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STEEZ C66M-SV【WEREWOLF(Power Plus)】
スティーズ C66M-SV【WEREWOLF(Power Plus)】
2022.04 デビュー

スティーズ C66M-SV【WEREWOLF(Power Plus)】

スティーズ C66M-SV【WEREWOLF(Power Plus)】

隙のない手数で制するフィネスワーミングの切り札
BLACKJACKとのタッグでフィネス全方向が射程内
 今季発表の22STEEZは計4モデル。最初に解説しておきたいのが、Mr.STEEZ、並木敏成の意欲作、WEREWOLF Power Plusだ。早春の奥神奈川リザーバー、春の目覚めにはまだ早い個体を相手にしたテスト釣行でのこと。並木はこう断言した。
「あらゆるルアーでフッキングパワーを試して来たが、もう何も不安はない」。
 並木が新たなWEREWOLFに求めていたのは、まさにその潜在能力だった。
 全てにおいて、妥協なく仕事を終えるプロフェッショナル。通常、開発においては誰よりも長期間、時には年単位を要することも少なくない。ところがその並木が、まだ開発から早い段階だった当日が最終テストであることを認め、深く頷いた。その完成度に迷いがない証拠だ。
 かねてより早春や晩秋の釣行において、13年もの間使い続けてきた08WEREWOLF。15BLACK JACKリリース以降は共に一軍ロッドとして幾本もボートデッキに並べてきた。昨季からは21BLACKJACKが15同モデルの代わりを果たしているが、いずれにせよ並木にとって
「フィネス寄り。それもテクニカルな」というベイトロッド抑えの切り札。ダウンショットからネコリグ、フリーリグ、ノーシンカーなどに幅広く活用するモデルたちだ。
 使い込んできたからこそ次に見えてくる野望は付き物だろう。プロフェッショナルアングラーとは常に高みを目指す生き物であることは言うまでもない。
「2本のアイテム間にパワーの差を感じていたのも事実。BLACKJACKはスティッフ、WEREWOLFはベイトフィネス寄り。その隙間を埋めたい気持ちは少なからずあった」。
 超高感度と超軽量からくる優れた操作性を存分に発揮する両モデル。いずれもDAIWAバスロッド最高峰、STEEZのみに採用が許されるカーボンテクノロジー・SVF COMPILE-Xが根幹を担い、パワーの差でフィネスリグの重量差に対応してきた。
 下の調子比較グラフを参照すると、15BLACKJACKと08WEREWOLFの差は明らか。バットが圧倒的に硬い前者に対して、後者にはやや物足りなさが残る。噛み砕いて言うならば、主力となる3.5~7gのリグにおいて、ワームのボリュームや抵抗にもよるが、前者が7g寄り、後者が3.5g寄り。いずれも中間となる5gを完全支配できる竿でなかったのは事実だ。
「繊細な操作性に異論はない。ただ08WEREWOLFにもう少しパワーがあれば、様々なリグやルアーに対応できる幅が広がる」
 並木がテーパーバランスの見直しを求めたのは必然だった。

ダイレクト感はそのままに、過不足ない攻守巧打を実現
 昨季並木が手がけたSTEEZ第2世代は5モデル。そのいずれにも共通するのが「バーサタイル性」という命題であった。元々WEREWOLFはフィネスでの汎用性が高いロッドとはいえ、その範囲をさらに拡大することで、現場の即戦力として活躍できることを並木は理解していた。
「張りの強さでスタックしにくいし、仮にスタックしたとしても外しやすい。ティップ部分に関して異論はない」。
 低負荷ではティップアクション、キャストやフッキング、ファイトなどの高負荷ではパラボリックにベントするマルチテーパーは健在。従来同様にリグのダイレクトな操作感を踏襲した繊細さはそのままに、ベリー~バットのテーパーバランスの見直しを決めた。そう、抵抗の強いワームの5gリグをはじめ、オーバーパワーに感じていた7gリグへの対応力を向上するためだ。
「バーサタイル性能の拡大には、バットパワーの強化が急務だった」。
 ダウンショットを始め、スナッグレスネコやスモラバといったベイトフィネス系リグの操作性はそのままに、バットのパワーを補うことでBLACKJACKとの中間を埋める超高感度フィネスワーミングを実現。攻めあぐねていた状況を打開することに成功したのだ。
 軽量ルアーのキャスタビリティは無問題。66レングスは全身をX45フルシールドで締め上げ、コンパクトなスイングによるハイスピードキャストを可能にしてピンスポットをより正確に射抜く。マルチテーパーの踏襲は、ラインブレイクのリスクを回避する一方で、パワーを増したバットの恩恵でフッキングレスポンスを飛躍的に向上した。
「21BLACK JACKをより繊細にしたイメージに仕上がった。前作に比べ、守備範囲が明らかに広くなったことに気付ける」。
 仕上がりはワーミングのみならず、トリッキなー操作性と瞬時の食い込みが求められるメタルバイブやジギングスプーン、さらにはジャークベイト、スピナーベイトまで存分にこなせるスペックに。例えるなら、超高感度なSVF COMPILE-X版“TYPE-1.5”だろうか。EVAラウンドに仕上げられたバットエンドは、瞬時のフッキングでも腹当たりの干渉を和らげる仕様となり攻撃力を後押しする。
 繊細な操作から大胆な攻めまでを可能にする22WEREWOLF Power Plus。過不足ない攻守巧打が今まで獲れなかった1本を手中にできるだろう。
調子比較
画像
■調子比較:1
歴代ウェアウルフと15ブラックジャックとの比較
画像
■調子比較:2
歴代ブラックジャックとRD681M/MLFBとの比較
ベンディングカーブ

LURE APPLICATION
Heavy Down Shot Rig / Snagless Neko Rig / Small Rubber Jig /Free Rig / Light Texas Rig / Leaderless Down Shot Rig /No Sinker Rig / Metal Vibration
DAIWA TECHNOLOGY
■SVF COMPILE X
ロッド性能を最も左右するカーボンシートにおいて、レジン(樹脂)量を減らしてカーボン繊維を密入することにより軽量化・パワーアップ・細身化を実現。強い反発力はシャープな振り抜き性能とルアーアクションが手に取るように分かる高感度をもたらす。
■X45フルシールド(=X45コブラシールド)
キャスティング、アクション、フッキング、ファイトなどのダイナミックな動作の中で発生するネジレを徹底排除するのがX45フルシールド。ネジレが最も発生しやすいブランクの先端から45°のカーボンバイアスクロスで最も効果の高い最外層から締め上げることで、ネジリ剛性が飛躍的に向上。今まで以上のキャストアキュラシーとロッドが持つ本来の性能を引き出す。
3DX
■3DX
3DX=3軸クロスとは、3方向からの力を均等に受け止めて作用する3軸織物のカーボン。正六角形が並ぶ構造のクロスはあらゆる方向からの力に対して同じ力を持つため、優れた形状復元力を有する。ロッド本体をストッキングのように覆い、キャスト時のブランクスの歪みを抑えてブランクス本来の性能を発揮させる理想的なサポート素材。細身肉厚ブランクとの相乗効果でランカーサイズをもジワジワと浮かせて確実に獲るポテンシャルを有する。
AIR_SENSOR_SEAT[エアセンサーシート]
■AIR_SENSOR_SEAT[エアセンサーシート]
軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入り「エアセンサーシート」。用途に応じて専用設計することで汎用リールシートでは体験できない操作性を実現。
VIDEO
スティーズ C66M-SV【WEREWOLF(Power Plus)】
アイテム 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/
元径
(mm)
ルアー重量 ライン テーパー カーボン
含有率
(%)
メーカー
希望本体
価格(円)
JAN
コード
 
(g) (oz.) (lb.) PE(#)
C66M-SV 1.98 2※ 170 99 2.0/10.9 5~21 3/16~3/4 8~16 F▶S 100 71,000 4550133066726 *
※グリップジョイント仕様です。