こちらはマグネット式のハリ収納ケースを備えており、釣り座での作業性もプラスしたアイテムです。一方の「トーナメント防寒グローブ（DG-1022TW/ DG-1122TW）」は、付加機能を排除することで、徹底的にフィット感を高めたアイテムといえます。
　さらなる磨きが掛かった“素手感覚”。最先端の着用フィーリングをお楽しみください。