ソルティガ スイムチョッパーSALTIGA SWIM CHOPPER

SWIM CHOPPERは左右に走り、しっかりアピールするジグ

　SALTIGA SWIM CHOPPER（スイムチョッパー）は前方から見るとシルエットが丸形を基本としています。これは扁平ボディだと両サイドに強いエッジが立ってしまい、水を受けて派手にジグが動き過ぎてしまうからです。SWIM CHOPPERのアクションは、スレた魚に対して、派手に動かすより、綺麗にスイムするような動きが効くと考えているからで、そこにこだわってデザインしました。
　また、スイムする時の水キレ感をよくするため、丸形を基本にしつつ、細かく多面体になるようにエッジをつけています。さらにセンターにしっかりしたエッジを付け、船のセンターキールと同様の理論で進行方向に対して安定的な直進性を実現するよう考えました。これらをベースにプロトボディを作り、細かく現場で削って調整しながら、水の抜け感をよくしつつ、ジグが安定して左右に飛ぶようなアクションを実現しました。
　ウエイト設定はセンターバランス。深場でもちゃんと意志通り動かすための設計です。しゃくった後に、とにかく横を向いて走ることを意識してデザインしています。
　先程もお伝えしましたが、ボディは丸形を基本にしているので、シャクっても派手だったり、不規則だったりするような感じには動きません。あくまで安定した動きがベースになるので、シャクったあとの、次のアクションにつながる初動はとても素直です。アクションが非常に素直なので、飛ぶ、落ちる、ロッドティップに反応するという動きが凄くわかりやすいはずです。このジグの水中での姿勢のイメージがわくことはロッドワークのタイミングもとりやすくなっているんじゃないかと自負しています。
　SWIM CHOPPERでは是非、中深海のみならず青物とマグロ類に使ってみてください。こういった魚たちの攻略では、深場でもしっかり動くので使いやすいのでお勧めです。リリースされてから、南伊豆で60kgという自身のレコードとなるキハダをSWIM CHOPPERでキャッチすることができました。この時はマグロが強烈に暴れて、ジグがへし曲げられるアクシデントもありましたが、無事にキャッチできました。実績が物語る通り、ほかにも多くのフィールドで実績を残して続けている、本当に信頼できるジグです。

清水一成の考えるSWIM CHOPPERの基本的使い方

　これまで僕は波動を重視してジグ作りをしてきましたし、魚を釣ってきました。たとえばマグロが喰う要となるのはジグが波動を伴って横に向いて走る距離が重要になると思っています。具体的にはSALTIGA J REVLIMITを使ってSWIMCHOPPERを横方向に長く飛ばすのが効くということには自信を持っています。
　基本的な使い方としては、大きめのロングジャーク後、ラインスラックを意識しながらのロッドワークでジグのフォールにアジャストしながらロッドを倒し込み、しっかりジグが元の垂直になってから次のアクションに移っていくことを意識してください。1ジャーク、1ジャークごと丁寧に合わせていくようなシャクリが大切です。
　最後にカラーに関してもターゲットにスイッチを入れる要素があると信じて、使い分けています。アカムツだったりマグロだったり、魚体に対して目が大きい魚、目を使って捕食する魚は、間違いなく色を認識していると思いますね。今回発売される新たな3色は、これらのターゲットに間違いなく効果の高いカラーになると確信しています。今シーズンは僕のやりたかったものが充実してきて楽しみですね。