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2021.10

勝浦へ

釣りビギナー・きっちゃんの独り言
はじめての1泊キャンプ釣り(前編)

初の釣りキャンプにGO!

#go_fishingのアートディレクターきっちゃんは、実は釣りビギナー。今回はそんなきっちゃんが家族を連れて1泊2日のキャンプ釣りに出かける。目指すは千葉県勝浦市にある「ACNオートキャンプ in 勝浦まんぼう」、釣り場は近くの堤防だ。

きっちゃんは、釣りビギナーな上にキャンプもビギナー。しかし、奥さんと息子二人にいいところを見せよう!日頃見せられない夫として、父親としての威厳を見せつけよう!と、密かに家族4人が泊まれる大型テントを購入(高額すぎて後に妻に叱られる)、ビギナー向けの釣具セット#go_fishing SS -STARTING SET-も入手して、テント設営や堤防釣りの動画を見てイメージトレーニングを重ねてきたのだ。

#go_fishingのアートディレクターをやっているのに釣りをしたことがないなんて、やっぱりまずいよな…。ビギナー向けの釣具セット#go_fishing SS -STARTING SET-も手に入ったことだし、釣り、やってみるか。

一人で行くと妻にも、子供達にも文句言われそうだから一緒に連れて行くことにしよう。家族で行くならキャンプだな、うん。釣りをして、バーベキューして、テントに泊まる…。よし、釣りキャンプだ!

早速パソコンに向かって、オンラインショッピング開始。テントは家族4人が泊まれるサイズだとかなり高額だな…。いや、何事もまずは道具から。えい、買っちゃえ! バーベキューセットも、ついでに焚き火台も…。これでいつでも釣りキャンプに行けるぞ。まずは妻に提案だ。

「来週の土日、家族で釣りキャンプに行かないか?」

「はあ? 釣り? キャンプ? あなたどっちもやったことないでしょ。いきなり大丈夫なの? 腰痛は? 昨日も腰が痛いってしばらく動けなかったじゃない」

やれやれ、せっかく家族で楽しい釣りキャンプを企画したのにあんまりじゃないの。そりゃあ釣りもキャンプも初めてですよ、でも、物事には常に初めてというものはあるのだよ。妻よ。腰痛はおっしゃる通り、昨日くしゃみをした瞬間に腰に激痛が走り動けなくなってしまったのだ。まだ少し痛い。

「大丈夫だよ、動画でシミュレーションもしたし、道具もすべて揃えたし。な、行こうよ。自然の中で子供達も喜ぶぞー。腰は大丈夫。くしゃみしなければ大丈夫だから」

「何それ(笑)、わかったわ。行きましょ」

よし、今度の週末はgo_fishingだ!

あちゃー、気合入れて早起きしたのに今にも雨が降り出しそうな空模様だ。そうだ、オレ雨男だった…。今日、明日なんとか天気もつといいな〜。

キャンプセットと#go_fishing SS -STARTING SET-を2セット車に詰め込んで、いざ、勝浦目指して出発だ!

子供たちは無邪気にはしゃいでいるな、よしよし。我が妻は…ん?ちょっと不機嫌そうだけど、朝弱いからいつも通りか…。

「今日私、子供たちの面倒で手一杯だと思うからテントやバーベキューの準備はよろしくね!」

もちろんですよ、奥様。すべて私にお任せくださいな。

ちょっと今日は機嫌がいいみたいだな。そうか、結婚して子供生まれてから家族でいろんな所に行ったけど、最近はどこにも行けてなかったからな〜。

オレも仕事ばっかりで、妻に話しかけられてもパソコンに向かったまま「あー」とか「うん」ばっかりで会話すらまともにしてなかったもんな…。反省。

今日は今までの汚名を返上し、キャンプで、釣りで、いいとこ見せるぞ!

11時頃目的地の「ACNオートキャンプ in 勝浦まんぼう」に無事到着したきっちゃんファミリー。さあ、どうなることやら。

【コラム1】釣りに行く前に

その1:道具を揃える

釣りの道具はビギナーなら#go_fishing SS -STARTING SET-
がオススメです。(詳しくは次号)
https://www.daiwa.com/jp/product/sxd1lf4

その2:現地の情報収集

キャンプ場のホームページだけでは情報不足なので、SNSで実際に行った人の声を集めたり、釣りやキャンプ場のYouTube動画を見てシミュレーションをしておきましょう。

その3:釣った魚を捌く練習

釣りのもう一つの醍醐味は、自分で釣った新鮮な魚を捌いて調理すること。できれば魚のエラと内臓の取り方、三枚下ろしの方法などあらかじめYouTube動画を見て予習することをお薦めします。マイ包丁を買うと捌く意欲が湧くのでオススメです。

さあ、家族基地を作ろう!

まずは大型テントの設営からスタート。テント設営が初めてな上に、大型なので組み立てるのに四苦八苦。

おい、おい、わかんねえぞ、これ。ここか? ここに刺すのか? 組み立て動画もう一回見直そうかな…。いや、いかん。長男がジッと見ている。

「パパ、僕手伝うよ!一緒に“家族基地”作ろう!」

なんと、息子よ。テント設営隊に志願してくれるのか。たくましくなったな。

「よし、それじゃパパ隊長の言うことを聞いて、最後までやり遂げるんだぞ!」

「はい!隊長」

いいな〜。これこれ、この感じ。

次男はキャンプ場内を走り回っているな。テントには全く興味ないみたいだ。

「危ないわよ!そっち行っちゃダメ!」

必死で追いかける妻、逃げる次男…いつもの光景だ。どうやらキリギリスを捕まえたらしい。すかさず妻がプラスチックコップを重ねて簡易虫かごを作ってあげたようだ。なかなかやるじゃないか妻よ。

なんとかテント設営完了だ。父と息子の共同作業はいいものだな〜。

「よし!“家族の聖火”を灯して完成だ!」

抱き上げた長男がテントの天井にランタンを引っ掛ける。
重くなったなこいつ…。あ、腰が…。

【コラム2】大型テント設営の基本

その1:雨水の集まる場所を避ける

車の乗り入れができるオートキャンプ場では、車の轍に注意。また、低地になっている場所は夜中に雨が降った時に雨水が集まってしまうので避けましょう。

その2:広めのスペースを確保

4人家族が入れる大型のテントは、約6mx4mあるので、かなりのスペースが必要になります。オートサイトの区画を必ず3、4区画くらい確保した方が良いでしょう。

その3:テント下の石に注意

寝た時に背中にあたって痛いので、気になる石はあらかじめ拾っておくと良いでしょう。また、石の尖った部分でテントが裂けてしまう場合もあるので注意が必要です。木の根っこで盛り上がっていたりしたら、迷わずテントの位置を変更しましょう。

いざ、夫婦釣り勝負?

最大の難関テント設営を終えたきっちゃんは、釣りの仕掛けをつけると家族全員で今回の釣り場である近くの堤防へ。

「ねえ、私とあなた、どっちが勝つか釣り勝負しない?」

なんと、妻から宣戦布告である。

「いいよ、夫婦釣勝負だね!」

と、軽く答えたが、もし負けたら夫として、父親としての威厳も何もあったもんじゃない。いつもの“腰痛パソコンいじってばっかりパパ”に逆戻りだ。絶対に負けられない…。

さて、餌をつけるか…。うっ、何だこの気持ち悪い生き物は動いているぞ。釣具店で買った時にはよく見てなかったけど、かなり不気味だ。あー、オレそもそもミミズとか子供の頃から苦手なんだよな…。

事前リサーチしてたら、ビギナーは生き餌の方が釣れるってあったから、イソメを買ったけど、これを触るのか? そして釣り針に刺すのか? うーむ。

「どうしたの?触れないの?」

「いや、そんなことはないさ。どれにしようか迷ってたんだよ。あ、こいつ元気がいいな〜。こいつもいいな〜」

まずいぞ、早く触らないと妻に馬鹿にされてしまう……。

と、イソメに手が出ないでいると、妻がひょいとつまんで釣り針にイソメをつけてくれた(汗)。

「あ、ありがとう」

妻は何でもお見通しとばかりにニヤリと笑った。しまった。これはバレてるぞ(汗)。

気をとりなおして、記念すべき第1投だ。

「えい!」

お、思ったよりもきれいに遠くに飛んだぞ。これはオレの勝ちだな。妻はへなちょこな投げ方で、遠くに飛ばせないみたいだし。

第1投からすでに1時間が経過…。

「まだ釣れないのパパ?」

息子たちがしだいに飽きてきている。これはまずい!早くかかってくれ…。
ん?妻の竿がしなってるぞ。まさか、釣れたのか。

「あー!何か釣れたみたい。竿にブルブル振動が伝わる〜」

やばい!先に妻に釣られてしまう…なんて、言ってる場合か!
待ってろ、今助けに行くぞー。

(後編へ続く)

取材・文/#go_fishing編集部
撮影/小松正樹