釣りと山と地元をまとめてに楽しむ旅
日ごろから山歩きを趣味にする4人が、釣り旅を楽しむために訪れたのは、人口1,000人ほどの群馬県上野村。その広さの約95%が森林で、深い自然に囲まれた場所。村内の中心には神流川が流れ、その清流を求めて多くの釣り人が訪れている。この川で釣れる魚は、ヤマメやイワナ、アユといった、釣り初心者でもなじみのあるもの。
楽しむ準備は、まずは買い出しと準備!
道の駅 うえの
群馬県多野郡上野村大字勝山甲131
TEL.0274-59-2665
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
地元産の旬な食材を調達。シイタケやミニトマトのほか、麦麹の十石みそ、脂の旨みがおいしい猪豚など、上野村産食材がずらり。木工製品の直売所も併設し、お皿やカトラリー、薪なども販売している。
奥深き釣りの世界。まずは魚を知ることから
いざ、釣り竿をふり、ルアーや毛バリを川のなかに落としてみるけれど、そう簡単にはいかないもの。思い通りの場所へ投げ入れることが難しく、始めのうちは糸が自分の竿に絡まることもしばしば。釣りの経験者の方にいろいろと聞きながら、手探りながら体験してみよう。
大切なことはまず、釣り竿をふる練習から。
手首を使わず、リールを使うルアーフィッシングなら落としたい方向を指差すように。毛ばりを使うテンカラなら顔の横で手首ではなく肘を使って前後に振る。
ルアーは水に入れたときに魚のような動きをするようにできていること。毛バリはカゲロウなどの水生昆虫を模していて、水面で長く浮かせるために竿をふりながら乾かすことが大切だという。魚は種類によって動きや習性が違うので、狙った魚によって竿の動かし方を変えることも、初めて知った。
ちょっとやっただけだけど、知れば知るほどハマってしまいそう。「釣りって奥が深い!」
そんなところも、きっと山歩きと似ているんだ。
「山歩きの途中、沢沿いでコーヒーを飲みながら休憩するときに、バックパックからさっと竿を取り出して少しだけ釣りをする。そんなふうに気軽に楽しむこともできますよ。」
そう聞いて、釣りとの距離がまたぐっと近づいた。澄んだ水のなかに、きれいな模様の魚の姿が見える。あれはヤマメだろうか。次はもう少し上手く釣り竿をふれるはず。
お気に入りの山道具のなかに、釣り竿をひとつ仲間入りさせておこう。
釣りのあとはキャンプ場で、地元食材たっぷりのアウトドア料理を!
一日の締めくくりは、上野村産の食材を使った外ごはん。脂がたっぷりの猪豚は、シイタケとジャガイモといっしょに炒め、十石みそで味付け。この日は特別に、ヤマメとイワナの塩焼きもいただきます!
まほーばの森
群馬県多野郡上野村勝山1169
TEL.0274-59-2146
利用料金:キャンプサイト(1区画)3,300円~6,600円
営業期間:通年
取材・編集協力/ランドネ編集部