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2022.01

暮らしの合間で楽しむバス釣り

モデル Shogoの、アングラーとしての一面に迫るインタビュー

モデルとして15年以上第一線で活躍しているShogoさん。見た目通りな優しい人柄の方ですが、活動分野は幅広くて意外にもアグレッシブ。モデル事務所の経営者、ボランティア団体の代表、農家としての顔をもち、サウナや日本酒好き、イクメンとしても知られています。今回は魅力に溢れる彼の、釣り人としての一面にフォーカス。

ーアウトドア好きなイメージがあるShogoさん。釣り歴も長いのでしょうか?

全然釣りをしていない期間もあるので、はっきり何年とは言えないのですが、釣りは中学校の時のバス釣りから始まりました。ぼくは今36歳でいわゆるバス釣り世代。90年代ってバス釣りがカッコいいものとして紹介されていましたし、ぼくが小学生の頃は少年誌でバス釣り漫画が連載されていて、バスプロが出てる釣り番組もありましたよね。例に漏れずぼくもそれらに感化され、お小遣いの中で買える範囲で釣り具を買って、湖に出かけていました。

出身は名古屋ですが、割と里山が残っている場所に住んでいたので近場に貯水池があって。当時はチープなルアーしか持っていなかったですし、あまり沢山は釣れたという記憶はないですが、最初にバスを釣り上げた時のことは今でも鮮明に覚えています。

ただ、子ども時代にそんな感じで釣りを始めたものの、以降は大学まで殆どの時間をサッカーに費やしていたので、その間ロッドを握る機会は激減。再び釣りを始めたのは、モデルの仕事を始めた20代前半でした。周りに一緒に行く仲間がいたこともあり、よく房総を巡っては秘密のポイントを開拓しましたね。

ー今でもバスフィッシングがメインですか?

スタイル的にもバスフィッシングが好きでそのつもりなのですが、正直ここ何年かはバスからは離れていて……。なかなか時間を作れなかったっていうのが理由の1つですが、雑誌「GO OUT」で連載している「GO OUT 釣り部」に何度か呼ばれているうちに、海釣りや川釣りも経験させてもらって、他の魚種や釣り方に浮気をしていたという(笑)。

ただ、基本的に釣りをするときはルアーフィッシングですね。ある時はシイラ釣りにハマったり。ぼくは餌釣りで魚を待つというよりも、やっぱりルアーで魚を誘い出す方に魅力を感じていて。自分は体を動かしながら色々考えるのが好きということもありますが、やっぱりエキサイティングなのが良い。バス釣りに関しては、ベイトフィネスでちょこちょこ表層の方で釣るのが理想ですね。

ーかつてのバス少年は今、どんな釣りに興味があるんでしょうか?

釣りではフナに始まりフナに終わると言いますが、ぼくの場合はバスに始まりバスに終わる気がしています。結婚して子どもができたり、畑を始めてからバス釣りと距離ができてしまったんですが、丁度いま、バス釣り復帰の兆しがあるんです。

というのも、山梨県の道志村に畑を持つようになって、ここ一年は毎週相模湖を通るルートで野菜作りに通っていたんです。これまでは作業が忙しくて余裕がなかったのですが、最近はようやく畑に費やす時間も減ってきたので、相模湖でちょっとルアーを投げる余裕ができました。あくまでもついでなので、ひとりでバス釣りしていても、家族からの風当たりも少なく楽しめるはず……。

ー奥さんと息子さんの3人家族、一緒に釣りを楽しむこともありますか?

妻とは結婚前に何度も一緒に釣りをやっていましたし、息子も何回か連れていったことがあったんですが、途中で飽きちゃってハマるほどではなかったみたいで。ただ、定期的に行っている沖縄旅行ではみんなで釣りをして、ふたりとも喜んでくれますね。釣った魚をお店に持っていって、捌いてもらって食べるっていうのはやっぱり最高です。

ぼくとしては、いま息子が釣りに興味を持たなくても、経験させておくというのが大事な気がしてるんです。その記憶が大人になった時の行動にも影響を与えるでしょうし、やっぱり趣味になるかもしれない。実際ぼくもそんなに乗り気じゃなかったけど、おばあちゃんの畑仕事を手伝わされた経験が、今の野菜作りに通じている気もします。

ー最後に、いま思い描いている理想の釣りプランを教えてください。

現実的なところでいうと、やっぱり畑との組み合わせですね。朝早く都内の自宅を出発して、朝マズメに湖でロッドを振って、そのあと道志の畑で農作業をして、お気に入りの温泉で汗を流して帰宅する。さらに言えば家族と一緒なら最高ですが、釣れないとつまらないと思うので、まずはぼくが釣れるポイントを探し当てなきゃなと。

せっかくジムニーに乗っているので、釣れる野池を探す大冒険もしてみたいですね(笑)。

プロフィール

Shogo
1985年生まれ、愛知県出身。2007年にモデルとして活動を開始。2018年にはモデルエージェンシー『VELBED.』を設立し、代表を務める傍ら自らもモデルとしてファッション誌、CM、広告などで活躍中。また、復興支援ボランティア団体『This is a pen』の代表、野良仕事用ウェア&小物ブランド『KAIMEN』のディレクター、農業従事者など、多彩な顔をもつ。
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