FEATURE
テクノロジーの粋を集めて
編み込まれた
新12ブレイドPEライン。
テクノロジーの粋を集めて編み込まれた新12ブレイドPEライン。
目指したのは圧倒的な強度と釣果にフィードバックされる使用感。
大元となる原糸の段階から断面が真円に近い最高品質素材を使用し、より密に、より丁寧に。
そして、より強固に編み込み、特殊なコーティングを施して仕上げる――。
それがPE デュラセンサー×12EX+Si3。
ダイワ史上、かつてない圧倒的12ブレイドPEラインが、ここに誕生。
繊細なライトゲームから海のビッグゲームまで、PEラインの領域を席巻する。
進化し続けるPEライン。
遂に完成形へ――。
現在、あらゆる釣りに使用され、まさにメインラインとして確固たる地位を築いたPEライン。その誕生は1980年代。この時期にスーパー繊維として生み出された超高分子量のポリエチレン繊維が、1990年代になりPEラインとして誕生。ナイロンやフロロカーボンがモノフィラメントという単繊維ラインなのに対して、PEラインは複数本の原糸を束ねた糸を編み込んで製紐(せいちゅう)する。PEラインの特性としては、ナイロンラインの2.5~3.5倍の強度と極めて低い伸度による超高感度性能が挙げられる。また、ナイロンやフロロカーボンのように吸水による劣化しにくいのも大きな利点だ。
ただし、当然ながらウイークポイントもある。たとえば結束強度に関してはナイロンやフロロカーボン、そして近年、アジングやエリアトラウトで台頭しているポリエステルに比べるとPEラインは低い。しかし、PEラインは、それを補って余りある進化を遂げている。原糸素材の高品質化、編み込み(ブレイド)技術の向上、特殊コーティングによる耐摩耗性&耐久性の飛躍的向上など、その進化は目覚ましく、PEラインなくして現在のフィッシングシーンは成立しない。
ダイワのテクノロジーを存分に詰め込み、鍛え上げた『マッスルPE』という新たなステージ。まさに現在のPEラインの完成形――。ダイワの本気を体感してほしい。
「角打ち」という製紐方法を採用した
12ブレイドという領域
ブレイド数の違いとは?
4ブレイドから8ブレイド、6ブレイドを経て。そして12ブレイドへ。
ひと口にPEラインと言っても、その種類やグレードは多様。2000年以降の普及時には4本の糸の束を編み込んだ4ブレイドがPEラインの主流だったが、時代とともに、6ブレイドや現在主流である8ブレイドと編み込む糸の本数を増やしてきた。このブレイド数の違いとは何か? これは同じ直径のラインが何本の糸によって編み込まれているか――ということ。
4ブレイドならPEラインを形成する1本1本の糸は太くなり、8ブレイド、12ブレイドなら1本1本の糸は細くなる。太く少ない糸で編み込むよりも、細く本数の多い糸で編み込むほうが、すき間なく密になり、そして潰れにくくなる。また、仕上がるPEラインの断面が真円に近くなるためラインの表面が滑らかになり糸鳴りや摩擦も軽減される。よりハイスペックで圧倒的なPEラインを目指したダイワは、遂に12ブレイドという領域に踏み込んだ。
「角打ち」で製紐した12ブレイド。
だから強い!
ダイワが新たに取り組んだ、12ブレイドという領域。しかも、PE デュラセンサー×12EX+Si3では『角打ち』という製紐方法を取り入れた。通常の編み込みでは、『丸打ち(まるうち)』という製紐方法が用いられるが、この方法で12ブレイドを編んだ場合、構造上、断面の中心部に空洞ができる。太いロープなどを編み込む場合は、この方法でよいのだが、細い釣り用のラインの場合は、この空洞がないほうが12ブレイドである真価を発揮しやすい。
そこで採用したのが『角打ち』という製紐方法だ。ダイワは、この12本編み角打ち製紐機を使用した12ブレイドラインをフィッシングシーンに、いち早く投入。これもダイワの本気の現れ。ただの12ブレイドではない、角打ちの12ブレイド。その成果によって、ダイワ史上、かつてない圧倒的パフォーマンスのPE デュラセンサー×12EX+Si3を誕生させた。
鍛え抜かれた「マッスルPE」というコンセプト。
テクノジーが詰まった新常識の超高密度PEライン
『マッスルPE』とは、ダイワが誇る最上級の高密度PEラインに冠されたシリーズの名称だ。この名を冠することができるのは、鍛え抜かれた本当の強さを持つ高密度PEラインのみで、なおかつ卓越した4つのテクノロジーを擁したものに限定される。
今回、PE デュラセンサー×12EX+Si3では『マッスルPE』の一角を担うべく、既存のテクノロジーをさらに大きく進化させた。その根幹となるテクノロジーの、ひとつめが素材の強度アップ技術である『UVF(ウルトラボリュームファイバー)』。ふたつめが原糸の段階からより太く、真円に近い素材を使用した『TOUGF PE(タフPE)』。3つめが耐摩耗性を格段に向上させる表面コーティングの『EvoSilicone3 (エボシリコン3)』。そして4つめが、より密に編み込むことでショックに強いラインに仕上げた『マッスルBraiding(マッスルブレイディング)』である。この4つのテクノロジーが組み合わさることによって『マッスルPE』というコンセプトが成立する。
そして、さらにPE デュラセンサー×12EX+Si3には、この4つのテクノロジーに加え、新たに『EX加工』をプラスした。こうして徹底的に鍛え、磨き上げたPEラインが『マッスルPE』を冠する、PE デュラセンサー×12EX+Si3である。
マッスルPE
TECHNOLOGY
TECHNOLOGY 01
UVF
ウルトラボリュームファイバー
独自の加工技術で、より緊密に!
PEラインを構成する原糸にダイワ独自の強度UP特殊加工を施す技術が、このUVF(ウルトラボリュームファイバー)だ。マッスルPEのベースとして、その他のテクノロジーが付加される前の重要な役割を担う。
TECHNOLOGY 02
TOUGH PE
タフPE
太く真円に近い原糸断面。
だからタフで強い。
PEラインは4ブレイド、8ブレイド、そして12ブレイドといったように複数本の糸を編み込んで形成される。その編み込んでいく1本の糸もまた、非常に細い複数の繊維である原糸によって形成されているのだ。この原糸に施されたテクノロジーがTOUGH PEである。従来の原糸の断面は真円ではなく、いびつな形状をしていたため、負荷がかかると潰れて変形しやすかったが、TOUGH PEでは、より太く、真円に近い原糸に変更して改良。その恩恵として、1本1本の糸が変形しづらく強度が向上。さらにPEラインの耐摩耗性と耐久性が飛躍的にアップ。TOUGH PEは、すでに4ブレイド、8ブレイドに投入しているマッスルPEを構成するテクノロジーだが、12ブレイドのPE デュラセンサー×12EX+Si3にも採用。TOUGH PE で形成された、新たなる12ブレイドだけに、その恩恵は、さらに大きなものとなる。
TECHNOLOGY 03
EvoSilicone3 (+Si3)
エボシリコン3
さらに進化を遂げた
表面コーティング。
ダイワが独自に開発した特殊シリコン加工である『+Si』、『+Si2』が『+Si3』として、さらにグレードアップ。これによって、PEラインの表面が、従来以上に滑らかになり摩擦係数が低減。その効果として顕著なのが、遠投性能のアップと耐摩耗性&耐久性の向上だ。たとえば、これまで届かなかった沖のポイントにルアーが届く――。大物とのファイトによって生じるラインとガイドとの摩擦を軽減させ従来以上に安心したファイトが展開できる――。これが進化した『+Si3』がアングラーにもたらすメリットだ。ちなみに『+Si』と『+Si2』の耐摩耗性&耐久性の差は約3倍。そしてグレードアップした『+Si3』は、『+Si2』の約1.5倍まで向上。既出のテクノロジーであるTOUGH PEや、後述のEX加工との相乗効果によって「より飛ぶ」「より強い」そして「より長持ちする」PEラインへと上り詰める。
TECHNOLOGY 04
マッスルBraiding
マッスルブレイディング
追求したのは圧倒的な編み込み密度。
だから強い!だからトラブルレス!!
同じ素材で仕上げるPEラインであっても、編み込み(ブレイディング)の密度によって、その強度や使用感は大きく異なってくる。編み込みの回数(ピック数)が多いほど、密度の高いPEラインとなり、強固でショック切れに強く、しかもトラブルの少ないPEラインに仕上がる。その反面、徹底して密に編み込む分、生産効率は落ちてしまう。それでもダイワがマッスルBraidingを採用した理由は、このテクノロジーによって編み上げたPEラインがアングラーのメリットとなるからにほかならない。つまりアングラーファーストの理念。『UVF』、『TOUGH PE』、『+Si3』という独立したテクノロジーが集合し、『マッスルBraiding』で編み上げられ、比類なきマッスルPEとなる――。これが現時点でダイワが自信を持って送り出す最高レベルのPEラインである。
マッスルPE プラスα
TECHNOLOGY
EX加工
ダイワ独自の加工で
表面の凹凸を徹底的に排除。
4つのテクノロジーの採用によって、『マッスルPE』の名を冠する条件は満たしているが、PE デュラセンサー×12EX+Si3では、さらにプラスαのテクノロジーも備える。それがダイワ独自のEX加工だ。これはラインの表面を滑らかにするための加工だが、特殊シリコン加工である+Si3とは、異なる技術と方法でラインの凹凸を解消している。EX加工による滑らかさの向上は、その手触り感でも認識することができるほどである。実釣時の効果としては、飛距離のアップ、音鳴りの減少、そしてPEライン表面へのゴミの付着がしづらくなる。つまり、非常に使いやすいPEラインとなる。これがEX加工のメリットだ。
LINE UP
「PE デュラセンサー×12EX+Si3」シリーズ
UVF PE デュラセンサー×12EX+Si3
(単色/5C)
フレッシュウォーター、ソルトウォーター問わずの各種ルアーフィッシングから船釣りまで対応できる最高グレードの12ブレイドPE。0.5号~15号まで、豊富なラインナップとなっているため、あらゆるターゲットで12ブレイドのマッスルPEの卓越したポテンシャルを感じ取ることができる。
UVF SALTIGA PE デュラセンサー×12EX+Si3
大型のヒラマサからマグロまでを想定したボートキャスティング専用の12ブレイドPE。宏昌丸船長の吉清良輔テスターが徹底したテストを繰り返して監修したモデル。乗船するアングラーのさまざまな要望を盛り込み、反映させたモデル。ボートキャスティングゲームで最も活躍する号数&視認性の高いカラーでラインナップ!