「うわー、ニジマスってこんなに美味しいんだ!?」 ガブっと頬張り、ハフハフ言って味わってから、目を丸くしての2人の第一声。そう、釣りにはこんな楽しさもあるんです。楽しいでしょ?
お次は炭火の上に網を載せて、バーベキュータイム。お肉も野菜もどんどん焼こう。それにしても、小鳥のさえずりと渓流のせせらぎをBGMにいただく“外メシ”は、なぜこんなに美味しいのか。お互いに初めてだった釣り体験を語り合いながら、笑い声と共に愉快なバーベキューランチの時は流れていく。
「釣り、面白かったね!」
「また来ようね!」
「プロフィールの趣味のところに『釣り』も書き加えなくちゃ!」
――なんて話しながら、楽しかったこの日前半のアクティビティは無事に終了。それにしても、これだけ遊んでまだ昼過ぎなのだから「早起きは三文の徳」とは、本当に昔の人はよく言ったものである。
フィッシングの次はテニス!
照りつける太陽の下、笑顔も輝く
奈良子を出て、ドライブを楽しみながら東京方面へと戻って来た我々が次に降り立ったのは、昭島市にある「昭和の森テニスセンター」。今度は季葉さんが桃子さんにテニスを手ほどきする番だ。
テニスウェアに着替えて、夏の陽射しが燦々と降り注ぐテニスコートに立つ2人。学生時代に硬式テニスの経験があるという桃子さんに、現役プレーヤーの季葉さんがレッスンをつける。しばらくしてから、今度はスタッフを相手にダブルスで勝負!
それにしても、ロッドをラケットに持ち替えた季葉さんはさっきとはまるで別人のよう! ネットぎりぎりの低弾道で、鋭いトップスピンの球をズドンと打ち込んでくる。しかもめっぽう可愛らしい笑顔で。YouTubeチャンネル「スターテニスアカデミー」でも人気の季葉さんだから、気づいた男子ファンたちがフェンス越しに声援を送ってくる。なんだかすごく爽やかだ。
一方の桃子さんも、実に筋がいい。今日の午前中だけでキャスティングの精度をグン! と上げただけあって、テニスでもすぐにちゃんと狙ったところに打てるようになってきた。
2人で組んでのダブルスは、スーパーショットあり、空振りあり、コートを前へ後ろへ走り回ってへとへとになって、大笑いして。汗びっしょりになりながらも、最高の笑顔がはじける楽しい午後のひと時となった。
さて、若さゆえにできたことかもしれないけれど、こうしてアクティビティをてんこ盛りに詰め込んだ1日を過ごしてみて、どうでしたか?
桃子さん:「初めてのルアーフィッシングは、想像と違ってスポーツみたいでした。狙って、投げて、巻いてっていうのが面白くて! 新しい趣味にして、海でも湖でも、もっといろんな釣りをやってみたいです! 今度は釣って帰ってきてから、魚料理にもチャレンジしてみたいかな。テニスは本当に久しぶりで、あんなに全力で体を動かすのも久しぶりだったけど(笑)、すごい楽しかった。いろんなアウトドアの遊びを抱き合わせで楽しんじゃうFishing & Tennisの休日を、皆さんもぜひやってみてくださいね!」
季葉さん:「ニジマスがあんなにピチピチ暴れるとは思わなかったから、釣れた時は本当に驚きました。キャーー!! って、すごい大きな声出しちゃいましたね(笑)。それにしても、よく見るような座ってじっくり待つような釣りじゃなくて、ルアーフィッシングっていうのは攻撃的でスポーティなんですね。この嬉しさは病みつきになりそうです! そして後半のテニスは暑かった…。ふだんはインドアコートで練習しているから、こんなに陽に当たって汗をかいたのは久しぶりかも。もう潔いくらい疲れて、むしろ気持ち良かった! また、釣り場かテニスコートでお会いしましょう」
取材・文/大野重和(lefthands)
撮影/河野マルオ