小池貴幸
"理想のキャスト"が可能。2020シーズンに進化して生まれ変わったAIRシリーズから最初に感じた衝撃です。そして、それはアルファスAIRにも受け継がれていました。SNSの発達でフィールド情報や有効ルアーやテクニックの公開、道具の進化で不可能が可能になっている現代のバスフィッシングシーンは、数年前にAIRシリーズが世の中に現れた時とは雲泥の差とも言えるでしょう。旧AIRシリーズは既に標準装備。当たり前の時代。 最先端かつ最精密の釣りが可能になっている20AIRの根幹を担っているのは間違いなくΦ（ファイ）28mmの軽量スプール。小口径が繰り出す立ち上がりの良さはフィネスルアーを落とす場所は元よりその軌道まで精密にしてくれました。 そんな20AIRシリーズの中でアルファスAIR最大の特徴はなんと言ってもアルミハウジングボディ。ライトタックルでカバーを撃つ。ベイトフィネスで良くあるシチュエーションですが、ボディの剛性が高いからこそフッキングパワーのロスが無く、50UPのバスを釣ってもしっかり巻き切れてバスを確実にランディングする事ができます。 剛性が高いって事はAIRシリーズでありながらタフさを兼ね備えているのでトラブルも少なく、ボディの硬さが振動をより手元に伝達してくれるので、タックルの感度も上がっていました。 近、中距離戦そして軽量ルアーを使う際には間違いなく武器になるリールだと確信しています。

三宅貴浩
アルファスAIR TWを初めて手にしたときの第一印象は「Looks good！」。道具に愛着がわくかどうかの自分自身が重きを置く大きなポイントのひとつがこのルックスの善し悪し。実に16年ぶりにフルモデルチェンジされたアルファスAIR TWのそれにまずは見事にやられました。そして次にやられたのが総ウエイトわずか約2.5gほどのルアーをキャストした際のG1ジュラルミン製Φ28mmエアスプール＋TWSの相乗効果からくる凄まじい「超初速感キャストフィール（注: 私の表現）」。超軽量ルアーが見事なまでに失速せず、目指すポイントにバシバシと「刺さって」いきました。そして次の要素が今回のアルファスAIR TWの好使用感を自分自身に決定付けさせた最大のポイント、それが「Always Safety！」。Φ28mmもの小口径化がなされると普通はその低慣性がゆえにまわりすぎによるバックラッシュがおこることは容易に想像がつきます。とくにPEライン使用時などは「絶対ヤバイんちゃうの？」とそのブレーキ性能を全面的に疑っていました。しかしワンキャストしただけでその疑いは完璧に晴れました。見た目、超回転性能、アンチバックラッシュとベイトフィネス機に求められるすべての必須要素を完璧なまでに持ち合わせたアルファスAIR TWは、その価格も完ぺきなまでに調整されコスパまでもが最強に。この新型アルファスAIR TWに私のお気に入りのベイトフィネスロッド「BLX　SG671L/ML＋FB」と「フィネスブレイブZ」とコンビネーションすることで、コスパを視野に入れた最強のベイトフィネス特化型タックルの完成であると間違いなく言えますね。

小林将大
『ルアーが空気に乗った…』アルファスAIR TWではじめて渓流ミノーをキャストしたときに感じた第一印象でした。正直驚きましたね。わずか3～4gのルアーがライナーで飛んで失速しない。体感としては、飛行中のルアーが後半空気に乗り直線で抜けていく。この後半の伸びは、キャスト精度が釣果に直結する渓流ルアーフィッシングにおいて、間違いなく大きなアドバンテージになります。
渓流では草木や岩などに囲まれ、存分なキャストスペースが確保できないことも多くあります。そのような場面でも障害物を躱しコンパクトにキャストができる、サイドキャストやバックハンドキャストを多用するのですが、渓流で使用するような軽量ルアー、特に軽ければ軽いだけ、飛行するルアーが後半失速してくるとスプールの重さを拾い、ルアーが引っ張られるような形で左右に弾道がブレて、ミスキャストになってしまうこともあったんです。しかし、このアルファスAIR TWは最後の最後までルアーが直線で抜けて行くんです。TWSやΦ２８ｍｍの超軽量スプール…など、テクノロジー面での根拠はもちろんありますが、とにかくお伝えしたいことは、理屈抜きに、一度投げていただきたいです。驚きの伸びと、ブレを出さない直線的な精密キャストが体感できると思います。

橋詰大輔
このリールで初めてキャストした私の第一印象は、『低弾道で伸びのあるキャストフィールが気持ちいい』というもの。軽い力でキャストしたにも関わらず、想像した飛距離の更に先に着水。驚きを隠せませんでした。軽量・小口径・低慣性なスプールとTWSのコンビネーションによって、キャスト後半に失速感を感じなかったのが特に印象的でした。今まで以上に軽量ルアーを、アンダーハンド系のキャストからオーバーヘッドキャストまで、安定した飛距離で軽快にキャストが出来る気持ち良さと、極めてバックラッシュの少ないストレスフリーな安心感が魅力です。私が最もベイトタックルで使う組み合わせは、TG 月下美人 SWライトジグヘッドSS2.0g+月下美人 波動ビーム1.5インチ。夜のボートメバルタックルの選択肢の一つとしてベイトフィネスを新たに加える事ができる可能性を秘めた、まさに画期的なリールです。是非、たくさんの方に使って頂きたいです。