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DAIWA 源流の郷 小菅村
DAIWA 源流の郷 小菅村
豊かな森が水を育み、水がいのちを育みます。
次世代を担う子どもたちに、水の尊さを自ら体感して欲しい、と考えております。
源流の山里、そこに暮らす人々が森林を育て、その森林が生きた水を育み、そして海をも豊かなものへと保ちます。
水がいのちを育む、その源とも言える豊かな森林「源流の郷」をお伝えします。
源流探検部が行く 第2回
多摩川の水源を守る小菅村の山を歩く
多摩川の水源を守る小菅村の山を歩く
新緑の森林をフィールドビンゴで遊びながら学ぶ

ゴールデンウィーク明けのある日、BE EARTH-FRIENDLY 源流探検部は再び山梨県小菅村を訪れた。第一回目の探検では冬木立が目立った小菅村の山々は、まるで眠りから覚めたかのように、新緑の季節を迎えていた。

前回に引き続き、案内役を引き受けてくださったのは、前職で村のネイチャーガイドをしていた小菅村役場源流振興課の中川徹さん。山菜に詳しい小菅村役場の源流の村づくり推進室の青栁慶一さんも一緒だ。

「前回は小菅川の源流部を探検しましたが、小菅村と大月市の境界の松姫峠から続く尾根を歩いてみませんか」

中川さんは、松姫峠バス停に隣接する登山道の入り口へと探検部を案内してくれた。

「ここは、武田信玄の娘の松姫が、織田信長の甲斐侵攻から逃れるときに通ったのではないかと言われたことから松姫峠と呼ばれているんです。小菅村と大月市の行政界にもなっています」

「ここまでが小菅村、ここから大月市」と道路の上に見えない線を引いて説明してくれる中川さん。なかなか面白そうな場所だ。けれど、水の気配が全くないこの場所が、多摩川の源流とどう関係があるのだろう。

「それは森を歩きながら説明しましょう。この登山道を6時間ほど歩くと大菩薩峠までいけるのですが、今日は鶴寝山の山頂までを往復します」

登山道の入り口は松姫峠バス停の目の前。小菅村と大月市の境にあるこの場所へは、現在は小菅村側から村道(旧国道139号)を通るルートのみ。
山菜採りが趣味だという青栁さんが、バス停の目の前で芽吹いていたタラの芽をさっそく見つけて教えてくれた。

尾根の山道はアップダウンが少なく、アウトドア初心者でも歩きやすいという。せっかくなので、歩きながらフィールドビンゴをやることにした。フィールドビンゴとは、マス目に「鳥の巣」「木の実」など、森林で出会えそうなものが書かれたビンゴカードのこと。カードに書かれたものを探すビンゴゲームだ。

足を踏み入れた登山道は、思ったよりも明るい。木と木の間も広く、若葉の間から空がよく見える。ただ、三週間前に源流域を歩いた時より肌寒い気がする。

「ここは標高1,300mくらいですから、前回行った源流域より高いところにいるんですよ。このあたりの山に多い木はミズナラやブナ、イヌブナ、それからこの木です。何の木かわかりますか? これがヒントです」

中川さんは木の根元から、先端に鋭い棘がある葉と、丸いイガを拾い上げた。

これならわかる。栗の木だ!

「正解。栗の葉は細長くて葉のふちがトゲトゲしているのが特徴。このように葉のふちのギザギザは、専門用語では鋸歯(キョシ)と言うんですよ」

なるほど、と頷きながら、さっそくビンゴカードの「棘のある葉」と「木の実」に丸をつけた。大人でもけっこう楽しい。

鋭い鋸歯がぐるりと囲む細長い葉が栗の特徴。近くには小さないがぐりも落ちていた。
天狗の持つ葉うちわに似ていることから名付けられたというハウチワカエデ。カエデには26 種類自生しているが、小菅村には18 種類が自生しているという。

少し歩いたところで、中川さんが地面を指差した。

「これ、動物が通った跡ですね。イノシシかな」

地面を見ると、見逃してしまいそうな窪みがあった。ビンゴカードの「足あと」にも丸をつける。あとは「黄色い花」があれば、まずは一列クリアできるんだけどな。そう思ったら、探検部のメンバーが「さっき黄色い花があったよ」と教えてくれた。

「フィールドビンゴは、みんなで情報交換をしながらやると楽しいですよ。気づいたこと、見つけたことをどんどん口にしてくださいね」

カードに書かれた「森林で出会えるもの」を探すフィールドビンゴ。歩きながら木々や足元、さまざまなところに目を向けることになり、森をより楽しめる。
質のいい土は水も栄養も蓄えてくれる源流の水源林に立った

イノシシ、シカ、タヌキ、サル、そしてツキノワグマ。このエリアにはさまざまな動物が暮らしているという。ということは、天然林なのだろうか? 中川さんはニヤリと笑って言った。

「天然林と人工林の違いはなんだと思いますか?」

それはやはり、「人の手が入っているかどうか」ではないだろうか。

「正解です。この木を見てください。株立ちしているでしょう? 昔はここで炭焼きを行うために木を切っていたからなんです。炭焼きは30年くらいで伐採して使うサイクルだったんです」

株立ちとは切り株から新芽が生え、細い木が何本も寄り集まった状態のもの。

「木は日の光で育つもの。株立ちした木は日光を奪い合い、弱った木が枯れて折れるんです。そこで、弱る前に間引いてやると、伐らない木を残しながら、新しい木や草が生えてくることができるんですよ」

天然=いいものと考えがちだが、人の手が入るからこそ守られる自然もあるというわけだ。

クリやミズナラ、ブナなどの木が立ち並ぶ林。株立ちした木々が目立つのは、かつて炭焼きが行われていた証拠でもある。
第一回目に引き続き、林を案内してくださった小菅村役場源流振興課の中川徹さん

歩き始めて約40分、鶴寝山山頂に到着した。山頂の看板には、「水道水源林」の文字。これこそが、2回目の探検の舞台としてここを選んだ理由だという。

「このあたりの林は、水源かん養保安林にもなっています。保安林とは、森林の持つ色々な役割を守るために、伐採などに制限をかけている森林のことです。その中で、水源かん養保安林とは、地表の水を一時的に貯水し、ゆっくりと川へ流す機能を持った森林のこと。洪水などを防ぐ役割を担っていると言われています」

ちなみにこの鶴寝山は、水系の境界線である分水嶺になっており、東側が多摩川、西側が相模川(桂川)の水系に分かれているそうだ。

「あっ、ビンゴだ!」

探検部のメンバーが小さく叫んだ。賞品が出るわけではなくても嬉しいのは、自然の中で気持ちが子供に戻っているからかもしれない。

山頂に向かう途中、鶴寝山が水源かん養保安林に指定されている看板を発見。
標高1,368mの鶴寝山の山頂。東京都の所有する水道水源林であることを示す看板が掲げられていた。
山頂にあるベンチに座って西側を見ると、遠くに富士山がうっすら霞んで見えた。

山頂で一休みしたら、松姫峠のシンボルであるブナの巨木、松鶴のブナを見てから、行きとは景色の異なる巻き道(迂回路)で帰ることに。途中、広場のように開けた場所に出た。今日歩いた道の中でも、とりわけ地面がふかふかしている。

「この土はとても質がいいんです。見てください」

中川さんは枯葉の層をめくり、ふかふかの土にペットボトルの水をかけた。水は、まるでスポンジに吸い込まれるように土の中へ染み込んでいく。

「水が一瞬で染み込む土は、雨が降った時に水を一時的に蓄え、ゆっくりと川に流すことで、洪水や土砂崩れを防いでくれます。これが水源かん養機能です。こういう土は、栄養もしっかり蓄えてくれるんですよ」

シューズが沈み込むほどふかふかの土には水や栄養を蓄える力があり、水を守る源流の森林としての機能を果たしてくれる。

川どころか水の気配さえ感じられない山間の森林が、川や飲み水、そして人々の暮らしを守っていたとは。それを聞いて再び枯葉の上を歩くと、ふかふかの地面がいっそう心地よく感じられた。

登山道の入り口が見えてきた。源流域を守る山の初々しい新緑は、来月はどんな景色を見せてくれるのだろうか。次の探検が、今から待ち遠しい。

次回のレポートで「フィールドビンゴ」を源流探検部が紹介予定!