廃棄漁網を通じて新たな付加価値を持った
アパレル製品の創造を目指す産学連携プロジェクト
BE EARTH-FRIENDLY×COLLECTION WORK HRD PROJECT
- 第4回 -
受賞作が商品化
グローブライド賞を受賞した
ixatch(イクサッチ)の作品を展示
D-VEC TOKYO EXCLUSIVEにおいて
特別展示を実施
『BE EARTH-FRIENDLY』 -漁網アップサイクル産学連携プロジェクト-の一環として、日本最大のファッション専門教育機関「文化学園大学」と新たな付加価値をクリエイトできる人材育成を目指し進めてきたコラボレーション企画も、いよいよ最終段階を迎えました。
グローブライド賞を受賞した「ixatch(イクサッチ)」のアパレルアイテム7作品がいよいよ商品化。それに先立ち、3月9日~3月10日の2日間、「D-VEC TOKYO EXCLUSIVE」(東京都渋谷区神宮前4丁目12-10表参道ヒルズ B1F)にて作品の展示とインスタライブが行われました。
「D-VEC TOKYO EXCLUSIVE」店頭では、ファッション業界での活躍を目指す学生が、漁網から再生された素材を使いアパレル作品を制作するという今回の企画コンセプトを紹介する動画が放映され、各アイテムの特徴を説明したパネルも設置。展示初日は表参道ヒルズの18周年を祝うスペシャルパーティが開催されていたこともあり、多くの人が作品に目を留めていました。
商品化に向けた最終仕様の
展示サンプルで受注会を実施
こだわりが詰まった
アイテムを展示販売
4月23日~28日には東京・表参道ヒルズの「D-VEC TOKYO EXCLUSIVE」で、そして5月7日~14日には大阪・阪急うめだ本店の「D-VEC UMEDA HANKYU」で受注会を開催。高齢者のライフスタイルにも配慮した「ixatch」のアウトドアウェア、7アイテムが店頭に並び販売されました。
サステナブルな素材と学生たちのクリエイティビティの出会いが産んだ、新たな付加価値を持つファッションアイテムたちは、店頭で大きな存在感を放ち注目を集めていました。
今回商品化された
7つのアパレルアイテム
ixatchメンバーの今の思い
奥田 莉世さん
私たちがつくったものを商品化して、こうして店頭でマネキンに着させていただけるなんて、本当に光栄に思います。実際の商品を見ると、細かい部分までしっかりつくられていて、さすがプロの手が入ると違うなと感じました。とても勉強になりました。
白尾 菜摘さん
こうして店頭に商品が並んでいるのを見ると、ここまでがんばってきてよかったなと感じます。商品を手に取って見てくださる方が自分たちのこだわりを聞いてくださったのもすごくうれしかったです。あとは実際に身に付けて喜んでいただけたら、もっとうれしく思います。
宜野座 梨央さん
店頭で自分たちの服が並んでいるのを見て、受賞を実感しています。こだわりを持って一からものをつくりあげるという経験ができたのは、とても自分のためになったと思います。たくさんのニュースや記事などで取り上げていただいたのもうれしかったですね。
藤田 波菜さん
見にきてくれた友人や両親から「いいね」という言葉をもらったときに、がんばってきた実感が湧いてきて、本当にうれしい気持ちになりました。また、自分たちのことを知らない多くの方たちに見ていただけたこともうれしいです。みなさんに感謝したいです。
廃棄するしかなく問題となっていた使用済みの漁網を、フレッシュな才能とアイデアでもってアパレルアイテムとして再生させる産学連携プロジェクト「BE EARTH-FRIENDLY×COLLECTION WORK HRD PROJECT」。資源と命を未来に繋いでいくこの試みは、今後も続いていきます。
「ixatch」のメンバーにとっても、今回のグローブライド賞の受賞は終わりではなく始まりにすぎません。可能性に満ちた才能は、今後もっと大きくたくましく育っていくことでしょう。いったいどのような花を咲かせるのか。メンバーの今後の活躍が楽しみです。