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DAIWA TECHNOLOGY
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画像SaqSas(サクサス)
フッ素メッキ加工を施した釣り針が、魚のアゴを貫通する

画像食材がキレイに焼けて焦げ付かない。水や油に強くサビつかない。フライパンにフッ素メッキ加工が施されるようになって久しい。いまやすっかり定着して、調理道具としては当たり前になった。最近は料理にいそしむ“料理男子”も多いというから、フライパンのフッ素メッキ加工については、もはや説明する必要もないだろう。食材をフライパン上でつるりと滑らすフッ素メッキ加工。料理の世界ではまさに世紀の発明だった。誰もがこの恩恵を享受して、料理を思う存分楽しむことができるようになった。そして2011年、フッ素メッキ加工は釣りの世界でも革新的な製品を生み出した。リールでもロッドでもない。それは、釣り鈎。魚の強靭なアゴに突き刺さり、釣果を高めてくれる、釣り人垂涎の鈎である。


その鈎は『SaqSas/サクサス』という。サクッと刺さるから“サクサス”。おいおいダジャレか? はい、その通り。おっと、ここで笑ってもらっては困る。なぜならこの鈎は、本当に魚の顎にサクッと刺さるのだから……。ご存知のように、鈎は必ずしも最初から魚の口の柔らかい部分に刺さるとは限らない。歯や骨などの固い部分に当たっても、すぐに貫通できず、頬などの皮の薄い部分まで滑ってやっと鈎が刺さるということも多い。刺さればいいが、針が刺さらないまま魚を釣り損ねることだってあるだろう。鈎は魚に刺さらないことには意味がない。少々の骨なら突き通す貫通力が欲しい。この釣り人の切なる願いにDAIWAが応えた製品が、フッ素メッキ加工を施した釣り鈎、『SaqSas』なのである。

単なるメッキでは尖った鈎にはならない、という事実

これまでの釣り鈎は、鉄にブラックニッケルメッキを施したものがほとんどだった。メッキをかけるとメッキの厚みで鈎の先が丸くなる。とはいえ、メッキをしない無垢のままだと、すぐに錆びてしまう。金属素材の鈎にメッキは避けて通れない加工法なのだ。ならばその加工をフッ素メッキでやってみよう。フッ素メッキの効果は、フライパンの歴史が証明している。DAIWAの技術陣は、そう考えた。フッ素メッキはメッキ前の金属に塗る下地の微細な凹凸部分に入り込み、薄くキレイに、そしてつるりと滑らかにメッキを仕上げることができる。ニッケルメッキのように厚みがでないため、先端が丸くなることもなく、尖った芯材を尖った鈎にすることを実現できた。製品化した釣り鈎は、刺さり性能がなんと従来比40%アップ!刺さりが良いので、女性や初心者などの少ない力でも釣果をあげることができ、釣りの楽しさを万人に広げていくことに、大いに役立っている。


■先端部の電子顕微鏡写真

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【ブラックニッケルメッキ】

【SaqSas】


■貫通力試験による比較データグラフ

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刺さり性能最大40%アップ
(グラフの数値が低いほど貫通しやすい)

実力あってこその遊び心。遊び心あってこその製品化。 

『SaqSas』は、現在は数種類の鈎が発売されているのみだが、いずれすべての釣種に広まっていくことだろう。サクッと刺さるから『SaqSas』。ネーミングの由来にはやっぱり笑ってしまうが、フッ素メッキ加工の鈎の代名詞として、『SaqSas』の市場での認知は広まりつつある。店頭で指名買いする人も多いとか。つまり、“刺さる鈎”の代名詞になっているのだ。ダジャレ、大いに結構! この遊び心あるネーミングは、製品の実力あってこその発想なのだから。