愛媛県 黒岩FS
船釣りスクール 開催レポート
エサ取り名人・カワハギのアタリをいかに取るか!?
誘いと食わせのタイミングを工夫して良型をゲット!!
スクールの中でも人気が高く、リクエストも多い船釣りスクール。6月28日は、愛媛県松山市にある船宿『黒岩フィッシングサービス』のご協力のもと開催しました。
今回学習した釣りは、エサ取り名人の異名を持つカワハギ。エサをかすめ取る技にかけては忍者以上とも言われ、その微妙なアタリを取るゲーム性に沼る人が後を絶たない釣りです。
出船前には、ヘッドコーチの岡田建治プロから、エサとなるアサリの付け方や誘い方、さらにオモリを船べりに置かない(オモリが落ちてハリが体に刺さることもある)などの注意点を学びました。
その後、桟橋へ向かい乗船。ポイントに到着するまでの約20分間で仕掛けをセッティングし、準備を整えました。
船長のアナウンスで釣りをスタート。底付近に潜むカワハギの基本の釣り方は『聞き上げ』です。オモリを着底させたら、竿先を20㎝程度上げて止めてアタリを待ちます。アタリが無ければ、リールを巻くと同時に竿先を下げ、同様にチェック。底から約1mまでを探ります。
ファーストヒットは、開始10分後に訪れました。聞き上げ直後にエサをついばむアタリを捉え、ハリ先に乗せるようにソフトにアワセてフッキング。カンカンカンと竿を叩くようなカワハギ特有の走りを楽しみながら巻き上げ、17㎝の本命をゲットしました。
水深を変えて25m付近を攻めた2流し目は、カワハギたちの機嫌が良かったのかアタリが連発。参加者の大半がここでカワハギをキャッチしました。その後は拾い釣りとなり、少々テクニカルに攻める時間帯に突入します。
ここでコーチ陣は『叩き釣り』を指導。まずはオモリを海底に着けて道糸を張り、竿先を細かく上下させてカワハギの目の前でエサを揺らし、あえて食いにくい状態を演出します。そして5~15秒後にピタッと揺らすのを止めて食わせの間を与えると、じらされたカワハギが勢いよくエサをついばみ、明確なアタリを出すという釣法です。
のみ込みの早い高学年の参加者たちは、この『叩き釣り』を瞬く間に習得し、次々と釣果を伸ばすことに成功。苦戦していた低学年の参加者たちには、各コーチが順番にマンツーマンで指導し、こちらも釣果を得られるようになってスクールは納竿タイムを迎えました。
航行中には、この他にもアタリを出すさまざまな釣り方があることを学んだ参加者たち。「難しいけど、アタリを捉えて掛ける楽しさに目覚めました。また来ます!」とは高学年の男子。
カワハギ釣りの楽しさを、参加者全員が感じたスクールとなりました!!



今回お世話になった船宿は、愛媛県松山市高浜町にある『黒岩フィッシングサービス』。船を5隻所有し、松山沖はもちろん波方沖までを視野に入れて案内。アジやカワハギなどの小物類から、大型のマダイやメジロまで楽しめる船宿です。
※『黒岩フィッシングサービス』は、DYFC会員に特典が付くベースキャンプにもなっています!



四国エリアでも大人気の船釣りスクール。当日は参加者の願いが通じ、梅雨の晴れ間に恵まれました。この日を待ち望んだ参加者たちは、「おはようございます!」と元気よく挨拶をして受付を済ませてくれました。
受付を終えた人から順にD.Y.F.Cオリジナルのライフジャケットを着用して安全を確保。その後、プロと記念写真をパチリ!



全員が集合するまでの間にミニスクールを開催。ライフジャケットの役割や、“イザ”という時のための笛の使い方を学びました。また、よく釣れる危険魚の確認も行い、釣れた場合は必ずコーチに魚を外してもらうことを徹底。もちろん、釣りに必要な結びも学習しました。



ヘッドコーチの岡田建治プロが、乗船前に釣り方の基本をレクチャー。エサのアサリは水管からハリに巻き付けるように縫い刺しすることや、リフト&フォールで誘う方法を学びました。
また今回は、ビギナーの保護者を対象にしたスクールも同時開催。同じ船に乗り、子どもたちと一緒にコーチングを受けました。



乗船前に班ごとの気合い入れショットを撮影。スロープを下った先に桟橋があり、いよいよ乗船です。
乗船時は荷物を先に手渡しで船に乗せてから、身体ひとつで安全に乗り込みました。




さぁ、出船です! お見送りの保護者に「行ってきま~す!」と手を振り沖へ。ポイントまでの行程は約20分。クルージングを楽しみながら、その間に仕掛けのセッティングなどを行いました。



ポイントに到着。船長が魚探でカワハギの反応をチェックし、アナウンスで仕掛け投入の合図を出します。各コーチ陣は投入がスムーズに行えるかを確認しながら、手こずる参加者をサポート。
次々と仕掛けが海中に落とされ、誘いがスタートしました。ファーストヒットは17㎝のレギュラーサイズ!



ポイントの水深は20m前後。基本の釣り方(本文参照)で探り、アタリが無ければ素早く仕掛けを回収してエサをチェック。ここでエサが取られていれば、カワハギが居る証拠です。
次の投入では全集中で竿先を注視。こうして参加者たちはアタリを取って、カワハギ攻略を進めていきました。



スクール中盤以降は、基本の釣り方だけではアタリが出にくい状況に。そこでコーチ陣は『叩き釣り』を指導。
カワハギをイライラさせてエサに食いつかせるこの釣り方で再びアタリが出るようになり、釣果アップにつながりました。



あの手、この手の釣り方で、1日を通して程良く釣れた今回のカワハギ釣り。参加者たちは、いかにアタリを出して掛けるかというゲーム性を存分に楽しむことができました。
最大サイズは26㎝の大型。ツ抜け(九つの上の意味で10匹以上)を達成した人もいて帰港。充実したスクールとなりました。

テレビや雑誌でおなじみのテスター陣をはじめ、釣りのエキスパートたちが、毎回子どもたちを全力でサポートしています!