シルバーウルフ MXSILVER WOLF MX

いくらリールの性能が向上してもロッドにルアーウエイトが最適に乗らないと、ルアーを飛ばすための初速を得られない。フリリグで最もヘビーローテーションとなる1/4～3/4oz（7～21g）のシンカーを組み合わせたリグにとことん照準を絞ったバットパワーとティップブレの収束を速く抑える軽量なティップによって、高切れや細PEの糸がらみを防止し、軽くロッドを振るだけでルアーを自然に飛び出していくような爽快なキャストフィールを実現している。また、適度なバットパワーには、過剰な合わせによるアワセ切れを防ぐ狙いはもちろん、なによりもロッドを曲げてチヌの引きを存分に楽しむというスパイスも隠されている。

クロダイは牡蠣殻や岩盤、コンクリート護岸などのストラクチャーに付くことが多いが、フリリグを使ったスタイルの場合、砂底をいかに読み解くかがカギを握る。そこで搭載したのが硬いソリッドティップだ。チューブラーでは読み切れないわずかな変化をキャッチできる魔法の穂先は砂とヘドロの違いや、水流によってもたらされる砂の地形変化を細かく読み解き、チヌの居場所を探り当てる情報をもたらす。また、このソリッドにはリグが大きく動きすぎてしまうことを防ぐという狙いもある。最適な硬さを追求したことで、ワームが細かく砂底は這うように、ストラクチャーを舐めるように動き、砂埃を立てながら艶めかしいアクションでチヌの捕食本能を刺激する。さらにルアーをチヌの口に自然に吸引させてバイトを絡めとる。

フリリグを細かく操作するための張りと、ボトム変化や、チヌのアタリなどに即座に対応するため、穂持ちが常にオンの状態をキープできるようにテーパーを設計。穂先が変化を感知すると、瞬時に対応でできると同時に、トップウォータープラグなどの操作も自在に行えるロッドになっている。

しなやかさと張りを絶妙なバランスでセッティングし、細いPEの取り扱いに気を使うことなく、爽快なキャストフィールを実現するベイトロッド。パワーや粘りをとことん作りこんだことで、キャスト時の高切れやアワセ切れを解消。穂先に高弾性ソリッドティップを搭載したことで、ヘドロと砂のわずかな違いを感知するとともに、食わせと感度を両立。チヌの繊細なアタリを感じて掛けにいけるチニングロッドのニュースタンダード。