マットバイパーシリーズに新たに「ファング157」が加わった。最近の相模湾のキハダや銭洲など近海の泳がせ釣りではロッドのショートレングス化が顕著になってきているが、それには理由がある。157cmと思いきったショート化がもたらしてくれる最大のメリットは、アングラーが「楽」という点にある。まずは手持ちを前提にした場合、圧倒的に持ち重り感が軽減され集中力が持続する。自重は695gと「ファング170」(700g)と比較しても僅か5gのみの差だが、手持ちの釣りにおいて13cmのショート化による恩恵は計り知れないものがあるだろう。さらにショートロッドゆえのレスポンスの良さでアワセが決まりやすい。キハダ、泳がせともにアワセは重要だが、穂先までパワーが伝わりやすくアワセの失敗を防いでくれる。
そしてこの恩恵を一番感じさせてくれるのがやり取りだ。ロッドが短い分、リフトに要する力が少なくても、強靭なバットパワーとSMP(ソリッドパワーマキシマム素材)を備えたロッドの性能を最大限に引き出してくれ、モンスター魚を浮かせるのを強力サポート。泳がせ釣りでは一気に根から剥がすことが可能だし、大型キハダもアングラーが主導権を握ってコントロール可能だ。
また、このタックルの登場によって体力に自信がないアングラーでも夢の大物を手にするチャンスが増えると言えるだろう。新登場の「シーボーグ600MJ」と組み合わせで1665gと、今まででは想像出来ないくらいのライト感を体感できる。まさに次世代のロッドと言えるだろう。波やウネリが高い場合でも、ソリッドパワーマキシマム素材が吸収してくれ、仕掛けの安定化を図り快適な釣りが可能である。