釣具の役割と使い方
道糸・ハリス
ロッドやリールとハリを結ぶ重要ツール
ライン素材にはいくつかのタイプがある
ライン素材にはいくつかのタイプがある
糸(ライン)は素材によって強度、伸縮度、柔軟性などが異なるので、適材適所のラインを選んでワンランク上の釣りをめざしましょう。
穂先やリールと仕掛けを結ぶ道糸(ルアー用語ではメインライン)には、柔軟でクセが付きにくいものを選び、道糸とハリをつなぐハリス(同ショックリーダー)は、根ズレなどに強い加工をした糸を選ぶのがベターと言えます。
穂先やリールと仕掛けを結ぶ道糸(ルアー用語ではメインライン)には、柔軟でクセが付きにくいものを選び、道糸とハリをつなぐハリス(同ショックリーダー)は、根ズレなどに強い加工をした糸を選ぶのがベターと言えます。
道糸、ハリスのタイプ
道糸、ハリスのタイプ
道糸、ハリスの主流3タイプの特徴を知ろう
道糸は主に、しなやかなナイロンラインと張りがあるフロロカーボンライン。化学合成繊維を編み込んで伸び率を抑えたPEラインの3タイプが使われています。
ハリスはナイロン、フロロの2タイプが一般的に用いられています。それぞれの長所と短所や対象魚の習性、また釣り場などを考え、糸を使い分けましょう。
ハリスはナイロン、フロロの2タイプが一般的に用いられています。それぞれの長所と短所や対象魚の習性、また釣り場などを考え、糸を使い分けましょう。
ナイロンライン | フロロカーボン | PEライン | |
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糸の使い分け |
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長所 |
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短所 |
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道糸、ハリスは号数とlb(ポンド)で表記
リールの紹介ページで換算表を用いて紹介しましたが、さらに深く紹介しましょう。ライン表記は日本式と西洋式の二種類がありますが、実はそれぞれ意味が異なっていたのです。
号数は日本式で太さを現し、lb(ポンド)は西洋式で、どのくらいの重さまで耐えられるかの強度を示しています。ちなみにこれらは、数字が大きくなるほど強くなり、小さくなるほど潮の影響や風の抵抗を受けにくくなります。
号数は日本式で太さを現し、lb(ポンド)は西洋式で、どのくらいの重さまで耐えられるかの強度を示しています。ちなみにこれらは、数字が大きくなるほど強くなり、小さくなるほど潮の影響や風の抵抗を受けにくくなります。
PEラインの表示は…
PEラインはナイロン、フロロより細くても強度があります。したがって号数表記されている数字を鵜呑みにするとオーバータックル(バランスが悪くなり釣りにくい)になることがあるので要注意。PEを購入する場合は、パッケージに表記されているlb表示を参考にしましょう。
号数と太さ、対象魚の関係は…
号数 | 直径(mm) | 対象魚 |
---|---|---|
0.4 | 0.104 | オイカワ、タナゴなど |
0.6 | 0.128 | オイカワ、タナゴ、ヤマメ、イワナなど |
0.8 | 0.148 | ヤマメ、イワナ、小ブナ、シロギス、メバルなど |
1 | 0.165 | 小ブナ、シロギス、メバル、ニジマス、ヘラブナなど |
1.5 | 0.205 | ニジマス、ヘラブナ、マアジ、サバなど |
2 | 0.235 | マアジ、サバ、カレイ、アイナメなど |
2.5 | 0.26 | カレイ、アイナメ、カワハギ、カサゴなど |
3 | 0.285 | カワハギ、カサゴ、ブラックバス、シーバス、マダイなど |
以下 ターゲット別の適応、道糸、ハリスは各攻略を参考に!!
lb(ポンド)と重さ、対象魚の関係は…
Lb | 重さ(kg) | 対象魚 |
---|---|---|
1 | 0.45 | ― |
2 | 0.91 | イワナ、ヤマメなど |
3 | 1.36 | イワナ、ヤマメ、メッキ、メバルなど |
4 | 1.81 | メッキ、メバル、ニジマス、ブラックバスなど |
6 | 2.27 | ニジマス、ブラックバスなどの大型など |
8 | 3.63 | ニジマス、ブラックバスなどの大型、シイラ、シーバス、タチウオなど |
10 | 4.54 | シイラ、シーバス、タチウオの大型、ヒラメなど |
12 | 5.44 | ヒラメ、カツオ、カンパチ、マグロなど |
※対象魚の関係はあくまでも基準的なものです。
仕掛けの種類
仕掛けの種類
道糸から順に細くする釣り!
ハリスは仕掛けによって名称が変わる!!
道糸→先糸→幹糸→枝ス(枝ハリス)→ハリの順に糸を細くするのが釣りの基本システムとなります。通常、仕掛けに使われるハリスは、各部に名前が付けられているので、名前と目的を知って仕掛け作りの参考にしましょう。
渓流のウキ仕掛け

①天井糸
道糸が穂先に絡まるのを避け、仕掛けの全長を調整するためにつけます。道糸より太くする傾向があります。
②道糸
天井糸より細くするのが一般的です。水の抵抗を抑え、さらに魚から見えにくい効果をもたらします。
③ハリス
純粋なハリスとは、ハリに直接結ぶ糸のことを呼びます。
胴突き仕掛け

①先糸
道糸と幹糸の太さの差を調節し、幹糸とのなじみを良くします。
②幹糸
枝スをつける元の糸として使用します。通常は先糸より細い。
③枝ス
枝ハリスの略語で、幹糸とハリを結ぶ糸です。枝スに結ぶハリを枝バリと呼びます。
④捨て糸
根掛かりから仕掛けを守る糸のことです。根掛かりした場合、切れやすいよう幹糸やハリスより細くします。
チョイ投げ、投げ仕掛け

①力糸
仕掛けを投げる時にかかる強い力を吸収するために使用します。一般的にはテーパーラインになっていて、チョイ投げ仕掛けの場合は、省略することが多々あります。
②スナズリ
幹糸がテンビンに絡まらないようにする糸。ハリスを2~3本のヨリ糸にします。
ルアー仕掛け
