ロウニンアジ Vol.1
GTジャイアント・トレバリー巨大なヒラアジという怪物!
ソルトの世界では圧倒的な人気を誇るであろうロウニンアジ。通称GT(Giant Trevallyの略。)。ジャイアントの名があるとおり、サイズは大きく全長は1.5m、体重も50kg超にもなる。
ソルトルアーのターゲットとして、金字塔のように輝いているのが、やはりGT(ジーティー)。ジャイアント・トレバリー(Giant Trevally)の頭文字をとったもので、正式にはロウニンアジのことです。全長は最大で1.8メートル、体重も80キロクラスまでいることが知られています。もう8年以上も前に、ボクも沖縄の与那国島で30キロ近いGTをボートからのトップウォーターミノーで釣り上げたことがあります。とてもサカナのヒキとは思えないパワーとスピードがあり、ソルトルアーマンの憧れであることがうなづけます。

ひとりぼっちでいることが多いことから浪人鯵
水深30~40メートルからの猛ダッシュ
黒い個体と白い個体の謎


まだまだロウニンアジの生態はよくわかっていません。例えば産卵においても、いつどのようにどこで行なわれているのかもわかっていません。ただ、日本国内で、しかも与那国島で考えると、地元のダイバーが6月ころに水深50メートルぐらいのところで巨大なロウニンアジが集まった群れを目撃したという報告が何例かあります。数も100や200ではきかない数といいますから、これはふだんほとんど単独行動のロウニンアジとしては珍しいことであり、生態的ななんらかの理由が考えられます。その場合、ほとんどが産卵行動である場合が多いものです。ただし、もしもこれが産卵行動であったとしても、そのまま深場で産卵が行なわれるのか、他のサカナのように夜間などに浅場に移動して行なわれるのか、まだその辺に関しても何もわかっていません。また、これはまったく産卵行動とは関係ないと思いますが、ロウニンアジには、真っ黒い個体と白っぽいというか白銀系の個体が見られることも謎のひとつです。海底が砂地のところ、またはサンゴ礁域では白銀系しか見られないのですが、岩礁帯では真っ黒の個体と白銀系とが見られます。単純に生息域によって、目立たないように体色を変えているのか?、それともオスメスの違いなのか?、または種類が微妙に異なるのか?、それとも捕食などの興奮状態になると真っ黒くなるのか?、この辺のことになると、まだまったく何もわかっていないというのが現状です。謎多き巨大なヒラアジ・GT。釣り師が夢を追うターゲットとして、いつまでも謎多き魅力を見せ続けて欲しいサカナです。
※釣魚水中生態学入門より移設