none
HOME > 製品情報 > ロッド > へらぶな > 並継へら > 荒法師 武天
 
ARAHOUSHI MUTEN
荒法師 武天
(画像をクリックすると拡大画像が表示されます)
この竿でなければ、“獲れないモノ”がある。
「荒法師」。この竿は常に“剛い竿”という使命を課せられている。それでいて「枯法師」と同等の“趣”を期待されている。それは3代目「荒法師 武天」において『株理論』設計という新たな礎を得たことで、これまでの「硬さでねじ伏せる剛竿」から「美しい曲がりを持って巨べらをいさめる竿」へと大きな進化を遂げた。それは同時に大型化するへらぶな、より強度が増していく仕掛けに対して、和竿の時代から変わらず太さや硬さで対応してきた歴史から、カーボンロッドが新たな道を歩みだすうえで必然的な結果であるとも言える。
「荒法師 武天」はその生地組みからして他のどのへら竿とも異なる特徴を持つ。そのこだわりの最たるものが“柔軟な穂先”と“胴のしなり”。ダイワは今や先径0.8mmの極細チューブラーを作り出すことが可能な技術力を持ちながら、あえて柔軟かつ強靭なソリッド穂先にこだわった。

巨べらとのやり取りは掛けた直後の数秒で大方の勝負がつくといっても過言ではない。そのわずかな時間で竿が立てられるか否かこそ、「荒法師 武天」の神髄と考える。柔軟なソリッド穂先が生み出す一瞬の「間」により主導権を握り、そして高弾性素材を曲がるように仕立て、ネジレ防止の最適構造『X45』でネジレ方向への補強を得て実現した、柔軟にしなり、粘る胴部がノサれるギリギリの局面で“曲がる”ことで竿を起こし、竿としての機能を立て直すことで相手の最後の力を説き伏せ、仕留める。「荒法師 武天」は“獲りたいへら”“獲りたいタイトル”のために戦いを挑むへら師へ贈る、「極限で活きる竿」である。
画像
“剛い竿”の観念を一新させる。
画像ダイワへら竿のラインナップの中で、「枯法師」と双璧をなすフラッグシップが「荒法師」である。優しくしなやかな釣り味が特徴の「枯法師」に対し、剛竿・初代「荒法師」の登場は衝撃的だった。そして初代の剛さを引き継いだ2代目を経て、『株理論』で武装した3代目「荒法師 武天」で大きな転換期を迎えることとなる。すなわち、パワーを“硬さ”に求めるのではなく、曲がれば曲がるほどトルクが湧き上がってくるかのような、大トルクエンジンのような“力”を最大の武器としたのである。それまでの分かりやすい硬い竿から、一見すると「荒法師」のイメージとかけ離れているかと思えるほど曲がりながら、巨べらの抵抗をいなすような“力”を身につけたのである。まさに『株理論』をベースにした新時代の「剛の竿」誕生の瞬間であった。

そして今回、「荒法師 武天」は満を持して4代目へと力強く前進する。さらに熟成が進んだ『株理論』に加え、ダイワへら竿の最新技術である、カーボンシートを自在に45度に傾斜させて全方位の力強さを増幅させる『X45』を同時に採用。その技術を『株理論』設計へ落とし込み、吸収することで、3代目「荒法師 武天」のトルク感をさらにワンランク上のレベルに引き上げることに成功したのである。

世に数ある剛竿の中で、ここまで優雅に曲がり、ここまで余裕を持って巨べらの引きに対応できる竿はまずない。それは単なる「硬さ」「強さ」ではなく、「それまで逃がしていた魚を確実に獲れる」という絶対的な安心感、信頼感へとつながる「真の強さ」を身につけたということなのである
画像
画像
記憶に残る1枚と共に・・・。
竿のデザインにおいて、へら竿は最も難易度の高い部類に入ると言われている。ましてや最高級品であり、年月を重ねてきた「荒法師」の銘を受け継ぐ竿となると、おのずとそのハードルは高くなる。それまでの梨地調の段塗からあえて口巻を採用し、これまでにない紋竹を施した3代目「荒法師 武天」は、超小節紋竹に加え、のちにそのアイデンティティともなった玉口部の虫喰い仕上げを採用し、これまでのカーボンロッドにはない独特の存在感を醸し出していた。

様々な議論の末、新生「荒法師 武天」に与えられる意匠は、逆転の発想である一つの結論に達する。

「認め、掘り下げる。そのうえでもう一つ先の愛着を持てる質感を求める」

変更のための変更はせず、3代目の基本的なたたずまいを継承しながら、それでいて一見しただけでそれと分かる新しいデザインを作り上げよう・・・。しかしそれは、分かりやすくデザインを「変更」するよりも何倍も難しいテーマでもあった。
画像

竹地のシミをより繊細に表現するためにより明るい色調を採用しつつ、本物の竹を一から見つめ直し、紋竹やわずかなシミに至るまでを研究し尽くしたうえで表現する。また造節のさらなる形状とデザインの融合にも取り組み、ほんの僅かな色の変化を意図的に演出することで、より本物感を得られることも学んだ。そして最もこだわったのは“一竿としてのバランスの美しさ”。紋のミクロ的な忠実な写実が、必ずしもフィールドで手にした時にワクワクするような質感には直結しないのだと気付いたのである。

ともすると獲ることにこだわり、無機質な道具となりがちなパワーロッドにおいて、「荒法師」は常にフラッグシップモデルの一角を担うに相当する品格を備えてきた。そこには「記念すべき魚(タイトル)はそれにふさわしい竿で手にしてほしい」というダイワの想いが込められている。一見するとこれまでと同じように見える紋竹模様も、その製法は全く新しい技術を採用している。また「武天」ならではの玉口部の虫喰い仕上げはあえて手作業にこだわり、1本1本微妙に異なった表情を持たせることで、個性のある温かみを感じさせる仕上がりとなっている。

へら師の体の延長となる竿だからこそ、慈しみ、信頼できる道具でありたい。その竿で獲ったものは記録だけでなくへら師の記憶にも深く刻み込まれ、悦びを何倍にも増幅させてくれることだろう。その思いを胸に、3代目「荒法師 武天」で提唱された“紋竹口巻仕上げのたたずまい”は、見事に似て非なる新たな質感を得たのである。
画像
画像
画像
“止まる”の常識を超える。

画像おそらく、へら竿の力強さを形容する言葉として“曲がる”という表現を用いたのは「荒法師 武天」が初めてではなかったか。それまでの剛の竿の常識だった「力強さ=硬さ」という図式から完全に脱却した「荒法師 武天」は、一振りしただけでは中硬式の竿と勘違いするほど、驚くほどしなやかな竿であった。しかし最大の特長は、「一瞬の間」を作り出すこだわりのソリッド穂先と、へらを掛けた後、曲がれば曲がるほど底から湧き上がってくるような力強さ。既存の剛の竿では感じたことのなかった限界域で竿が立つ感覚は、幅広いへら師にカルチャーショックを与えたのである。

時代は流れ、野でも管理でもへらの大型化が進み、信じられないような大型べらも顔を出すようになった。そんな中、獲ることにこだわり進化した、新たな「荒法師 武天」の登場である。

大型べらのアワセた直後の突っ込みはまさに強烈の一言。それはチョウチンダナに限らず、浅ダナでの沖走りも然り、これまでならハリス切れでゲームセットを余儀なくされていたような場面においても、この竿の力強いしなりは「止まる!」と信じてタメられる余裕を生む。実は一見絶体絶命のピンチとも思える元竿までしっかりと加重がかかった状態こそが、「荒法師 武天」の魅力を最も発揮できるシチュエーションなのである。しっかりと元竿までしなることでへら師の腕との一体感が生じ、その竿は腕の分だけ全長を増してパワーアップした状態となる。あとはそのままの弧を保つようにゆっくりと体を起こしてくれば、へらはびっくりするくらいあっさりと水面を割る・・・。大型べらが水面に飛び出してくる感覚は「荒法師 武天」でなければ味わえないまさに“人竿一体”の感覚である。


仕様詳細
画像
画像
■紋竹模様
よりリアルな外観を求めて紋部はその濃淡・核部の表現にまでこだわった仕上がり。竹地を明るくすることで紋竹の風合いがより強調され、他のカーボンロッドにはない「武天」の存在感をより鮮明に映し出す。
■穂先
これまでの6~12尺までのソリッド穂先に続き、13~15尺までもソリッド継からソリッド穂先化を実現。16~18尺は、軽くしなやかな細径チューブラーと#2とのつながりで、その役割を果たす。
画像
画像
■グリップ
太さの異なる組糸を使うことで得られる立体的な形状。鮎竿や渓流竿などに使用される滑り止め塗装を加えることで濡れても滑りにくいグリップ性を備える。パワーロッドにふさわしい形状・太さにもこだわった新袋編みグリップ。
■竿袋
「枯法師」と並ぶ最上級にふさわしい鮫小紋柄の竿袋。裏地にもこだわり、ゴールドイエローのサテン調布地を使って力強さと華やかさを表現。
掛けカーブ・掛け調子

「荒法師 武天」は調子的には「枯法師」と対極にある竿と思われがちだが、実釣ではかなり胴に乗るバランスとなるよう設計されており、まさに枯法師のパワータイプとしての位置づけの使用感が得られる仕立てとなっている。

※このカーブは同一条件下での曲りデータをイメージ化したものです。実際のカーブとは異なる場合がございます。また尺によってバランスは異なります。
※この表はへらを掛けた時の竿の曲がり方(竿の調子)と曲がりの程度(竿の硬さ)の目安です。自重が大きく影響する振り調子とは異なります。また、ここで示す竿の硬さは設計上の数値であり、実際にへらを寄せるパワーとは異なります。
DAIWA TECHNOLOGY
画像■株理論
初代「龍聖」に初めて採用され、現在まで続くダイワへら竿作りの土台となっているのが『株理論』である。「常に株(元部)が力を支え、その先はしなやかに働く竿」という和竿由来の設計理論を基本に置く『株理論』は、どんな時も元部がバランスよく力を受け止めることで、へら竿らしい美しい楕円の弧を描く。また曲がっている竿のどの部位を切り取っても、そのひとつひとつが理想的なカーブとなり、その集合体が竿全体の描くカーブとなる。その結果、力の支点移動がよどみなく極めてスムーズになり、へら竿に求められる幾多の性能を満たす竿ができあがるのである。

『株理論』が搭載された竿は、エサの振り込みからアワセ、そして竿が徐々に立ち上がっていき、へらをタモで取り込むその瞬間まで、ごく自然な連動性を保ったままのスムーズな一連の所作を可能とする。これは、竿の個性(先調子・胴調子・硬式・軟式)に関係なく貫かれるダイワへら竿の設計思想である。

その『株理論』も長い年月の間に熟成され、単に「へらを早く沖で浮かせる」「竿が立ちあがった時にへらの引きをいなす」といった基本的な性能から一歩も二歩も進み、「強烈な突っ込みや沖走りを余裕を持って受け止め、今までは獲れなかったへらを獲る」という、次なる進化を見せ始めている。それに加え「へら竿ならではの引き味を気持ちよく楽しむ」という、官能面をも配慮した竿造りへと突入しつつあるのだ。
その歩みは新機能や形態の変化と比べれば、分かりづらいかもしれない。しかし時間をかけることでしか得られない芳醇な味わいこそが、へら師にとっての心地よさを生み出すのだとダイワは信じている。機能の、その先へ―。『株理論』は今まさに円熟の時を迎えようとしている。
画像 ■X45
従来構造(竿先に対して0度、90度)にダイワ独自のバイアスクロス(ネジレに対して最も強い±45度に傾斜したカーボン繊維等)を巻くことで目に見えない竿のネジレやパワーロスを防ぎ、パワー・操作性・感度を飛躍的に向上させることに成功。大型へらの突っ込みをいなし、楽に浮かせるパワーを発揮する。
画像 ■V-ジョイント
竿が可能な限り歪みの少ないきれいなカーブを描くよう、節の合わせ部分にダイワ独自のバイアス構造のカーボンシートを採用。合わせ部のスムーズな曲がりを実現し、パワー・レスポンス・感度において高次元の性能を発揮させることに成功。繊細なへら竿にとって、継ぎ部のスムーズな曲がりはリフティングパワーの向上に大きく貢献している。
荒法師 武天
品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格
(円)
JAN
コード
6・K 1.80 2 98 37 0.9(0.8)/7.3 91 38,000 036504*
7・K 2.10 2 113 47 0.9(0.8)/7.7 91 40,000 036511*
8・K 2.40 3 86 56 0.9(0.8)/8.1 85 43,000 027656*
9・K 2.70 3 96 68 0.9(0.8)/8.5 85 48,500 027663*
10・K 3.00 3 106 77 0.9(0.8)/8.9 86 54,000 027670*
11・K 3.30 4 91 81 0.9(0.8)/9.9 90 59,000 027687*
12・K 3.60 4 100 93 0.9(0.8)/10.3 91 66,000 027694*
13・K 3.90 4 108 95 0.9(0.8)/10.5 95 72,500 027700*
14・K 4.20 5 94 95 0.9(0.8)/10.7 99 78,500 027717*
15・K 4.50 5 102 97 0.9(0.8)/10.9 99 85,000 027724*
16・K 4.80 5 107 100 1.0(0.9)/11.2 98 92,000 027731*
17・K 5.10 5 114 100 1.0(0.9)/11.6 99 98,000 027748*
18・K 5.40 5 120 105 1.0(0.9)/12.2 99 105,000 027755*
※先径は、竿先から最も近く、部品・糸巻きのついていない外径、( )内は素材先端部の外径です。
搭載機能・仕様一覧
  • 株理論
  • X45(=Xトルク)
  • V-ジョイント
  • オスメステーパー&テーパー合わせ
  • ソリッド穂先(6~15尺)
  • 細径チューブラー穂先(16~18尺)
  • へら専用極細からまん穂先
  • 新袋編み握り
付属品
  • 竿袋