赤羽 修弥 赤羽 修弥

バスプロスタッフ

BASS PRO STAFF

バス

赤羽 修弥

Shuya Akabane

赤羽 修弥

1966年12月20日 東京都在住
霞ヶ浦を拠点に開催されているW.B.S.プロトーナメントの看板選手。同水系で競われたBasserオールスタークラシックを2008年から2010年まで3連覇、そのあまりの強さから「霞ヶ浦の鬼」の異名を取る。フロッグやテキサスリグからネコリグまで、シャロー攻略において「勝てる引き出し」を数多く持つ。

SPECIAL INTERVIEW

スペシャルインタビュー

憧れと挑戦の出発点。

たったひとつのルアーから始まった
⾚⽻ウェアハウスの原点ストーリー

⾚⽻ 修弥

トーナメンターとしての活動拠点

⾚⽻ 修弥

アングラーとしてのすべてが集約されたウェアハウスで、
今日もバスと向き合う。

今まで使ってきたタックルやルアーを⼀堂に集めたこのウェアハウス(倉庫)を拠点として活動し始めて、約5年になります。試合前にゲームプランを想像しながら、タックルの準備とボートの簡単なメンテナンス、ジグヘッドの⼯作なども含めてすべてここで⾏っています。釣りに⾏っていないときは、ほぼ毎⽇この空間にいますね。新商品開発の際には、昔の製品を⼿に取って感触を確かめたり、古いバス雑誌や過去の記録などを参考にしたりすることもあります。
僕がバスフィッシングを始めたのは中学⽣の頃。当時は、アメリカのバスフィッシング雑誌に載っているプロダクトも景色もグラフィックデザインも、すべてが憧れの象徴だったんです。この場所はこれまで集めてきた雑誌やルアーも含め、今までの思い出と知⾒が蓄積されたライブラリー的な要素も兼ねていて、まさに僕のバス釣り⼈⽣が集約された空間だと⾔えますね。

  • ⾚⽻ 修弥

    ⾚⽻ウェアハウスには所狭しと歴代のタックルたちが並ぶ

  • ⾚⽻ 修弥

    ⾃分の感覚にマッチするプロダクトを追い求めてジグヘッドを⾃作

ウェアハウスの原点

⾚⽻ 修弥

14歳の春、ファーストバスを掴んだ思い出のルアーが
コレクションの第1号。

バス釣りを始めてから1年間、実はバスは1匹も釣れなかったんです。当時は知識もないですし、釣り雑誌を読んだり釣り場で会う年上の⼈に話を聞いたり、新しいルアーや釣り⽅を知ることが純粋に楽しかったんですね。バス釣りそのものへの好奇⼼が強かったからこそ、釣れなくても続けられたのだと思います。
はじめてバスを釣ったのは1980年、中学2年⽣の春休みでした。 ある時、⾶ばないミノーを投げ続けていた僕の前に⼤学⽣くらいの男性がやってきて、「ワームシンカーをラインに通して重さを足すと飛ぶからやってごらん」とアドバイスしてくれたんですね。「そんな釣り⽅もあるんだ」と思って実際にやってみたら、確かによく⾶ぶ。でも、本来のキビキビした動きがなくなっちゃうなぁみたいに思い、半信半疑で投げて巻いていたら急に「ガンッ」って感じでアタリが来たんです。トレブルフックがバレやすいということも知らなかったので、絶対バレないんだと思って信じて夢中で寄せていったように記憶しています。これが僕のバス釣りの原点です。この時使っていたルアーは、僕のコレクション第1号として今の⾚⽻ウェアハウスに繋がっています。あの時の出会い、あの時の男性との会話がなかったら、今の僕はないかもしれませんね。

  • ⾚⽻ 修弥

    ファーストバス「44.5cm」は⾚⽻少年にとってサイズも思い⼊れも⼤きな⼀匹だった

  • ⾚⽻ 修弥

    当時の釣り雑誌にバス⼤好き少年として取り上げられたことも

バス釣りの魅力と夢

⾚⽻ 修弥

カラダひとつじゃ足りないくらい、バス釣りは面白い。
この拠点から、憧れの探求はまだまだ続く。

バス釣りは様々な釣り⽅があるし、その全部が面白いですよね。ハードベイトも、トップウォーターも、ワームのあの「コンッ」ていうアタリだけでも何かうれしいし。釣り⽅・楽しみ⽅・エリアのバリエーションが多いということは間違いなくこの釣りの魅⼒。関東も関⻄もどっちのエリアも⾯⽩いし、バス釣りを堪能しつくすにはカラダ⼀個じゃ⾜りないですよ(笑)。
年を重ねて体が動かなくなってきたりすると、いつかはトーナメントのようなハードな釣りはできなくなるかもしれない。でも、それをポジティブにとらえてみて、「今⽇は天気がいいから景⾊のいい場所で、⼀匹だけを狙ってみようか」とか、⾃由な釣り⽅にシフトすることだってできるので、年を重ねても楽しみ⽅を変えていけるのは魅⼒。昔お世話になった先輩⽅と⼀緒に釣りがしたいなとか、まだ⾏ったことがないフィールドに⾏ってみたいなとか、雷⿂釣りも久々にやりたいなとか。まだまだやりたいことは沢⼭あるんです。僕の釣り⼈⽣、楽しみは尽きないですね。このウェアハウスを拠点に、いろんな釣り、いろんな場所へ向けて、これからも歩み続けていきたいと思います。

  • ⾚⽻ 修弥

    年季の⼊ったファントムなど、お気に⼊りのタックルは思い出とともに保管

  • ⾚⽻ 修弥

    タックルボックスには、ドリンカーなど当時のヒット商品たちが眠る