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ARAHOUSHI MUTEN |
荒法師 武天 |
この竿でなければ、“獲れないモノ”がある。 | |||
「荒法師」。この竿は常に“剛い竿”という使命を課せられている。それでいて「枯法師」と同等の“趣”を期待されている。それは3代目「荒法師 武天」において『株理論』設計という新たな礎を得たことで、これまでの「硬さでねじ伏せる剛竿」から「美しい曲がりを持って巨べらをいさめる竿」へと大きな進化を遂げた。それは同時に大型化するへらぶな、より強度が増していく仕掛けに対して、和竿の時代から変わらず太さや硬さで対応してきた歴史から、カーボンロッドが新たな道を歩みだすうえで必然的な結果であるとも言える。
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“剛い竿”の観念を一新させる。 | ||||||||||
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記憶に残る1枚と共に・・・。 | ||||||||||||||
竿のデザインにおいて、へら竿は最も難易度の高い部類に入ると言われている。ましてや最高級品であり、年月を重ねてきた「荒法師」の銘を受け継ぐ竿となると、おのずとそのハードルは高くなる。それまでの梨地調の段塗からあえて口巻を採用し、これまでにない紋竹を施した3代目「荒法師 武天」は、超小節紋竹に加え、のちにそのアイデンティティともなった玉口部の虫喰い仕上げを採用し、これまでのカーボンロッドにはない独特の存在感を醸し出していた。 様々な議論の末、新生「荒法師 武天」に与えられる意匠は、逆転の発想である一つの結論に達する。 「認め、掘り下げる。そのうえでもう一つ先の愛着を持てる質感を求める」 変更のための変更はせず、3代目の基本的なたたずまいを継承しながら、それでいて一見しただけでそれと分かる新しいデザインを作り上げよう・・・。しかしそれは、分かりやすくデザインを「変更」するよりも何倍も難しいテーマでもあった。
竹地のシミをより繊細に表現するためにより明るい色調を採用しつつ、本物の竹を一から見つめ直し、紋竹やわずかなシミに至るまでを研究し尽くしたうえで表現する。また造節のさらなる形状とデザインの融合にも取り組み、ほんの僅かな色の変化を意図的に演出することで、より本物感を得られることも学んだ。そして最もこだわったのは“一竿としてのバランスの美しさ”。紋のミクロ的な忠実な写実が、必ずしもフィールドで手にした時にワクワクするような質感には直結しないのだと気付いたのである。 ともすると獲ることにこだわり、無機質な道具となりがちなパワーロッドにおいて、「荒法師」は常にフラッグシップモデルの一角を担うに相当する品格を備えてきた。そこには「記念すべき魚(タイトル)はそれにふさわしい竿で手にしてほしい」というダイワの想いが込められている。一見するとこれまでと同じように見える紋竹模様も、その製法は全く新しい技術を採用している。また「武天」ならではの玉口部の虫喰い仕上げはあえて手作業にこだわり、1本1本微妙に異なった表情を持たせることで、個性のある温かみを感じさせる仕上がりとなっている。 へら師の体の延長となる竿だからこそ、慈しみ、信頼できる道具でありたい。その竿で獲ったものは記録だけでなくへら師の記憶にも深く刻み込まれ、悦びを何倍にも増幅させてくれることだろう。その思いを胸に、3代目「荒法師 武天」で提唱された“紋竹口巻仕上げのたたずまい”は、見事に似て非なる新たな質感を得たのである。
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“止まる”の常識を超える。 | |
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仕様詳細 | ||||||||||||||||||
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掛けカーブ・掛け調子 |
「荒法師 武天」は調子的には「枯法師」と対極にある竿と思われがちだが、実釣ではかなり胴に乗るバランスとなるよう設計されており、まさに枯法師のパワータイプとしての位置づけの使用感が得られる仕立てとなっている。 ※このカーブは同一条件下での曲りデータをイメージ化したものです。実際のカーブとは異なる場合がございます。また尺によってバランスは異なります。 ※この表はへらを掛けた時の竿の曲がり方(竿の調子)と曲がりの程度(竿の硬さ)の目安です。自重が大きく影響する振り調子とは異なります。また、ここで示す竿の硬さは設計上の数値であり、実際にへらを寄せるパワーとは異なります。 |
DAIWA TECHNOLOGY | |||||||
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荒法師 武天 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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※先径は、竿先から最も近く、部品・糸巻きのついていない外径、( )内は素材先端部の外径です。 |
搭載機能・仕様一覧 |
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付属品 |
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