抜群の飛距離。トラブルレス。キャスティングプレジャーは未体験のステージへ。
BOOST SYSTEM(ブーストシステム)は、ダイワのベイトキャスティングリールの最新ブレーキシステムです。
1982年に登場した、ダイワのベイトリールブレーキテクノロジー、マグサーボ。現在はマグフォースに名前を変えて引き継がれていますが、根幹の仕組みは当時から変わっていません。約40年という長きにわたり、われわれはこのブレーキシステムを磨き続けてきました。
よくマグフォースの原理について誤解されるのですが、確かにマグフォースは磁石がセットされています。ですが、その磁石の磁力を金属製のスプールに働かせてブレーキをかける仕組みではありません。
マグフォースは、スプールにインダクトローターという円筒状の金属パーツが取り付けられていて、それがスプールと一緒に回転することで、サイドプレートにセットされた磁石との間に電磁誘導が起こり、その電磁力によってブレーキを掛けるという仕組みなのです。
電磁誘導によって生まれるブレーキ力は、スプールの回転速度に比例します。過回転になれば大きな力が掛かってバックラッシュを抑え、回転が落ちればブレーキも弱まり、飛距離に伸びを加えます。つまり、マグフォースはスプール回転の速度域に合わせて最適量のブレーキを掛け、バックラッシュを抑えつつ、飛距離を出すシステムなのです。
そのマグフォースが、今までよりももっと、込められた力をロスせずに、バックラッシュせずに、飛距離へと転換できるブレーキとして最新進化しました。それがブーストシステムです。
ブーストシステムには、従来は固定式、もしくは1段階可動だったインダクトローターが、回転速度に合わせて2段階に可動する新機構を搭載しています。これにより、さらにきめ細やかなブレーキコントロールを実現しました。
実際のキャスティングシーンをご想像ください。
まず、ロッドを振り、親指をスプールからリリースします。瞬間、スプールは猛烈な速度で回転を始めます。するとブーストシステムのインダクトローターは、瞬時に2段階飛び出してブレーキを掛け、過剰な回転のみを制御し、バックラッシュせず、込めたキャストパワーをロスしないスプール回転量へと整えます。
飛行を続けるルアーは、やがて失速し、弾道のピークを過ぎて落下体勢に入ると、ここで第2のバックラッシュゾーンが訪れます。失速に対してスプールが過回転してしまうのです。このセクションでブーストシステムの力が発揮されます。新たに搭載された、インダクトローターの飛び出しを1段階下げる制御により、実に絶妙な力加減でスプール回転速度を整え続けます。
最後、着水前後になると、インダクトローターはすべて引っ込み、ブレーキを弱めます。するとスキージャンパーが着地ギリギリのところでぐーっと伸びていくかような最後のひと伸びが出るのです。この3ステージ制御が、ブーストシステムの真骨頂です。
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