松永 昌己 松永 昌己

ソルトウォーター ショア フィールドテスター

SALTWATER SHORE FIELD TESTER

ショア

松永 昌己

Masaki Matsunaga

松永 昌己

1989年12月20日 熊本県在住
ホームグランドの熊本をベースに、九州エリアの磯に潜むヒラマサ、ブリ、根魚、ヒラスズキのモンスターを求めて走り回り、道なき道をどこまでも歩む肉体派ロックショアアングラー。ボクシングで鍛えた力強いキャストでルアーをピンに撃ち込み、豪快なファイトで一気に仕留める。

SPECIAL INTERVIEW

スペシャルインタビュー

逆境に奮い立つ沈黙の挑戦者

兄との約束を果たすため、テスターを目指し走り続けた。
誰も知らない“ファイティングアングラー”の誕生秘話。

松永 昌己

託されたテスターの夢

松永 昌己

釣りが繋いだ兄弟の絆。
託されたDAIWAテスターの夢を追う、7年間の孤独な挑戦。

僕がテスターを目指したきっかけは、23歳の時に事故で亡くなった兄の一言でした。
兄とは小学生の頃から離れて暮らしていたのですが、それでも毎月のように釣りへ出かけ、大人になっても2人でよく遠征釣行する仲だったんです。兄弟というより「馬の合う男友達」って感じで(笑)。兄は僕よりも釣りが上手く、DAIWAが大好きでテスターへ敬意と憧れをいだいていました。そんな兄に「昌己、お前テスターになれよ」と言われたんです。「なるなら兄貴だろ!」とその場では冗談半分に流したのですが、兄が亡くなった時、この言葉が真っ先に頭に浮かんだんです。兄から一方的に言われたことでしたが、自分の中で兄と交わした約束のような気持ちになってしまい、気が付けば釣具屋に走っていました。そこで雑誌に掲載されていた「次世代シーバスアングラーオーディション」の募集を見つけ、考える間もなく応募したんです。
そこから正式テスターになるまで、およそ7年間は仕事以外の時間を全て釣りに充てる勢いで没頭していました。オーディションでファイナリストまで残り、DAIWAから正式なサポートを受けながら仕事と並行でのアングラー活動。白波の立つ荒れた海を求めて九州中の磯を巡り、技術を磨くために積極的にアウェーのエリアを開拓しました。兄の分まで釣ってやるつもりでいたので、人の倍はロッドを振り、倍の釣果を上げなければと、平日も2時間睡眠で仕事の前後に磯へ通い続けていました。兄の言葉がなければ、そんな生活を7年も続けられなかったと思います。兄が見ている目の前で妥協する姿を見せたくない、という想いはテスターになった今でも僕の活動を支える原動力です。

  • 松永 昌己

    ファイナリストは皆、ランカーサイズを当たり前に釣りあげてくる実力者揃い。熱意だけは負けまいと、誰よりも時間をかけて試行錯誤し続けていた松永。かつてのライバルたちとは今でも切磋琢磨し合える良きアングラー仲間。

  • 松永 昌己

    休日も仕事の前後も荒れ狂う天気と波へ挑み続けた日々。買った車は最初の車検で走行距離10万kmを超えており、一発で買い替えとなった。どれだけ仕事で疲れていても、波をざぶんと被れば、松永のファイティングスピリッツはメラメラと燃え始める。

目覚める成長意欲

松永 昌己

読み合いの世界で勝利をつかむため、
ボクシングで研ぎ澄ませた肉体と洞察力。

釣りと同じくらい夢中になったのはボクシングです。刹那の攻防の中で戦略を立て、駆け引きし、判断する。その難しさと奥深さに惹かれて、高校生からジムに通い始めました。
高校のボクシングでは、いかに有効打を当ててポイントを稼ぐかの戦いになることが多いのですが、パンチ力が持ち味だった僕は一撃でKOを狙うスタイルでした。相手の動きを読み続け、ここぞというスキを逃さず一撃を入れる。読みが当たった時の手ごたえに勝る快感はなかったですね。
アグレッシブに攻めるスタイルで練習のスパーリングでも1発で効かせることも多く、トレーナーから「アマチュアよりもプロ向きのスタイル」と言われて本気でプロを目指していた時期もありました。
最終的にプロの夢はケガで断念しましたが、ボクシングで鍛えた肉体と洞察力はショアジギングの世界でも通用する僕の武器だと思っています。
荒れた波に囲まれた岩場に立つと、逃げ場のないリングに立った気持ちになって一気に戦闘スイッチが入るんです。ましてショアジギングは、海に囲まれた足元の不安定な岩場から、波で影すら見えない魚との闘いですからね。圧倒的に釣り人が不利な状況でめちゃくちゃ燃えますし、そんな中で魚との読み合いに勝ってクリーンヒットできると、KOした時以上に嬉しいんです。

  • 松永 昌己

    ファイトスタイルは重たいパンチで一撃必殺を狙う「ハードパンチャー」。倒すか倒されるか。そんなボクシングが好きで自分を磨き続けた。

  • 松永 昌己

    とにかくストイックに練習へ打ち込んだ松永。とくに体は徹底的に鍛えあげたと言い、最も絞り込んだ時は体脂肪率が3%にまでなったという。

全力で戦うための、全力の休暇

松永 昌己

思考と試行こそが最大の嗜好。
自ら考え、試し、時間をかけて作り上げるマイスタイル。

釣りやボクシングに限らず、知識を付けながら試行錯誤してとことん良いものを目指すことが好きなんです。趣味は色々ありますが、とくにコーヒーはこだわり甲斐があって、その奥深さにどんどんはまり込んでしまっています。豆の選定から挽き方、淹れ方までの各工程を少しずつ変えるだけで、味わいが全然違ってくる。理想のコーヒーを追求し続けていつの間にかコーヒー検定まで受けていました。行きつけのカフェのマスターは僕と年齢も近いのですが、コーヒーのこだわりと知識が本当に豊富で、いつもその知識と技術を勉強させてもらっています。
他にも最近は「ドライガーデン」に凝っていて、自宅の庭でアメリカやメキシコ産の少し珍しい形のヤシの木や多肉植物を育てています。福岡や名古屋など全国の気になったお店に足を運び、厳選した植物を選んで施工した愛着のあるガーデンなんです。ブロック塀を沖縄から取り寄せて自分で塗装したり、土の配合に工夫を凝らしたり、地元の素材も取り入れたくて石は熊本県産の天草陶石を採用するなど細部までこだわりを詰め込んでいます。
結構アナログな感じなのかもしれないですけど、はじめは雑誌をとりあえず買いまくって、ひたすら自分の琴線に触れる手法を取り入れ続けるんです。この飾り方良いなとか、この発想面白いなとか。ただ誰かのスタイルを丸ごと真似するのではなく、上手な人たちの手法や考え方は参考にしつつ、それを自分の色に転換しながら時間をかけて自分のスタイルを積み上げていくことを楽しんでいます。
テスター活動を最高のパフォーマンスで闘うために、自分を癒す方法もアップグレードしていく。ショアジグ界のトップを目指して、釣りも休みも誰より全力を尽くしていきたいです。

  • 松永 昌己

    細部までこだわった自宅ガーデン。葉の形状まで吟味し育てた美形の植物。実は松永監修のジグにも自身が育てる植物の名前から名付けたものがある。

  • 松永 昌己

    サーフィンが趣味の奥様との旅も趣味のひとつ。自宅には旅先で出会った海をモチーフにしたインテリアが並んでいる。