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ロングバット構造と『AGS』採用で振り抜きスピードアップ。
トーナメントマスタライズキスSMTやトーナメントプロキャスターで評価の高いロングバット構造を採用することで初速、振り抜きスピードがアップ。同時に軽量、高感度を誇るエアガイドシステム『AGS』を搭載することで感度が大幅に向上、水中の状況をよりクリアに伝えてくるとともに持ち重り感の軽減にも貢献した。素材には軽量、高強度を誇るHVFナノプラスを採用、さらに3DXを装着することで強靭さと粘りをプラス、キャスト時の軸ブレを大幅カット。ネジレ防止の最適構造であるX45とスムーズな曲がりを約束するV-JOINTがキャスターの力を飛距離に直結させる。スカイキャスターはESS設計を採用、新たな竿へと生まれ変わった。
カーボン技術の大いなる躍進 - IMPRESSION BY TAKAHASHI AKIHIKO
ダイワフィールドテスター 高橋 明彦
三代目となる「スカイキャスター」は、新たに3つのテクノロジーが採用されています。ひとつはカーボンフレームガイドの『AGS』です。軽量で振動伝達性の高いカーボンフレームを採用することで、感度が飛躍的に向上しました。海中の情報がクリアに伝わってくるので、海底の起伏や底質が手に取るようにわかります。海底の状態がわかるということは、ポイントもより鮮明にイメージできる。つまり、釣れるということです。2つめは、ブランクス素材にHVFナノプラスを採用していることです。HVFナノプラスとは、カーボン繊維へナノメートル単位で樹脂を浸透させ、カーボンの性能をロスなく引き出した新素材です。体感的には非常に粘り強く、振り抜きやすく感じます。仕掛けのコントロール性が高くなり、思ったところへ正確に投入できるようになったのは大きな進化です。高い感度とコントロール性能は、競技会でも大きなアドバンテージになってくれることでしょう。
高感度かつ軽量のカーボンフレームガイド。飛距離やアキュラシー精度が飛躍的に向上するほか、感度の向上にも付与する。元ガイドには更に軽量な「Cリング(コバルト合金)」を採用。
ブランクスのネジレや潰れを抑える補強構造3DXを採用。カーボンの重なりをクリア塗装で透かすことで、爽やかなスカイキャスターのイメージを強調。
元竿節長設計によってスイングスピードとオモリの射出初速が大幅に向上。遠投性能も前モデルから飛躍的にアップしている。
「元竿節長設計」のメリットとは?
新テクノロジーの最後は、元竿にあたる3番節を長くした「元竿節長設計」を採り入れたことです。投げ竿における元竿はパワーセクションであり、ここの造りが遠投性能を司っているといってもよいでしょう。元竿を伸張するということは、それだけでオモリに伝える力が増大することにつながります。 「スカイキャスター」のブランクスはもともとハイテーパー設計でデザインされているのですが、そこにロングバット構造を採り入れることで振り抜きスピードがアップし、結果オモリを射出する初速が上がって飛距離が格段に伸びました。 投げ釣りに限らず、飛距離が伸びるということは、イコール狙えるポイントが広がるということです。競技会ではもちろん、プライベートの釣りでも強力な武器になることは間違いありません。
ハイテーパーデザインに元竿節長設計を採り入れることで、振り抜けにさらなる磨きが掛かった。 (※写真のモデルは33号-405です。)
私が競技会で「スカイキャスター」を選ぶ理由
ここ最近、競技会では「スカイキャスター」を手にする機会が増えています。その理由は、HVFナノプラスカーボン素材特有の“粘り”にあります。カンカンに張っておらず、パワーキャストにも負けない絶妙な粘りが、曲げ込んだ際にほどよい“間”を作ってくれるんです。スイートスポットが広く、コントロール性が実に高いんですね。 投げ釣りにおいて、遠投性能が重要であることは確かです。ただ、投げ釣りが魚釣りである以上、狙ったポイントへ正確に仕掛けを投入できなければ意味がありません。遠くへ仕掛けを飛ばせるだけでは、釣り竿として失格なのです。 とりわけ競技会では、たった1回のミスキャストが致命傷になります。投げ損ねた仕掛けを回収して、もう一度キャストし直すのは大きなタイムロスになるので、正確にキャストできることが、「勝てるロッド」の第一条件になるのです。
その点「スカイキャスター」は元竿節長設計によって遠投性能が向上しているうえに、コントロール性能も高い。ポイントの遠近にかかわらず思った所へ仕掛けを入れられるので、これほど心強いものはありません。 新たに搭載された『AGS』は、操作性や振り抜き感がアップしたほかにも、「感度」という大きな武器をもたらしてくれました。海底の状態をより鮮明に感じ取れるようになり、微弱なアタリも察知できるんです。群れが濃い場所では1尾でも多く連掛けを狙えるし、食いが渋いときは、これまでは食わせられなかった1尾を掛けにいけます。 釣れる竿の条件をすべて満たすのが「スカイキャスター」。実に頼りになる1本です。
<その他仕様>
前進機構付きチタンシート(S除く)
合わせマークシール
スカイキャスター
品名
全長 (m)
継数 (本)
仕舞 (cm)
自重 (g)
先径/元経 (mm)
錘負荷 (号)
リールシート 位置(cm)
カーボン
含有率 (%)
メーカー
希望本体 価格(円)
JAN コード
AGS 25号-405・V
4.05
3
154
370
2.2/22.0
20~30
80
99
69,000
309639
*
AGS 27号-385・V
3.85
3
146
360
2.4/22.0
23~30
80
99
69,000
115575
*
AGS 27号-405・V
4.05
3
154
380
2.4/22.0
23~30
82
99
70,200
115506
*
AGS 27号-425・V
4.25
3
162
405
2.4/22.0
23~30
84
99
72,200
309660
*
AGS 30号-385・V
3.85
3
146
375
2.6/22.0
25~35
82
99
70,800
115513
*
AGS 30号-405・V
4.05
3
154
405
2.6/22.0
25~35
84
99
72,200
115520
*
AGS 30号-425・V
4.25
3
162
425
2.6/22.0
25~35
86
99
75,900
115537
*
AGS 33号-405・V
4.05
3
154
430
2.8/22.0
27~35
86
99
75,900
115544
*
AGS 33号-425・V
4.25
3
162
450
2.8/22.0
27~35
88
99
79,600
115551
*
AGS 35号-405・V
4.05
3
154
460
3.0/22.0
30~40
88
99
79,600
115568
*
27号-405S・V
4.05
3
154
345
2.4/22.0
23~30
―
99
55,500
115582
*
30号-405S・V
4.05
3
154
360
2.6/22.0
25~35
―
99
57,200
115599
*
33号-405S・V
4.05
3
154
390
2.8/22.0
27~35
―
99
60,900
115605
*
35号-405S・V
4.05
3
154
420
3.0/22.0
30~40
―
99
64,600
115612
*
※先径は、素材先端部の外径です。