知らない土地で知らない人と初めての海で時間を過ごしていると、
いつの間にか裸の心で今を生きていることに気づかされる。
それがあるから釣竿を担いで、また出かけてしまうんだろうな。
もちろん、予測不能な問題もひっきりなしに起こる。
でも、それも含めて楽しんでいるよ。
このルアーは、そんな思いを共有できる、アングラーのために作った。
さあ、一緒に冒険の釣りに出かけようぜ、このルアーをバッグに詰め込んで。
カラーラインナップ:全8色
推奨フック:トレブル #2/0~3/0 シングル #5/0~7/0
※フック重量:約15gのセッティングが推奨
DAIWA FIELD TESTER瀬川良太
“HARD CORE EXTREME ROCK SHORE SPECIALIST” 。ソルティガを片手に世界中を釣り歩くFishing Explorer。ニュージーランドの磯での40kgオーバーを筆頭に、キャッチしたモンスターヒラマサは数知れない。日本人離れした強いフィジカルにより展開する彼のスタイルは見るものを驚嘆させる。
初監修ダイビングペンシル
どんな状況下でも、
誰もが信じて使える
ダイビングペンシルを目指して
未知なる地で、未知なる大物を追い求め続ける瀬川良太。ビッグゲームに魅了され国内・国外でさまざまなターゲットを仕留めてきた。そんな瀬川にはルアービルダーというもう一つの顔があり、ひとつの想いがあった。海況や使い手を選ばずに、どんな場所でも投げ続けられるルアーが作れないだろうか……そのルアーを使って、自分と同じ想いを共有するアングラーにも、釣りを愉しんでもらえないだろうかと。
瀬川がターゲットとしているのは、ヒラマサやGTといったビッグフィッシュ。とくに20kgを超えるような大物を狙うフィールドは、えてして海況が安定しないことが多い。刻一刻と変化する自然環境下のなか、立ち位置も限定されるため、アングラーの思い通りにいくことは少ない。
風向きやラインの太さに関係なくよく飛び、海面の状況や潮流を選ばずによく泳ぎ、しっかりとアングラーが思い描く通りに魚を誘ってくれる。それが瀬川の理想とするダイビングペンシルだった。
もちろん瀬川自身もルアービルダーとして、自身のプロデュースするブランドでウッドや発泡素材のダイビングペンシルを世に出している。しかし、一つ一つ自分の感性で作り上げるハンドメイドルアーでは、生産数が限られ、またどんなに魚を引き出す力を持っていても、素材自体のもろさゆえに気を遣わなければならない。
誰もが手にすることができ、安定した供給を可能に……さらには安価に流通ができる。そこで行き着いたのがABS(合成樹脂)製のダイビングペンシルへの挑戦。そして手を組んだのはダイワだった。
そのとき、心に固く誓ったことがあった。“狙った泳ぎを出すまで、一切妥協はしない。自分がハンドメイドでルアーを作るときと同じように、徹底的に作り込む”。それは、ルアービルダーとしての、瀬川の矜持だった。こうして瀬川とダイワよるダイビングペンシル「ソルティガ カドラー」の開発ははじまった。
求めていたのは、“安定性”
だからあえて、ABS(合成樹脂)
刻一刻と変化するあらゆる海の状況下において、安定して動き、そして自分自身の釣りスタイルを貫き通すことができる性能。それを目指し、瀬川はダイワとタッグを組み本気でルアー開発に取り組んだ。そしてダイワ開発スタッフと意見をぶつけ合い、一切の妥協もなく作り上げたダイビングペンシルが完成した。
これまで、そして今現在も自身でハンドメイドルアーを手掛けている瀬川。そんな彼ゆえ、もちろんこの「ソルティガ カドラー」もウッドで作ることもできた。だが瀬川はあえてそうせず、ABSで作ったのである。
現実的で実践的なのがABSだった。
今回、瀬川がABS製にしたのには理由がある。
「ABSのルアーは量産しやすく、世界中どこでも手に入り、価格も抑えられる。世界で戦うための“武器”としては非常に現実的で実践的ですよね。高級で珍しいウッドルアーは凄く使いやすくて、釣れて、自分の最高の武器だと思っていても、なくなってしまったら次に補充がきかなくなって、そこで終わりです」
もうひとつ、ABSの利点は、製品の安定性。
「ABSはボディの強度を確保できるので、歯の鋭い魚に傷付けられても、磯や船縁などに叩きつけられたとしても、素材自体は浸水せず、安定しています。ウッドの場合は天然素材であるがゆえにそもそも個体差があり、動かし方のコツを身に付ける必要があったりもします。また、魚の歯で穴が開いたり、キズが入ったり、コーティングが剥がれてしまったらウッドが水を吸ってしまいアクションも変わってしまいます。発泡の場合は、吸水しなくても割れてしまう可能性がある。ABS製ルアー最大の利点は、常に安定していること。それが世界中の海で勝負するための武器として、非常に重要であると考えています」
ABS製でしっかりとした性能を備えていれば、安心して使い続けることができ、いつでも安定したアクションを演出できるというわけだ。そしてそれが釣果に繋がるのである。
「ABSはボディの強度を確保できるので、歯の鋭い魚に傷付けられても、磯や船縁などに叩きつけられたとしても、素材自体は浸水せず、安定しています。ウッドの場合は天然素材であるがゆえにそもそも個体差があり、動かし方のコツを身に付ける必要があったりもします。また、魚の歯で穴が開いたり、キズが入ったり、コーティングが剥がれてしまったらウッドが水を吸ってしまいアクションも変わってしまいます。発泡の場合は、吸水しなくても割れてしまう可能性がある。ABS製ルアー最大の利点は、常に安定していること。それが世界中の海で勝負するための武器として、非常に重要であると考えています」
ABS製でしっかりとした性能を備えていれば、安心して使い続けることができ、いつでも安定したアクションを演出できるというわけだ。そしてそれが釣果に繋がるのである。
世界中で誰もが
信じて使えるルアーとして
シチュエーション・使い手を選ばないルアーを。
そしてもうひとつ、世界で活躍するルアーとして重要なこと……それは誰もが使いやすく、魚を引き出す力があるということ。そしてどんな海面、海況でも理想の動きを演出できるということ。
「魚って凄く素直なんです。狙ったアクションが出ていないときは、魚はまったく反応しないんです。それが、だいぶよくなってきたな……と思えるアクションが出たときは、チェイスするようになるんです。そして、これはいいと思える動きが出たときは、ちゃんと食い込んでくれる。ひとつずつダメな部分を潰していき、ようやく理想の性能までたどり着くことができました」
テストは繰り返し行われた。185mm・77gのサイズながらPE8号でもよく飛び、向かい風でも風を切り裂き飛距離が出せ、ウネリや波があるラフウォーターでも飛び出さない。どんなシチュエーションでも、どんな人でも使い始めからしっかりとアクションさせることができ、魚を引き出す力がある。そんな “武器”を完成させたのだ。
そしてもうひとつ、世界で活躍するルアーとして重要なこと……それは誰もが使いやすく、魚を引き出す力があるということ。そしてどんな海面、海況でも理想の動きを演出できるということ。
「魚って凄く素直なんです。狙ったアクションが出ていないときは、魚はまったく反応しないんです。それが、だいぶよくなってきたな……と思えるアクションが出たときは、チェイスするようになるんです。そして、これはいいと思える動きが出たときは、ちゃんと食い込んでくれる。ひとつずつダメな部分を潰していき、ようやく理想の性能までたどり着くことができました」
テストは繰り返し行われた。185mm・77gのサイズながらPE8号でもよく飛び、向かい風でも風を切り裂き飛距離が出せ、ウネリや波があるラフウォーターでも飛び出さない。どんなシチュエーションでも、どんな人でも使い始めからしっかりとアクションさせることができ、魚を引き出す力がある。そんな “武器”を完成させたのだ。
目指したアクションにようやく辿り着いた。
今回、瀬川がABS製のルアー制作で気付いたこととして、ウエイト位置の少しの違いだけで、全く違う動きになってしまうということ。逆に、動きが決まってしまえば、いつでも同じ動きを再現できるということだ。「同じ動きを再現できるというのは、それはそれで良いのですが、規則性のある動きでは魅力的ではないと考えました。状況に応じた応用も効かない。そこで、その規則性に何かをプラスすれば面白い、良いルアーになると……。ウッドルアーの動きをABS製で出すのではなく、ABSならではの動きで、魚を引き寄せる力を持ったものを追求していきました」
今回、瀬川がABS製のルアー制作で気付いたこととして、ウエイト位置の少しの違いだけで、全く違う動きになってしまうということ。逆に、動きが決まってしまえば、いつでも同じ動きを再現できるということだ。
「同じ動きを再現できるというのは、それはそれで良いのですが、規則性のある動きでは魅力的ではないと考えました。状況に応じた応用も効かない。そこで、その規則性に何かをプラスすれば面白い、良いルアーになると……。ウッドルアーの動きをABS製で出すのではなく、ABSならではの動きで、魚を引き寄せる力を持ったものを追求していきました」
まず目指した基本性能は、さまざまな海面状況や潮の当たり方においてもしっかりとダイブし、短い距離で水をしっかり掴んで、ボディ全体でぐるぐると螺旋を描きながら泳ぐというもの。
水面付近をしっかりと泳ぐように高浮力のボディ形状でありながら、そこに不規則に動く要素も加わるように調節。ボディ内のウエイト量やウエイト位置の変更によるバランス変化などのテストを繰り返し、ベストなアクションを探していった。
金型を4度作り直し、追い求めた理想のアクション。
結果として金型は計4回作り、いくつものサンプルを釣り場に持ち込んでテストを行った。0.2g~1gの板オモリで微調整を繰り返し、常に理想の動きが出るように作り上げていった。
背面に搭載したカウンターウエイトにより浮き上がり姿勢を安定させ、かつ立ち上がりをスムーズにすることで、水面のコンディション問わずダイブを可能に。さらに腹面のアイ前方に小さな誘導式のカウンターウエイトを入れ、これがアクション中に左右に傾くことで理想の不規則な動きを出すことに成功した。
「メインの動きとなっているのは、“ボディ全体でぐるぐる”と動く螺旋アクション。そこに多彩なアクションが入っていきます。真上から見ればS字であったり、潮の当たり方によってはその螺旋が崩れて立体的に上下左右にイレギュラーにアクションしたりと、ボディ全体でアクションします。アピールは強めで、水押しも強いのが特長。とりあえず投げて、様子をうかがえる。魚の反応を見られる。そういった意味でもこのソルティガ カドラーは、非常に汎用性が高いルアーに仕上がりました」
さらに追求したのは、
安定した飛行姿勢による
圧倒的な飛距離
ショアから大型魚を狙う場合は、限られた足場で、強い向かい風のなかでキャストしなければならないことも多い。オフショアでも、ナブラや鳥山に船を近づけて素早くキャストしなければならない状況や、強いウネリの中で投げることもある。
そんな中で飛距離を出したい、しっかりとルアーを動かしたい。となれば、ルアーを重くしたり、ラインを細くしたりするなどの対処法が頭に浮かぶ。しかし、狙っている魚がデカいとなれば、ラインは絶対に細くしたくない。ベイトが小さければ、ルアーは小さいほうがより違和感なく食わせやすい。ルアーやタックルをセレクトする際は、可能な限り、極限までそのときに狙っている魚や状況にマッチさせたい。何かを取れば、何かを犠牲にしなければならない。ただ、より確実に魚を手にするためには、妥協はできない。
とにかくこだわったのは、誰でも安定して出せる飛距離。
ソルティガ カドラーは全長185mm、ウエイトは77gに設定されている。
「この185mmは、自分の経験上、ベイトサイズが大きくても小さくても、魚に口を使わせやすい汎用性の高いサイズだと考えています」
テストはロックショアを中心に、国内では南方海域や九州エリア、関東近郊の離島をはじめ、海外でも行った。そして、トップウォータープラグで狙うターゲットは、ほぼ釣り上げたという。
ソルティガ カドラーは全長185mm、ウエイトは77gに設定されている。
「この185mmは、自分の経験上、ベイトサイズが大きくても小さくても、魚に口を使わせやすい汎用性の高いサイズだと考えています」
テストはロックショアを中心に、国内では南方海域や九州エリア、関東近郊の離島をはじめ、海外でも行った。そして、トップウォータープラグで狙うターゲットは、ほぼ釣り上げたという。
「ヒラマサ、カンパチ、ブリ、マグロ類、GT、カスミアジ、カッポレ、イソマグロ、バラクーダ、スマ……など、本当にこれ以上はないというぐらい、なんでも釣りました。それぐらい、魚を引き出す力があります」
そして、ソルティガ カドラーの最大の特長であると言っても過言ではないのが、決して大型ではなく、むしろソルトウォーターでの大型魚狙いでは小型の部類に入る185mmサイズでの飛距離だ。
「通常、185mmサイズを選ぶ場合はPE5~6号あたりを使用すると思いますが、自分は大型魚を意識しているため、8号を使用します。このサイズで、PE8号でも使用できる性能を目指しました」
このサイズで誰でも、安定して出せる飛距離にとことんこだわったのだ。
「ヒラマサ、カンパチ、ブリ、マグロ類、GT、カスミアジ、カッポレ、イソマグロ、バラクーダ、スマ……など、本当にこれ以上はないというぐらい、なんでも釣りました。それぐらい、魚を引き出す力があります」
そして、ソルティガ カドラーの最大の特長であると言っても過言ではないのが、決して大型ではなく、むしろソルトウォーターでの大型魚狙いでは小型の部類に入る185mmサイズでの飛距離だ。
「通常、185mmサイズを選ぶ場合はPE5~6号あたりを使用すると思いますが、自分は大型魚を意識しているため、8号を使用します。このサイズで、PE8号でも使用できる性能を目指しました」
このサイズで誰でも、安定して出せる飛距離にとことんこだわったのだ。
185mmでPE8号が使えるという性能
ルアーがオートマチックに姿勢を決めてくれる。
「ルアーがよく飛ぶというのは、じつは力任せにやっているのではなく、飛ばす技術というものもあります。力が強い人が飛ばせる、というわけではないんです。ルアーを風に乗せたり、風に乗りやすいように飛行姿勢を整えてやる、ということが重要です」
そこで飛ぶ形状、飛行姿勢を徹底的に追求した。
「このソルティガ カドラーは、抵抗となる部分を徹底的に削ぎ落としたことにより、ルアー自身が飛行姿勢を整えてくれます。ダイワ開発スタッフのアイデアもあり、テール部分を極力細身に設計。形としては、飛行機の翼を切って、横から見たような形ですね。自分でハンドメイドルアーを作る時には、この部分はここまで細くしない。というかウッドでは強度が保てないので、できないんです。
ただ、ABSなら高い強度を備え、細く作ることができた。これによりキャスト時に風を切り裂いていく。キャスティングに慣れていない人がキャストしても、ルアーがブレることなく、テールから綺麗に飛んでくれます。慣れた人がキャストすると、ほぼミスキャストすることはないと思います。それほど飛行姿勢が綺麗に決まりますよ」
飛距離が伸びれば、言うまでもなくそれは釣果に直結する。
「そもそものルアーのサイズが185mmとそれほど大きくはないので、セッティングがシビアすぎてPE6号では飛ぶけど、8号にしたとたんに飛行姿勢は綺麗だけど飛距離が急激に落ちる……ということがテスト中に起きてしまいました。ただ、自分としては8号を絶対に使いたいので、ここは妥協できなかった」
飛ばすためにはルアーを重くすればよいが、そうすればアクションが破綻してしまう。これでは意味がない。飛距離とアクション、そして重さのバランス。短い期間でそこを突き詰めていく作業が本当に大変だった、と瀬川は振り返る。
未知を求める
アングラーにこそ使ってほしい
これまでウッドルアーを自身で作り、その知識、そして釣りの経験を基に初のABSルアーを監修した瀬川。初めてということで苦労も多かったという。
「ハンドメイドルアーであれば、感覚で少し削ってみたりしながら理想の動きが出るように調整できますが、ABS製では設計図を起こし、金型で作るという作業となり、設計図だけだと、どうしても自身の感覚的なところに近づけない。ルアー作りは感覚的な部分が多く、ハンドメイドはそれぞれの感性で作っていくことが多いですが、今回はダイワの開発担当者と2人の人間が携わって作り上げていくことから、自身の感覚を伝えるのに苦労しました。なかなか言葉では伝えられないことから、一緒にフィールドに出向き、一緒に動かし、お互い意見を出し合いながら感覚を共有していきました。振り返ってみると楽しい時間でもありましたね」
今回のモデルは、これまでにあったルアーを真似たり、改良したりではなく、何もないところから瀬川自身の経験、感性による理想のアクションを追求したルアー。そしてこれまでにない大型魚用のABSダイビングペンシルを瀬川はダイワと二人三脚で作り上げた。
「これはぶっちゃけ話ですが、ルアーがなかなか理想的な動きに着地しない中、時間だけが過ぎていき……もちろん釣果も出さなくてはならない。テスターとして初めて感じる苦労はたくさんありました。ただ、数えきれないほどの調整を行い、理想のアクションが出た時の安心感、魚が釣れた時の達成感、しっかりと飛距離が出た時の喜びは大きかったです。そしてアクションが決まれば、魚も出るということが良く分かりました」
この開発期間中の数々の実釣で、多くの魚を掛けた瀬川。その中でショアから瀬川の記憶に残るような特大のヒラマサを捕食に導いた。結果としてランディングには至らなかったが、魚を惹きつけるルアーであることは間違いない。
そしてショア、オフショアを問わず、国内外さまざまな海を見て、多くの魚をその手に抱いてきた瀬川が、ABS製ダイビングペンシルの答えとして求めたのは、風が強くてもしっかりと飛び、誰が動かしても、海況が悪くても水面から飛び出すことなく、さらにいろいろな動きを出せて魚を惹きつけるというもの。
その結果、完成したのがソルティガ カドラー185Fだ。今後、サイズ展開、タイプ展開も瀬川の頭の中にはあるという。
「使ってもらえば、すぐにこのルアーの使用感、性能を実感できるはず。ショア、オフショア問わず、色々な人に使ってもらいたいです。あらゆる状況、場面で活躍してくれると思っています」
ソルティガ カドラーが、多くのアングラーの“BREAK YOUR RECORD”を達成させてくれることだろう。