COLUMN
コラム
TECHNOLOGY STORY
#02
ガイドの重さは、ロッド全体の自重、ひいては性能にも、当然、大きな影響を与える。
ロッドの自重を軽くするシンプルな解決法として、ガイドの個数を減らす方法もある。ただ、持ったときには軽くとも、実際に使うと、ライントラブルが頻発したり、感度が悪くなるケースも起こり得る。軽量化とは、実を伴ったものであるべきだ。
かといって、ガイドの個数が多すぎてもいけない。自重が重くなるし、ラインとガイドの摩擦抵抗箇所が多くなって飛距離も落ちてしまう。
ガイドは、釣種に合わせて、もっともふさわしい形状、サイズを選び抜き、適切な個数を適切な箇所に配置しなければならないのである。
AGSについて、超軽量カーボンフレームを高く評価していただけるのは、とてもありがたい話だ。ただ、AGSとは、エア・ガイド・システムの略であり、システム、つまりは、適材適所のガイドセッティングも、ぜひともあわせて味わっていただきたいものである。
軽量、高感度、トラブルレスなAGSのカーボンフレームは、ガイドセッティングにも自由をもたらした。例えば、最近、人気のフルソリッドロッド、TG(スリルゲーム)系がそうだ。あえてガイドの個数を多めにセットすることで、実際にラインを通して大きく曲げても、ラインがブランクに擦れないようにしてある。こだわるべきは軽さだけではない。軽さも含めた実釣性能を、AGSは最優先に考えているのである。
AGSとはガイド単体にあらず。
システムである。
インターラインのエントランス
インターラインロッドの唯一のガイドであるエントランスガイドもAGS化。軽量化とともに振り抜きのモーメントも低減し、独特の振り抜けのよさがさらに増した。インターラインに関してはダイワ自慢の内部構造にも着目いただきたい