none
HOME > 製品情報 > ロッド > エギング > アウトガイドモデル(ガイド付き) > エメラルダス EX AGS
エメラルダス EX AGS (アウトガイドモデル)
EMERALDAS EX AGS (OUTGUIDE MODEL)
エギングロッドの最高峰
エギングをより身近なゲームにしたパイオニアの威信にかけて、2005年に世界で初めての専用タックルとして誕生した「エメラルダス」。以来、エギングタックルのトップブランドとして、AGS(エアガイドシステム)、スーパーメタルトップ、メガトップ、SVF COMPILE-X、Vジョイント等々、数々のテクノロジーと最新のメソッドをもってエギング界を牽引し続けている。フィールドの環境やゲームの特性を考慮し、これらテクノロジーを適材適所、十分に吟味しながら贅沢に取り入れたプレミアムなエギングブランド、それが「エメラルダス」。

「エメラルダス EX AGS」シリーズは、エギングをストイックに突き詰めた究極の専用アウトガイドロッド。反発力に優れた超高弾性ブランクに組み合わされたダイワ独自の『AGS(エアガイドシステム)』はキャスト時のシャープな振り抜きとティップ部のブレを低減させ、ロングキャスト性能とアキュラシーの向上を実現。カーボンフレーム特有の高剛性はブランク本来の伝達性能の高さをそのまま引き出し、海中のエギの状態や繊細なアタリも確実にアングラーに伝える。
AGS ― 類なき意匠と性能、そして技術力。

AGS(エアガイドシステム)とは、フレーム素材に軽量かつ高剛性のカーボンを採用し、大幅な軽量化を達成した画期的なガイドシステム。ティップのブレが少なく、一直線にエギが飛行。従来より約13%飛距離がアップさらにその高剛性がもたらす感度は、カリスマエギンガー・山田ヒロヒトに「なんですかこのビリビリ感は?笑うしかないですね。今までの金属ガイドとはまったく別物ですねとまで言わしめた。他のルアーロッドと比較しても圧倒的にジャークする(シャクる)機会の多いエギングロッドだからこそ、シャープな振り心地を約束するAGSが威力を発揮する。

糸絡みの激しいティップ部には糸絡みを自動的に解除する形状のCSガイドを搭載。 糸絡みがほとんどないバット部にはロングキャストを優先した形状のCTガイドを搭載。

AGS飛距離テスト

エギングに使用するタックルにとって、飛距離は永遠の命題。特にロッドは、エギを少しでも遠くへ飛ばすことを第一の目的のひとつに、開発や研究が行われてきたといって過言ではない。“飛び”の重要性について考えてみよう。まず、50m離れた位置にイカの姿を発見したとする。MAX飛距離が30mのタックルでは物理的にも勝負にならないから、通常は立ち位置を変えて、射程距離圏内まで接近するしかない。しかし、シチュエーションによってはこの行為がイカにプレッシャーを与え、せっかくのチャンスを潰してしまうケースが少なくない。また、30m離れたイカを攻略するのに、MAX30mのぎりぎり届くタックルとMAX50mの余裕あるタックルでは、自ずとキャストアキュラシーに差が出るため、同じ飛距離でも釣れる確率は大きく変わる。つまり、飛距離に優れたタックルは、目標まで届くかどうかという単純な問題以外に、さまざまなメリットが存在することを理解しておいていただきたい。

さて今回、エメラルダスEXシリーズの、1:インターラインの83MH-HD、2:AGS搭載のAGS 83MH-T、さらには3:AGS 83MH-Tのブランクにチタンガイドを装着したテスト品の3タイプのエギングロッドを使って飛距離テストを行った。なお、2は1の長さ、硬さ、調子をそのままにガイド化したロッドであり、今回初めてこのような客観的に公平な試験が可能になった。なお、2と3はまったく同じガイドロッド用ブランクだが、1はインターラインロッドであり、構造が異なることはお断りしておく。

結果は表の通り。平均で見ると、AGS搭載モデルがインターラインモデルに2.7m、チタンガイド搭載モデルに3.9mの差をつけた。AGSについては、やはりガイド自体の軽さがもたらすキャスト時の振り抜きスピードの向上、ティップ部の振動復元力が高いことによるブレの少ないライン放出などのメリットが影響しているようだ。AGS搭載ロッドを使いより高次元のキャストでエギングを楽しんでいただきたい。

【飛距離テストデータ】

画像

※使用タックルデータ
【ROD】
AGS : EMERALDAS EX AGS 83MH-T
インターライン : EMERALDAS EX 83MH-HD
チタンガイド : EMERALDAS EX AGS 83MH-T チタンガイドバージョン[テスト用]
【REEL】 NEW EMERALDAS 2508PE-H
【LINE】 UVF EMERALDAS 8BRAID+Si 13LB.(#0.5号) + EMERALDAS LEADER X’TREME 12LB.(#2号)
【EGI】 EMERALDAS DART 3.5号

AGSのさらに詳しい説明はこちら▼

エギングの新境地を開拓し続けるダイワテクノロジー
画像

■SMT(スーパーメタルトップ)※74ML-SMT、88L/M-SMTのみ

超弾性チタン合金のスーパーメタルトップはしなやかかつ高感度。視覚(目感度)にも触覚(手感度)にもしっかりと情報を伝達してくれる次世代穂先。

SMTのさらに詳しい説明はこちらから▼

「カーボンやグラスでは絶対に感じられないアタリがSMTなら取れるんですから、こんな武器使わないともったいないですよね。」

私は常に潮の流れを意識してエギングをしています。水中でエギがどのように動いているかをライン、 ロッド、リールを通して感じているわけです。『SMT』は手にも目にもとにかく圧倒的に情報量が多いから、 最初のうちは混乱するかも。ほとんど「違和感」といったものだからね。でもその「違和感」はカーボンやグラスでは感じ取れないレベルの話。エギを潮に乗せて流していくとき、ティップの変化によってエギの状態を把握するので、ティップはある程度曲がった状態にしたいんです。でも、ロッドは軟らかくすると、手に伝わる感度は悪くなっちゃう。この相反する要求を解決してくれたのが『SMT』の感度だったんです。
― 山田ヒロヒト

■メガトップ ※86ML-S、89M-Sのみ

カーボン繊維と樹脂が均一に分散しているカーボンソリッド。一般的なカーボンソリッドよりも強度と感度に優れ、理想的な曲がりを実現した次世代穂先。

メガトップのさらに詳しい説明はこちらから▼

■X45 ※74ML/H-SMT、83MH-Tのみ

きめ細かいアクションをエギに与えるのにブランクのネジレはシャープな動きを低減する。X45を搭載することで不要なブランクのネジレを抑え。キレのあるアクションをサポート。

X45のさらに詳しい説明はこちらから▼

画像

■SVF COMPILE X

ロッド性能を最も左右するカーボンシートにおいて、レジン(樹脂)量を減らしてカーボン繊維を密入することにより軽量化・パワーアップ・細身化を実現。強い反発力はシャープな振り抜き性能とエギのアクションが手に取るように分かる高感度をもたらす。

カーボンテクノロジーのさらに詳しい説明はこちらから▼

画像

■V-ジョイント

ロッドの継部にバイアス構造のカーボンシートを採用することで、あたかもワンピースロッドのような歪みの少ない美しい曲がりを実現。未搭載のものに比べてパワー・張り・曲がりからの戻りの早さが大幅にアップし、理想的な粘強調子を生み出している。繊細さと強引さの絶妙なバランスで千載一遇の大物も余裕を持ってあしらえる。

V-ジョイントのさらに詳しい説明はこちらから▼

■フックホルダー ※88L/M-SMTのみ

フロントグリップ部にエギのカンナを引っかけておくのに便利なフックホルダー付き。

ラインナップ

■74ML/H-SMT【Sフォール対応ティップラン&キャスティング用ロッド】
潮向きと風向きが逆方向でエギが流されてしまう状況下や水平方向での誘いをかけて釣りたい状況下、シャローをキャスティングで撃っていきたい状況下等、バーチカルとは異なるアプローチで攻略するSフォール対応ティップラン&キャスティング用ボートロッド。触腕1本で触れてくるような小さなアタリも目感度、手感度でキャッチするSMT(スーパーメタルトップ)を搭載。軽量・高剛性のAGSとブランクのネジレを抑えるX45を内蔵したSVFコンパイルXの相乗効果で長さを感じさせない操作性と高感度を実現。
画像




■83MH-T 【辻原伸弥監修モデル“SUPER ALL-ROUNDER”】
辻原伸弥の思いが詰まった名竿「エメラルダスSTX-EG83MH-SV」が、最新のテクノロジーを纏って新生。AGS、X45、こだわりのフロントファット形状グリップを搭載することでさらに使いやすく、オールラウンドに周年使えるモデルとして生まれ変わった。調子は伝統のDAIWA調子を継承しつつ、さらに進化。軽量性に優れたAGSとSVFコンパイルXとの相乗効果でシャープな振り抜きとシャクリを実現。さらに高剛性のAGSはラインに伝わるエギの動きや潮流といったわずかな振動やアオリイカの気配までダイレクトにブランクに伝え、圧倒的なアドバンテージをアングラーに付与する。ブランクのネジレを抑えるX45搭載でアングラーの意思がエギにダイレクトに伝達される。辻原は語る。「僕はインターライン使い始めてからずっとインターライン派だったけど、その理由のひとつがガイドの重みがないことが操作性にメリットを生み出すと思っているんだよね。でもAGSの出現でまたガイドロッドに興味が湧いてきたね。ガイドの重さを感じないことで、ガイドロッド特有の繊細な誘いが仕掛けられる。つまりインターラインではできなかった釣りも可能になるんだ。僕ならより繊細な釣りにAGS、ノーマルに使うならインターラインがお薦めだね。」

画像



■84.5M-T 【山田ヒロヒト監修モデル“NOISE BOOSTER for STOIST”】
本物の感度を求めたAGSエクストリームロッド。ストイックにエギングを追求する山田ヒロヒトの経験とダイワの先端テクノロジーが融合。AGS(エアガイドシステム)とSVF COMPILE-Xの相乗効果で、シャープな振り抜きとシャクリを実現。さらに、高剛性のAGSはエギの動きや潮流といったわずかな振動やアオリイカの気配までダイレクトに伝えるため、アングラーに圧倒的なアドバンテージをもたらす。さらに山田が感動したのがブランク性能の高さ。手に持った時点の軽さに驚き、張りに感激。さらにエギをシャクると恐ろしいまでに水中の様子がわかる。イカを掛けた後の筋肉質なパワーにも舌を巻き「これなら4kg超えるイカも獲れますわ。」と言わしめた。

画像



■86ML-S
フォール時のエギの重みを感じられるメガトップ搭載ロッド。従来のカーボンソリッドトップより細く軟らかいため、テンションフォールエギングにおいてエギの『重み』をより感じることができる。エギの重みが無くなるアタリや、エギの後ろからジワーと押さえ込むアタリさえ伝わるため、イカを乗せるチャンスが大幅にアップ。筋肉質なSVF COMPILE-Xは強い風の中でも抜群の飛距離とコントロール性を実現。しなやかなティップとシャキッと張りのあるバットは艶かしいアクションを演出。
画像



■88L/M-SMT 【山田ヒロヒト監修モデル“METAL BOOSTER for STOIST”】
山田ヒロヒトが提唱するバックドリフトに対応したモデル。88のレングスで遠投し、バックドリフトで攻められていないエリアを攻める。そのためには潮の流れを感じるためにしなやかなティップセクションが必要だった。結果、辿り着いたのはダイワ独自のテクノロジーであるSMT+AGSの組み合わせだった。カーボンでは張りがありすぎて捉えることのできなかった潮の変化を把握することができる。その反面、バットセクションはパワフルなミディアムクラス。流れの中でデカイカをかけても強引に引き寄せる。



■89M-S
従来取れなかったアタリがわかり、確実に乗せるモデル。テンションフォール時のエギの重みがフッと軽くなるアタリや、エギの後ろから触腕をジワーッと伸ばして押さえ込むようなアタリにも繊細に反応する細径・柔軟かつ高感度なメガトップ搭載ロッド。チューブラートップでははじくようなアタリも確実に乗せることができ、昨今のタフコンディション下でも釣果アップが狙える。
画像




■89MH-T
飛距離・操作性・感度が高次元で融合したチューブラートップ。SVF COMPILE-Xならではの細身でシャープなブランクは切れ味鋭い振り抜けを実現。3.5号のエギが気持ちよく飛んでいき、鋭いシャクリを加えながら、デカアオリに強烈にアピールする。エギから伝わる微妙なテンションを手元で感知する高感度設定。パワフルなバットパワーはエギに抱きついたイカを確実にフッキングに持ち込む。遠投してのバージンスポットやディープエリア攻略にも必携で、長さと硬さが高次元で融合したエキスパートにお薦めのモデル。
画像



こだわりのグリップ仕様:握りやすく、激しくシャクってもブレにくい軽量リールシートを採用

辻原伸弥メッセージ

画像商品開発に携わる際に、いつも僕が根底に持つ言葉。それはフィールドからの「Real」。日々変化を繰り返し、毎日漁に出る漁師でさえ確実には読みきれない、海の生物を相手にする以上フィールドには通わなければ見えない現実が多々存在する。ロッドを企画・製作する場合、レングスやアクション・デザインなど机上の理論だけでも道具作りは可能だが簡単にイカに出会えた頃ならまだしも、今日のように競争率の高くなったフィールドでは他を凌駕したロッドを作ることは出来ない。今回エメラルダスの開発にあたり、厳しいフィールドで確実に獲物を仕留める為に必要とされる事項を、今一度掘り下げて考えてみた。年々アオリイカの行動は進化している。一級ポイントと呼ばれるポイントでも、面ではなく点で攻めなければ安定した釣果は望めない。

「ロングキャスト」「ピンポイントへのキャストアキュラシー」「繊細にエギを操作できる事」「水中のエギの状態を理解できる事」「些細な潮流の変化を逃さない事」

まずは獲物を掛ける前にこだわらなければならいキャストと究極の感度を追求した。素材の持つ感度をより追求するには、従来のエギングロッドとは異なるテーパーが必要となった。単にテーパーを変えると言えば簡単に聞こえるが、数年前なら強度的にNGで破損する恐れが有り不可能とされていたのだ。長年の蓄積された経験と最新の技術から実現したブランクスは想像を遥かに超える最高の出来栄えとなった。通常、遠投性能を求めるならロングロッドが必要となるが、長ければいいというものではなくバランスが重要となる。軽量化と操作性を重視した8.3ftが今までの経験からもベストな長さとなった。ベリーからバットに掛けてはトルクのある粘りを重視した。デカイカの強烈なパワーにも負けない強靭なパワーはイカとのファイトに安心感があり、楽しさも倍増するだろう。

アウトガイドモデルのAGS83MH-T、インターラインモデルの83MH-MD。異なる製法で生み出されたブランクスの為、アクション・パワーに若干の違いが生じるのだが、細部まで追求しそれぞれの利点を最大限までひきだした。もちろん好みはあるにしろ同等のポテンシャルを堪能することができるよう開発した。オールラウンドモデルと聞くと、どこか平凡な万能ロッドと思いがちだが、手にすればきっと『このロッドさえあれば!』と言うサブネームの深い意味を理解して頂けるだろう。各地のフィールドで数々のドラマを共にした名竿「初代ソルティストエクストリーム83MH」をベースに新たなるエギングシーンへの期待が高まる。フィールドで求められる「Real」と最先端技術をインスパイアさせたエメラルダスEX83MH-MD、AGS83MH-T。エギング創世記からダイワが誇る最先端素材SVF COMPILE-Xを使い倒し、インターラインロッドの良さを知り尽くした私だから出来る究極のエギングロッドが完成したと自負している。

最後に余談だが、このロッドが完成した後、担当者から宣伝用のコメントを求められていたのだが無言を通して来た。なぜなら『この竿は、真面目にヤバイ!』から。出来れば自分だけで密かに使いたい!商品でありながら、そんなワガママな気持ちも生まれた。現場第一主義の方なら設計者・企画者と共に一切の妥協せずに刻み込んだ魂を感じて頂けるはず。また先日、釣具に厳しい目を持つ辛口の方から握手を持ちかけられた。「凄いわ!!」満面の笑みで力強く手を握られる姿を見て・・・このロッドの秘めた魅力は、僕だけのものでは無いと感じた。

山田ヒロヒトメッセージ
エメラルダス EX AGS(アウトガイドモデル)
アイテム 全長
ft(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
元径
(mm)
適合
ライン
PE
(号)
エギ
サイズ
(号)
カーボン
含有率
(%)
メーカー
希望
本体
価格(円)
JAN
コード
74ML/H-SMT BOAT

7'4"
(2.24)

2 116 110 0.8 11.9 #0.5~1.2 20g~60g 99 78,000 913218*
83MH-T 8'3"
(2.51)
2 130 115 1.7 10.9 #0.5-1.2 2.5~4.5 99 78,000 873420*
84.5M-T 8'4-1/2"
(2.55)
2 131 111 1.3 9.9 #0.5-1.0 2.5~4.0 99 78,000 873444*
86ML-S 8'6"
(2.59)
2 134 110 0.9 9.4 #0.5-1.0 2.0~3.5 99 77,000 789813*

88L/M-SMT

8'8"
(2.64)
2 136 115 0.7 10.4 #0.5-1.2 2.5~4.0 99 84,000 913201*
89M-S 8'9"
(2.67)

2

138 115 0.9 10.9 #0.5-1.2 2.5~3.5 99 79,000 830546*
89MH-T 8'9"
(2.67)
2 138 118 1.6 11.9 #0.6-1.2 2.5~4.0 99 78,000 789820*

※先径は、竿先から最も近く、部品・糸巻きのついていない外径、( )内は素材先端部の外径です。

【即戦力、バックドリフト ~山田ヒロヒトの手の内、その奥義を伝授】

バックドリフトとは

エギングブームはいささかも衰えることなく、簡単にはアオリイカが釣れない状況が現在も続いている。そんな中でも何とか釣果を得ようとすれば、細かなテクニックはもちろんだが、人よりも広範囲を探ることが大切なファクターになる。その手段のひとつに遠投があり、ドリフトがある。ドリフトとは、エギを潮の流れに乗せてアオリのいるエリアに届けるテクニックだが、このドリフトをより一層深く面白くするハイテクニックが今回紹介するバックドリフトだ。

たとえば、ラインテンションを張っても流れに勝つ重めのエギを使用すれば底に到達する。テンションを保ったままロッドで送り込むテンションフォールであれ、ロッドを固定したカーブフォールであれ、通常のように着水点から手前を探る釣りなら、この重さのエギを使用すれば間違いない。流れに負ける軽いエギだと、テンションフォールでは浮いてしまって着底しないから、手前を探る釣りでは非常に操作しにくい。しかしドリフトの場合は、この「ラインテンションを張ると流れに負けて浮いてしまう」ということがキモになる。テンションを張ってエギを浮かせたのち、テンションフリーにして流せば底が取れることも多い。しかもエギは、キャストで稼いだ飛距離以上に流されているから、探れるエリアも広がる。さらにテンションを張る、テンションを抜くを何度も繰り返せば、潮流の強さによっては飛距離の倍以上の遠距離までエギを送り込むことができる。このように、フリーフォールで底が取れる限り、延々とエギを沖に流す釣法が『バックドリフトF(フリーフォール)』。

それとは別に、食わせのタイミングを作りながらエギを沖へと流す方法もある。ジャーク後のステイで、エギが浮かないようなラインテンションをキープしつつ、沖に流しながら徐々にロッドを送り込むことによってじっくり落としていくテクニック、それが『バックドリフトT(テンションフォール) 』。食わせの間を与えつつ、乗った瞬間のアタリも察知しやすい後者のほうがより理想的なバックドリフトといえるが、それなりに難易度も高くなる。潮流やタックル選択によってはただのカーブフォールにもなりかねない。その見極めができるようになれば、相当に有効なハイテクニックといえよう。いずれにしてもバックドリフトは、組み合わせや応用次第でバリエーションが広がる。たとえば、ジャークで手前に寄せても、ラインテンションのコントロールにより、ジャークし始めた位置に着底させることができる。そしてシャクり上げて、また同じ位置にテンションフォールといった具合に、リールを巻くことなく同じ位置で誘いと食わせの動作を繰り返すことができるため、ここぞというピンポイントに回遊する個体を狙い撃つ時に役立つ。バックドリフトの釣りを楽しむために必要不可欠なのが、流れを読むということ。潮には当て潮もあれば払い潮もある。また、潮のヨレでは当たって落ちる潮もあれば吹き上がる潮もある。潮同士が当たらないで延々と同じ方向に流れる潮もある。どの潮がバックドリフトに適しているのかといえば、当然、同じ方向に流れる潮であり、それも沖に払い出す潮こそがエギを沖に送り届けることができる一番の潮といえる。

「重み」に神経を集中する

こうした潮の動きは、なかなか目で確認することは難しいが、ロッドを通じて重みとして手に伝わることが多い。流れがあるとエギには抵抗が生じる。流れが速いと抵抗も増えるので、ラインテンションを張ってエギを止めた時、ロッドへ伝わる重みに変化が現われる。その変化した重みが、エギを浮かせてしまう重みなのか、それとも同じ層を漂うような重みなのか、沈んでしまう重みなのかを感じることこそが、水中を確実にイメージすることに繋がる。しかし、ロッドに伝わる重みには、潮の動き、エギの重さ、ラインの太さ、風の有無などなど、様々な要素が複雑に絡み合って抵抗を作り出すので、ひと口に「この重みはこういうこと!」と言い切ることは不可能。このあたりは非常に感覚的な問題で、各自がフレシキブルに対応するほかないが、常に潮を意識して釣りをすることで、大まかには対処できるようになるはずだ。そして、釣果が飛躍的に伸びることは間違いない。

「重要なタックルバランス」

 ドリフトの釣りは、全体のタックルバランスで大きく釣果が変わることも頭に入れておいてほしい。それは通常のエギングにおいてもいえることだが、ドリフトでは特にこの傾向が強い。
では、どんなタックルを使用すればいいのか。ロッドは微妙な潮の流れを的確に感じ取れるよう、しなやかなティップセクションが必要になる。『SMT』(スーパーメタルトップ)+『AGS』(エアガイドシステム)を備えた超高感度タイプなら申し分ない。ただし、流れのあるフィールドではラインやエギに掛かる抵抗が大きいため、軟らかいロッドではエギにしっかりとアクションを伝えることができない。そこで、ティップがしなやかでも、バット部分にはミディアムクラス程度のパワーが求められる。ドリフトで釣る場合、ラインはPEの0.6号を基本に状況で0.4号も使う。100m以上流すこともあるので、長さは最低でも200mは巻き込んでおきたい。エギはファストシンキングタイプ、スローシンキングタイプ、ノーマルタイプとフォールスピードの異なるものを用意しておこう。

メタルトップご使用上の注意

■メタルトップの温度変化について。
超弾性チタン合金は素材の特性上、5℃以下の低温環境では弾性が低下し、穂先の戻りが遅くなってくるという事象が起こります。早朝・夜間の極端な冷え込みや風の影響で、気が付く程度の曲がりが生じることがあります。更に0℃以下の環境で弾性低下は、より進行し穂先が曲がったまま戻らない現象が起こります。いずれの場合も気温が上昇すれば本来の超弾性に戻り通常のご使用が可能になります。

■過度な屈曲を生じるようなご使用はお避けください。
メタルトップは、通常操作においては快適にご使用いただけますが、巻き込み・穂先の糸がらみ等外的要因による過度な屈曲には、クセ(塑性変形)が残ったり、また金属疲労により破損する可能性があります。

■万一のクセは、手で修正できます。
2のように万一クセが残った場合は、曲っている側と逆の方向にゆっくり曲げることで、修正ができます。ただし、クセの修正を繰り返しますと金属疲労の原因となりますので、巻き込み等クセが残るような操作はお避けください。

快適にご使用いただくため、取扱説明書は必ずお読み下さい。