ガイドひとつで激変する世界は、確かに存在する。
AGSはカーボン製のフレームが特徴的な、ダイワオリジナルの高感度・軽量ガイドシステムです。
釣り竿のガイドのフレーム素材には、一般的にはステンレスやチタンのような金属製のものがチョイスされます。それぞれの金属の特性には、もちろん長所、短所があり、それを適材適所に使い分けることで、釣り人を唸らせる釣り竿に作り上げることは、ロッドビルディングの腕の見せ所のひとつといえるでしょう。
現在の金属製ガイドフレームは、確かに素晴らしい完成度を誇っています。ですが、ダイワはそこにとどまるのをよしとはしません。さらなる高感度と軽量性を追い求めた末、ダイワは2010年、カーボンフレームという独創的なガイドフレームを生み出しました。
フレームをカーボンにすることにより、従来の金属ガイドと比べて、約40%もの軽量化を達成しました。その軽さに、高剛性のカーボンによる、たわみにくさが加わることで、ラインから伝わる細かな振動を減衰させることなく、ビビッドに、明確に手元に伝えてくれるのです。AGSが表現する、あまりにもたくさんの情報に溢れた高感度の世界を、ぜひともみなさんのその手で味わってください。
また、大幅な軽量化と高い剛性は、キャスト時にも有利に働きます。竿を振り抜くスピードが向上するとともに、ガイドフレームのネジレによるパワーロスを軽減します。さらに、ブランクのブレが抑制されることによって、キャストの方向性も正確かつ鋭くなります。振り終えた後も、反動ぶれが速やかに収束し、ラインをスムーズに放出し続けることで、キャストの飛距離と精度のアップに貢献します。
さらに、フレーム形状も糸がらみしにくい形状を実現したことで、ライントラブルのわずらわしさやストレスから解放されます。また、カーボン素材のため、当然、錆などの腐食リスクもありません。
AGSは、それだけではありません。近年では、糸との接点となるガイドリングの開発も進んでいます。ダイワ独自のセラミック素材であるシリコナイトを使ったNリングや、超薄肉の軽量リングを実現するコバルト合金を使用したCリングも登場。リング自体の軽量化はもちろん、リング径の大型化や滑り抵抗の向上によって、ライン放出性も向上してきています。
ただし、AGSはガイドそのものの性能が優れているだけでは、大きな意味はありません。釣種や釣り方に合わせ、ガイドサイズや取り付け個数をしっかりと吟味してセッティングする、ダイワのロッドビルディング技術があるからこそ、AGSは本当の意味で、竿の一部として活きてきます。
だからこそ、われわれは、このテクノロジーに、AGS、すなわちエア・ガイド・システムという名を冠しているのです。
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