TOURNAMENT ISO AGS REAR FORCE |
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トーナメント ISO AGS リアフォース |
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粘りを鍛えあげた「粘靭ブランクス」搭載のトーナメント磯シリーズ『TOURNAMENT ISO AGS REAR FORCE』 |
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『トーナメント磯AGS』で採用した細身肉厚の「粘靭ブランクス」は、積極的に胴~元部の粘りを活かすことで、むやみに魚を暴れさせずに確実に獲ることを狙った。それは同時に手や腕にかかる負担を軽減。かつ、道糸やハリスに加わる負荷を緩和することで、ワンランク細い仕掛けの使用を可能にした。『REAR FORCE』は、その調子を更に推し進め、元(REAR)までもっとスムーズに曲げ込めるよう仕立て、その名の通り手元付近から力(FORCE)が湧き出てくるバランス。魚が掛かってからは、竿のパワーが最も発揮する元部まで曲げた状態を保持。浮き上がってきた分だけラインを巻き取るやり取りで、こちらに顔を向かせたら、沖に走らせる隙を与えずターゲットを仕留める。 |
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仕様一覧 |
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■ESSにより成しえた粘靭ブランクス「細身・軽量・靭(粘)」
■穂先(#2番節まで)部NリングAGSを搭載し、操作性向上 ■SVFナノプラスを採用し、細身化を実現 ■キャスト時のブレやネジレを防ぐ「X45」搭載 ■V-JOINTによるスムーズな曲がりで魚を暴れさせずに獲る ■現行トーナメントと異なる「REAR FORCE」のデザイン仕様 |
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仕様詳細 |
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![]() ■新型Nリング採用AGS
従来モデルのAGSにくらべ、リング内面積を大きくすることで、ラインの放出性がアップ。軽い仕掛けの飛距離やラインメンディングなどの操作性が飛躍的に向上。 ![]() ■滑り止め付きエンドグリップ
やり取り時に肘を当てた際、しっかりとホールドが利くようエンドグリップ部にも滑り止め加工を採用。 ![]() ■コインネジ式下栓
下栓は磯場での脱落を防止するコイン開閉タイプ。メッキ処理を施し、高級感を演出。 ![]() ■トーナメントセンサーハンプリールシート
専用新型リールシートを開発。手の平にフィットするハンプ形状が卓越したホールド感を実現。リールをしっかり固定するスクリュータイプ。また、デザインも、風を切るようなレーシーなイメージへと変貌を遂げた。 |
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DAIWA TECHNOLOGY | |||||||||||||||||||||
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磯コラム(column) |
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【フカセ釣りにおけるドラグの役割を考える】 細・軽・ピン─。細身&軽量、シャープで操作性に優れた振り調子は、かつて「トーナメント調子」とも呼ばれ、ダイワ磯ロッドの伝統ともいえるものでした。張りのある調子が好まれたのは、競技会指向の高まりが背景にあったと思われます。当時は食わせた魚を積極的にコントロールする、手返しの早い釣りが主流でした。 そんな「トーナメント調子」から脱却し、竿を曲げ込むことによって粘りとパワーを発揮する「細・軽・靱」へと大きく舵を切ったのは、現行の「トーナメント ISO AGS」。そして2018年、さらに曲がりを手元へ近づけた「トーナメント ISO AGS リアフォース」がラインナップに加わったことで、最もパワーを発揮する元部を曲げた状態をキープし、反転しようとする魚の動きを封じるというやり取りが可能になりました。 やり取りは竿で行うのが基本です。しかし、相手は自然界に棲む魚であり、予期せぬ反撃に遭うこともあります。こんなときにラインを出して竿の角度を立て直す役目を担うのがリールです。 現在、ウキフカセ釣りではLB(レバーブレーキ)リールの愛用者が目立ちますが、ダイワのLBはすべてドラグ機構の付いたLBDです。ではこのドラグをどんな目的で、どんな設定で使っているのかと問われたとき、皆さんはどのように答えるでしょうか。LBDのドラグはあくまで付加機能であるので、「なんとなく……」という人が案外多いのではないかと推測します。 ここでちょっと変な言い方をします。柔軟な磯竿とドラグは、本来あまり相性がよいものではないのです。 なぜか─。 磯竿は曲げることによって弾性を生み出し、これがクッション効果となってハリスの強度を補う仕組みになっています。このクッション性能がラインから伝達されるテンションを緩和し、またガイドが強くラインに押されることによって摩擦抵抗も生じるため、竿を曲げて弾力を活かすほど、ドラグが滑り始めるレスポンスが悪くなります。もちろん、これは竿が十分に仕事をしている状態なのでドラグでラインを出す必要はなく、やり取り上ではまったく問題はありません。 ただし、ドラグを活用しようと考えているのなら、竿の角度によってドラグが滑り出すタイミングが変化することを頭に入れておきたいものです。現在は「ATD」や「ATDタフ」といった設定値に忠実なドラグが開発されていますが、竿の弾力とガイド摩擦抵抗がドラグの動作に大きく影響していることは同じです。 【ドラグ設定の実例】 とはいえ、竿の曲がりによってドラグの効きが変化することを逆に利用すれば、より攻撃的なやり取りが可能になります。たとえば、想定するサイズの魚が食って竿を思いっきり矯めたときに、ドラグが滑らないギリギリの値に設定しておきます。竿の角度をキープして、弾力とガイド抵抗がマックスの状態であればドラグは滑りません。しかし魚に強く引かれて竿が伸されそうになると、弾力とガイド抵抗が低下し、ドラグが滑るという寸法です。これはソルトルアーから磯釣りまでこなす、村越正海さんのドラグセッティング法です。 ダイワのロッド開発が推奨するドラグセッティングは、竿を目いっぱい矯めた状態で魚に強く引かれたら、そのままのロッド角でドラグが滑る程度。村越さんのセッティングよりやや弱めのドラグ設定ですが、急な締め込みで多少対処が遅れても竿を伸されることがないので、ビギナーなどレバー操作に不慣れな人でも安心してやり取りに集中できるセッティングといえるでしょう。 レバーを主体にして、よりダイレクトにやり取りを楽しみたい人は、ドラグを締め気味にするとよいでしょう。大物師として著名な山元隆史さんのセッティングがこのパターンです。 特に相手が大型の尾長のときは、沈み根の近くで走られるとあっという間に根ズレでハリスを切られてしまいます。ドラグは締め込んでおき、強引に矯めている状態でギュッと走られたときに、ようやくジリッと滑る程度と山元さんは言います。それでも山元さんが愛用する「トーナメントISO3000SH-LBD」には、高負荷状態でのドラグ性能が高い「ATDタフ」が搭載されており、ドラグを締め気味にしていても必要なときはきちんと滑ってくれるそうです。 ダイワのテスター陣で、最もLBDのドラグを積極的に使いこなしているのは、細糸の使い手である田中貴さんかもしれません。田中さんのドラグ設定はかなり緩め。手で道糸を引っ張るとズルズル出ていく状態です。魚を掛けて竿を起こすと、そこそこの型ならドラグが滑ってしまいますが、ここから必要に応じてドラグを締め、竿を矯めている状態でドラグが滑らないギリギリの値に調整するそうです。 田中さんがドラグを緩めにする理由は“合わせ切れを防ぐため”です。0負荷のウキを駆使した沈め釣りを得意とする田中さんは、風の影響を抑えるために1.35〜1.65号と細めの道糸をメインとしています。仕掛けを流している間は竿先が海面近くにありますが、アタリがあれば合わせを入れ、竿を起こさなければなりません。 ウキを沈めているときは、どうしてもアタリがあってからの対処が遅れがち。このとき、ドラグをガチガチに締め込んでいると、竿を起こす前に道糸が切れる恐れがあります。仕掛けを流している最中はベールを開けていますが、緩めに設定したドラグで二重に保険を掛け、不意に訪れるアタリに備えるのが田中さんのドラグセッティングであり、細い道糸を使いこなすための工夫といえます。 今年デビューした「トーナメント ISO AGS リアフォース」は大きく手元まで曲がる竿で、曲がった際のガイド抵抗も大きくなります。 「これはズルズルの設定でも、竿を立てればドラグが滑らないということ。やり取りの途中でドラグを締め直す必要がなくなるかもしれません」(田中) 竿の特性を利用したドラグセッティングといえそうですね。 |
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