803M+RSB-22:2022.05 DEBUT
903ML+RSS-22:2022.06 DEBUT
ターゲットに外道無し
その時その場所で釣れる魚たちと
自由気ままに遊ぶ、村上晴彦の精神を具現。
淡水・海水も問わない魚種分類不能のザ・ルアーロッド、
それがHEARTLAND LIBERALIST
バスロッドから
バス“も”ターゲットのロッドへ
シリーズに通底する“美しい曲がり”を継承しつつも、
既存のHEARTLANDとは一線を画す、
力感溢れる肉厚・細身のレギュラースローテーパー。
「ブランク構造は、初期HEARTLANDから採用してきたチューブラーパワースリム。それを“バスもターゲットに含む万能竿”として最適化した感じやね」
「同じ竿で、明日は違う魚と遊ぶかもしれない」
「明日の僕が何を釣りたくなるか、今の僕は知らんけど、竿はこれがあれば大丈夫。釣り人の自由を叶えてくれる、LIBERALISTはそういう竿」
「あーした天気になぁ~れ♪」
LIBERALISTのコスメは紫を基調としている。
その色味は複雑で、リールシート、ブランク、グリップのセパレート部、そしてダイヤモンドラップとスレッドに異なる紫を使い分けている。屋内と屋外とでは違って見え、太陽の高さや光量によっても色調が変化する。和の色で言えば柘榴(ざくろ)、檜皮色(ひわだいろ)、伽羅色(きゃらいろ)、濃紅(こいくれない)、薔薇色(ばらいろ)など、色々に見える様は“一紫一会”であり、所有者にさえその時々で新たな表情を見せる。そして紫は、翌日に釣行を控えた釣り人の“願い”でもある。西の空がLIBERALIST色に燃え上がったなら、明日はきっとよく晴れるだろう。
立体仕様のネームハートランドロゴの隣で浮かび上がる新たに生まれたLIBERALISTロゴ。伝統のダイアモンドラップと新たな色彩を纏い、アングラーの心を昂らせる。
フォアグリップ特徴的な外観をもたらすフォアグリップは、不意な大物と対峙した際にパワーファイトを可能とする。
エアセンサーリールシート採用されたエアセンサーリールシートは、バスは勿論、どのターゲットにおいても快適な使用感を提供。紫の光輝外観が際立つ仕上がり。
ブランク&ジョイント細身・肉厚に仕上げられたブランクは、ヘラ合わせと相まり、弧を描く至極の曲がりと、トルク溢れるロッドに仕上った。
ガイドセッティングスピニング、ベイト共にHEARTLANDよりもワンサイズ口径の大きいものを採用。また、耐久性を重視し、ステンレスフレームを採用し、ベイトロッドはオールダブルフットを採用した。
グリップエンドグリップエンドには「HEARTLAND LIBERALIST」のロゴと、誕生年「Since2022」を入れたエンドキャップを採用。
ESS(エキスパートセンスシミュレーション)
感性領域設計システム『ESS』ロッドは曲がると、その方向と反対側に起きあがろうとするエネルギー(復元力)が発生する。これは、変形した(ひずんだ)ブランクが元に戻ろうとする「ひずみエネルギー」であり、竿の性能を左右する極めて重要なファクターである。DAIWAは、この「ひずみエネルギー」を解析・設計するシステムを開発。「どこが優れているか」「どこが足りないか」を数値で明確に把握するだけでなく、エキスパートの感性と呼ばれる領域までロッドに反映する事が可能。理想を越える竿を作り出す、革新的ロッド設計システム『ESS』。
X45 FULLSHIELD
ロッドのネジレが最も発生しやすいブランクの先端からカーボン繊維を±45°に斜行させたX45で最も効果の高い最外層から締め上げることでネジリ剛性の向上を実現。キャスティング、アクション、フッキングなどの釣りの基本動作の中で発生するロッドのネジレを徹底的に排除し、今まで以上のキャストアキュラシーの実現。パワーロスを抑えることでロッドが持つ本来の性能を引き出す。
V-JOINT α(V-ジョイント アルファ)
ナノプラスを含む高強度素材とダイワ独自の超高精度ロッド設計・製造テクノロジーにより、V-JOINTよりさらに強く、軽く、美しく。
SVFナノプラス
レジン量を減らす事で、より多くのカーボン繊維を密入し、軽さ、パワー、細身化を実現するカーボンシート「SVF」に東レ(株)ナノアロイ(R)テクノロジーをダイワ独自の製法で組み合わせ、さらなる高強度化・軽量化を可能とした。
AIR SENSOR SEAT(エアセンサーシート)
軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入り「エアセンサーシート」。用途に応じて専用設計することで汎用リールシートでは体験できない操作性を実現。
803M+RSB-22
フレッシュウォーターではバスやナマズに。ソルトウォーターでは青物をターゲットとしたショアジギング、アイナメやソイなどのロックフィッシュ、シーバスゲームなどに対応。ベイトタックルによるルアーフィッシングを余すことなく楽しめるロッドに仕上がっている。
村上曰く「903ML+RSS-22にも言えることやけど、バスロッドを基準にすると、LIBERALISTの2本はどっちも巻きモノ竿のテイストで、ワーム竿としてはちょっと雑い感じ。HEARTLANDの感度が“糸にピンピン”やとしたら、LIBERALISTは“竿にドゥンドゥン”って、竿が振れて手もとにくる感じ。リグ操作のコツは、入力を弱くすること。バス専用ロッドでやるときよりも、丁寧にしてあげることやね。チャターやディープクランクに関しては、専用竿に引けを取らないくらい気持ち良く扱える」。
903ML+RSS-22
「8ft.以上かつミディアムヘビー以上のHEARTLANDベイトロッドをすでに持っている人は、こっちのスピニングロッドから試してほしい」と村上。フレッシュウォーターではバスのオカッパリ遠投を始め、河川や湖のトラウトに対応。ソルトウォーターではシーバスやタチウオ、小型回遊魚をねらったライトショアジギング、ヒラメ、マゴチなどのフラットフィッシュに対応する。
「ソルトを含む汎用性を考えたらスピニングタックルに分がある。一本でより多くの魚種をねらいたい、となったら903ML+RSS-22やね。パワーはML+(ミディアムライトプラス)で、軽いほうのルアーはパワー表記どおりに扱えて、重いほうはけっこうイケる。肉厚・細身の胴調子に加えて“9ft.の長さ”も竿のチカラやからね」
対象魚 目安表
(◎:最適、○:適、△:可)
ブラックバス | アカメ | トラウト | ナマズ | シーバス | 小型青物 | シイラ | クロダイ | ロックフィッシュ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
803M+RSB | ◎ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ◎ |
903ML+RSS | △ | - | ○ | - | ◎ | ◎ | ○ | △ | ○ |
*サイズ別対象魚 目安表は横スクロールしてご覧ください
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | ジグ重量(g) | 適合ライン | カーボン 含有率(%) |
価格(¥) | JANコード | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナイロン(lb) | PE(号) | |||||||||||
803M+RSB | 2.44 | 3 | 103 | 150 | 1.8/13.4 | 7-50 | 10-60 | 12-30 | MAX2.5 | 100 | 60,000 | 166204* |
903ML+RSS | 2.74 | 3 | 117 | 160 | 1.7/13.9 | 5-40 | 7-50 | 8-25 | MAX2 | 100 | 64,000 | 166228* |
*スペック表は横スクロールしてご覧ください
*会員先行アイテムでは御座いません
村上晴彦 LIBERALIST放談
バスロッドとルアーロッド
釣りは楽しい。釣れてくれたら、魚は何であれ嬉しい。僕はそういう釣り人やから、既存のHEARTLANDでもいろんな魚を釣ってきた。けど、それは応用であって、HEARTLANDはあくまでも“バスと遊ぶためのロッド”。
それに対してLIBERALISTは“ルアーで遊ぶためのロッド”。「これは何を釣るための竿です」とは、作った僕にも言い切れない。それくらい汎用性が高い竿に仕上がってる。ただ、バスロッド基準で特徴を言うと“穂先がない竿”やね。穂先というのは、繊細に曲がるティップのこと。バスロッドの調子をひとことで言ってしまうと、ウルトラライトでもエクストラヘビーでも「ティップが軟らかくてバットが硬い先調子」のモノが多い。相対的にLIBERALISTは「ティップが硬くてバットが軟らかい胴調子」。言い方を変えると、バスロッドは掛け調子で、LIBERALISTは乗せ調子やね。LIBERALISTのブランクは肉厚・細身。HEARTLAND歴が長い人にはチューブラーパワースリムっぽい感じ、って言うほうがわかるかな?
胴調子で、肉厚・細身で……、と聞いたら、「そんなんしたらドヨンドヨンのボヨンボヨンになってしまうやん」と思うでしょ? LIBERALISTは、そうならないギリギリのとこを突いてます。肉厚・細身の胴調子で、全体的にどこまで硬くしたら操作性が出て、どこ未満の軟らかさだとベナンベナンになってしまうのか、テストではそこを徹敵的に詰めた。結果、完成したのは“似た物がないルアーロッド”。シーバスロッドでもないし、ジギングロッドでもない、もちろんバスロッドでもないけど、ぜんぶ出来る。低レジンで軽量・高強度なSVF NANOPLUSを持ってるDAIWAだからこそ出来たロッドでもある。
“肉厚・細身の胴調子”に出来ること
LIBERALISTは“ワケのわからん何か”が掛かることも想定内のロッドやから、耐久性が高いのは大前提。全体的に曲がる胴調子にすることで、応力の集中を避けて耐久性を上げる。ブランクを肉厚・細身にすることでも耐久性を上げる。曲がり込むほどに素直に反発力が増していくから、魚の引きに対してサスペンションが利くし、魚を止めて寄せるチカラも強くなる。3kgくらいのハマチなら、竿の曲がりを楽しんでるうちに簡単に上げられる。リールと竿の二段ドラグで、糸が切れる気がまったくせェへん。
もう一つ、LIBERALISTはこのブランク設計だからこそ、パワーの割に重たいルアーも扱える。キャストや操作のルアーウエイトの上限には、そのロッドのなかでイチバン軟らかい部分が影響してくる。バットがいくら強くても、ティップが繊細なバスロッドだと、重たいルアーは扱いにくい。そもそも先調子の竿は、ルアーの操作性を上げるために、あえて胴が仕事せェへんように“棒”にしてるから、重たいルアーのキャストや強い引きに“コワさ”を感じるやろ? それっていうのは“棒”の先に“竿”をくっ付けてる構造の宿命やね。
反対に、肉厚・細身の胴調子は、バスのワーム系が苦手になりがち。けどLIBERALISTはバス“も”ターゲットやから、最低限は扱えるようにしておきたい。そこはDAIWAのカーボンテクノロジー、SVF NANOPLUSのチカラを借りることで担保できた。
魚種不問のルアーロッドとしては、ここで完成。なんやけど……、ワーム系の操作性をもうちょっと……、ってバス釣りを意識しだすと、竿の調子がバスロッドのほうへ戻っていく。ド真ん中でエエ加減やった中途半端さ(イイ塩梅だった汎用性)が損なわれて、バスロッドの出来損ないみたいになっていく。LIBERALISTを創るとき、イチバンのキモになったのは「バスとHEARTLANDを意識しすぎないこと」やったね。
25年目の開店祝いに紫の花を?
最後にちゃぶ台返しがあるので、そのつもりで読んでネ。
紫は、もともと初期HEARTLANDのイメージカラーやった。そこから黒、白、赤、銀と、フラッグシップモデルのカラーが移り変わるなかで、黒はHEARTLANDスタンダードモデルの色として帰って来た。けど、紫は消えたまんまやった。
これは……、DAIWAも僕もねらっとったワケやないけど「ちょうどエエな」と。HEARTLANDが世に出てから四半世紀の節目に、LIBERALISTの開店を祝う花の色は紫に決めた。初期の紫より赤みが強い、シックかつちょっとエグイ紫。夕焼けの空をモチーフに……、とかいう理由も実はまったくない。正直言うと、初期HEARTLANDの色がうんたらも、後付けやね(笑)。DAIWAさんと魚種不問のルアーロッドをやる、となったとき、もう僕のなかで決まっていたのがこの色だった。
バットジョイント3pcの
HEARTLAND LIBERALIST専用ケース付属
ロッドの保護と携帯性を考慮したショルダーベルト付きのセミハードタイプ。
ファスナーに大きめの持ち手を採用し、開け閉めがスムーズに行える。