尾長(クロメジナ)
ロクマルの出るシーズン!
尾長(オナガ)と言う正式名称のサカナはいません。
尾長とは、正式にはクロメジナという名のサカナのことです。関西方面では尾長グレ、関東では尾長、船釣りでは沖で釣れるメジナなので沖メジナと呼ばれたりもします。
日本近海で見られるメジナの仲間は、この尾長以外に、普通に見られるメジナと南に生息域がかたよるオキナメジナの3種がいます。中でも尾長は回遊性が高く、そのため遊泳力に勝り、普通のメジナよりも尾の端が伸びて尾が長いように見えるため、この名があります。ヒキが強く、しかも歯がかなり鋭いため、ハリを飲まれるとハリスが切れてしまいなかなか釣り上げることが難しいサカナです。メジナの中でも最も釣り上げるのが難しいサカナとされ、尾長を釣り上げるとどうしても誇らしげになってしまうものです。また、1月末~3月上旬は、ロクマルと呼ばれる60cmオーバーの尾長が出るシーズンです。この時期は水温が最も低下する時期にあたり、うまく喰わせることができるとおそらく暴れ方が水温の高い時期に比べてやや鈍った感じになるのでしょう。そのため、ふだんはなかなかロクマルの釣れた魚体は見られなくても、この時期には意外とポツポツと見られたりもします。
尾長を狙うなら南へ?

ロクマルを狙うなら、際の釣り?!


尾長の生態をよく観察してみると、どのように攻めたらいいのかがわかってきます。尾長はある程度定着した生活もしますが、どちらかというと潮と一緒に行動することが多いようです。自分たちに適した水温の潮と一緒に回遊するケースが多く見られます。もう少し水温の高い時期なら、本流の中にも入ってくるはずです。特に、青みの強い魚体が釣れた場合、それは沖の方から回遊してきたものの確率が高いようです。また、50cm後半から60cmを越えると、俗称「茶グレ」といって、茶色味の強い色の魚体になる傾向があります。この超大型がはたして回遊してきているものなのか、それとも地着きなのかはまだまだ不明の要素が多く残されています。さて、どうしたら夢のロクマルを釣り上げられるかということですが、ロクマルクラスともなるとサカナそのものがきわめてナーバスになる傾向が強まります。磯際の大きな割れ目の中や洞窟のようになっているようなところに潜んでいます。もちろん沖側にそのような場所があればそこにも潜んでいます。エサについてもエサ盗りや小型中型のメジナが捕食していても、いざとなれば追い払って独占するだけの力を持っています。それでも、大きなカラダを維持していくためには、それなりの量を食べる必要があるのですが、たいてい海底まで落ちてきたエサを拾い喰いしています。ですが、何かのきっかけでスイッチが入ると、磯際に沿って泳ぎあがり、エサを喰っては反転して海底へ戻ります。このような状況になればまさにチャンスです。とにかく磯際に沿ってエサが沈むようにコマセをまく必要があります。波の上下するタイミングをよく観察し、磯際で波が下がるタイミングに磯際にコマセを入れると、磯際に沿う舞い込む潮にコマセが乗り、際に沿ってコマセが沈みます。いきなり大物が喰ってくる場合もありますが、たいていは中・小型が喰ってきて、それまで喰ってきたのがぱたりとやむことがあります。こんなときこそ、大物が下で暴れて中・小型を追い散らしたケースと考えてもいいかもしれません(もちろん、潮がたるんで喰わなくなったケースもあるので、その辺の見極めは必要ですが・・・)。もしもそんな状況になれば、細い糸やタックルも軽いものを使って釣るところにこそ釣りの美学があるというスポーツフィッシングの概念は別として、大物と格闘できるタックルをきちんと備えて臨むことが必要でしょう。サオは4号、リールも4000番にミチイト5~6号は巻いておきたいものです。また、ハリスも8号は使いたいところ。メタルハリスという今までにない新たな素材のいいものも発売されているので、そういったものを使って夢の大物をゲットすることも意義のあることだと思います。
※釣魚水中生態学入門より移設