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ダイワ キスマスターズ


圧巻の飛距離! 超遠投を駆使した古牧義康選手がマスターズ初優勝!
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地区予選を勝ち抜いた投げの猛者が峰浜に集結! 今大会も激戦の予感!?

2017年9月22日(金)〜 24日(日)、秋田県八峰町峰浜にて「2nd ダイワキスマスターズ2017 全国決勝大会」が開催された。約1,900名の出場選手が全国各地の地区大会を勝ち抜き、さらに3エリアのブロック大会を15名が突破。昨年度(1st ダイワキスマスターズ2017)のチャンピオン亀田智浩選手を加えた総勢16名で行われた。

大会前日の22日(金)に催された前夜祭にて予選リーグの組み合わせ抽選会が行われ、16名の選手は4名1組の計4グループに分けられた。予選リーグは1試合90分、対戦相手とエリアを変えながら第1〜第3試合が行われる。

順位は時間内に釣り上げたシロギスの総重量で競われるが、勝った場合は3点、釣果がある引き分けは2点、釣果がない引き分けは1点、負けは0点と勝ち点の合算方式で決定(2名が同点の場合は対戦時の勝敗、3すくみの場合は点数のあった試合の合計釣果率の高い選手が勝ち)。そして各グループの上位1名が準決勝進出となる。

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秋田県八峰町八森にある温泉施設「八森いさりび温泉 ハタハタ館」にて行われた前夜祭。地区大会を勝ち抜いた15名とシード選手1名のほか、運営役員、ご後援をいただいた八峰町の方々にもご参加いただき、健闘を讃え合った

第1回大会の優勝者である亀田智浩選手(右)にインタビューする競技委員長の石亀明夫氏(左)。「前大会で浜を駆け回った、亀田選手の勇姿をもう一度!」と連覇へ向けてエールを送った

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くじ引きで行われた予選リーグの抽選会。今大会は優勝経験者が4名(スーパーバトルカップ3名と1stキスマスターズ1名)のほか、全国大会経験者も多数参加。ハイレベルな闘いが予想されるため、組み合わせが決まる度に歓声が上がる

グループ1で予選リーグを争う4名の選手
左から、古牧義康、村山賢二、大林登志男、菅原広和の各選手。高橋明彦選手に続き、スーパーバトルカップ出場経験の多い古牧義康選手。スポーツキャスティングで鍛えている大林登志男選手との投げ合いに注目が集まる

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グループ2で予選リーグを争う4名の選手
左から、酒井竜一、木谷真一、鈴木剛、高橋明彦の各選手。スーパーバトルカップで過去4回の優勝、前大会では3位入賞を誇る高橋明彦選手の釣技はもちろん、今大会で亀田智浩選手よりも若い酒井竜一選手の健闘も気になるところ

グループ3で予選リーグを争う4名の選手
左から、石黒正紀、早坂直人、清水浩之、館野髙幸の各選手。スーパーバトルカップで過去2回の優勝を誇る早坂直人選手。「今回は優勝しか考えてない」とマスターズ制覇への意気込みは十分

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グループ4で予選リーグを争う4名の選手
左から、香林和幸、樋口憲治、駒澤之也、亀田智浩の各選手。初代マスターズチャンピオン亀田智浩選手の連覇なるか!?

激シブの決戦地・峰浜。悪条件に苦戦を強いられた予選リーグ

大会の先々週末には、台風18号が東北地方を縦断。その後も秋田県では大気が不安定な状況が続き、予選リーグ前々日まで峰浜は時化ていた。かなり厳しいコンディションだったが、幸い前日には波も納まり、無事に開催となった。

4名の準決勝・決勝進出者を決める予選は、9月23日(土)の午前7時00分からスタート。当日は雲が多かったが晴れ間も見え、波も穏やかな釣り日和。しかし、海岸線には台風による高波で打ち上がった流木や木の枝などが大量に散乱しており、選手達は背後や仕掛けへの絡まりを気にしながらの闘いを強いられた。

釣況的には予想以上に厳しく、開始からしばらく経っても空バリを引く選手が続出。遠投で釣果が出たかと思いきや、近場でもポツポツ掛かるなどポイントが絞れない状況。連掛けするシーンなどまれで、1尾ずつ大切に拾うような展開が多く見られた。

そして検量の結果、1試合での総釣果が100gに満たない選手が続出。最高でも高橋明彦選手の330g(対鈴木剛選手)となり、今日の厳しい状況が伺える。大会ルールに則って審査した結果、グループ1では古牧義康選手、グループ2では高橋明彦選手、グループ3では清水浩之選手、グループ4では駒澤之也選手がそれぞれ3勝を上げ、計4名が準決勝進出を決めた。

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早朝の峰浜の気温は、秋の気配を感じる18℃。ひんやりとした空気の中、対戦エリアへと歩む選手達

数日前の荒れ模様が嘘のように凪いだ峰浜。コンディションは良く見えるが、少々濁りが強いのが気になる

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浜辺には台風通過時に打ち上げられたと思しき流木が散乱。海中にもいくつか沈んでいるらしく、根掛かりのトラブルにも悩まされた

食いの立つポイントが定まらず、短時間で移動を繰り返す選手が多かった予選リーグ。亀田智浩選手もフットワークを生かして動き回ったが、惜しくも2勝1敗で予選リーグ突破は成らなかった

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他の選手が苦悩するなか、淡々と自分の釣りを展開していた高橋明彦選手。一投1〜2尾というペースだったが、着実に釣果を重ねていく

釣果は1試合ごとに提し、予選リーグの全試合が終了した後に検量となる。誰にも途中経過がわからないため、結果発表は緊張の連続となる

超遠投VS熟練の近距離釣技! 勝つのはどっちだ!?

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予選リーグで釣り上げられたシロギスは、中夜祭にて前年度チャンピオンの亀田智浩選手より八峰町の養護老人ホームに贈呈された

中夜祭での抽選の結果、準決勝トーナメントは駒澤之也選手VS古牧義康選手、清水浩之選手VS高橋明彦選手の対戦が決定。準決勝は9月24日(日)の午前6時00分から開始され、予選リーグと同じく90分の勝負となる。

昨日の状況から少しでも回復することを望んでいたのが、昨晩の雷雨の影響もあってか、以前として厳しい状態は継続。準決勝の4選手とも遠近を駆使して投げ続け、ポツポツと掛かる魚をコツコツと積み上げていく。駒澤之也選手VS古牧義康選手のエリアでは、古牧義康選手がやや優勢の様子。

一方、清水浩之選手VS高橋明彦選手のエリアではかなりの激戦を展開。一見すると動きが速い清水浩之選手が優勢に見えたが、高橋明彦選手も慌てることなく静かに釣果を重ねていた。

検量の結果、決勝進出を決めたのは古牧義康選手と高橋明彦選手。高橋明彦選手はわずか11gという僅差で清水浩之選手に勝利し、なんとか決勝への切符を手にした。この結果に、藤掛大会委員長から思わず「しぶといね〜」と賞賛の声。

決勝は午前8時30分開始。こちらも準決勝と同じく、90分の勝負となる。序盤から仕掛けたのは、超遠投を駆使する古牧義康選手。一投目から9色半ほどブッ飛ばし、2連、4連と立て続けに連掛けを披露。とにかく連掛けできないほど渋かった今大会ゆえ、ゾロゾロとシロギスが上がってきた瞬間はギャラリーから驚きの声が上がった。ここで大きく引き離された高橋明彦選手だったが、やはりペースは崩さないスタンス。やや腰に不安があったことも否めないが、近距離を黙々と探りつつ数を稼いでいく。

そしていよいよ検量の瞬間。序盤から連掛けを決め、今大会最高釣果の607gを叩き出した古牧義康選手が勝利。試合以外では明るいキャラクターだが、闘いの最中は誰よりも真剣な表情だった古牧義康選手。念願のマスターズ優勝を手に瞬間、目には熱きものが込み上げていた。

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中夜祭前日が誕生日だった亀田智浩選手。主催者よりサプライズのケーキが贈られ祝福を受けた

決勝戦進出を果たした4名
左から駒澤之也選手、古牧義康選手、清水浩之選手、高橋明彦選手

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迫力のスイングで遠投する清水浩之選手。近場からも魚を拾い健闘したもの、惜しくも11g差で高橋明彦選手に敗れた

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準決勝でも自分のペースを崩さななかった高橋明彦選手。これはもう、さすがといったところ

準決勝もう一組は遠投が売りの古牧義康選手VS駒澤之也選手。派手な投げ合いを期待したが、こちらはあまりの渋さに膠着状態が続いた

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予選から10色近い超遠投を繰り返してきた古牧義康選手。普通なら疲労が蓄積しているはずだが、疲れを見せることなく投げ続ける姿はまさに超人の域

序盤から今大会では貴重な連掛け(2〜4連)を見せる古牧義康選手。型もよく、早くも高橋明彦選手を引き離す

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遠投を繰り返す古牧義康選手に対し、3〜4色と近距離を攻め続ける高橋明彦選手。手返しの良さで差を詰めていくが果たして?!

優勝が決定し、両手を天に突き上げ喜びを表した古牧義康選手。その目には、うっすらと光るものが

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「2nd ダイワキスマスターズ2017 全国決勝大会」の上位4名。左から2位の高橋明彦選手、優勝の古牧義康選手、3位の清水浩之選手、同じく3位の駒澤之也選手

2nd ダイワキスマスターズ2017 全国決勝大会

優勝 古牧義康選手のコメント

「今大会は前日から前乗りしていたのですが、海の状況がひどいと聞いて心配していました。幸い急速に状況が改善しましたが、それだけに釣りの展開が難しかったですね。いろいろ考えましたが、下見では遠近ともに釣果が出ており、ならば探れる範囲が広く取れる遠投を貫きました。なんとか決勝まで勝ち進みましたが、やはり遠投は体力の消耗が激しく、最後の一戦はかなり疲れましたね。決勝の序盤で2連続の連掛けが出たときは、この渋い状況なだけに『勝った』と正直思いましたね。でも、相手はやはり高橋明彦選手。型は小さいながらも、着実に掛けていたのを見ていました。ここは油断しないよう魚の動きに気を配り、一投で一尾は必ず掛けるという意気込みで遠投を続けてましたね。決勝の一投目は10本バリを使用していましたが、9色半投げて糸フケが出ている状態からすでにアタリがありました。ここからアタリが続けばサビき続けようと考えましたが、9色のラインがスプールにに入った所でピタリと止んでしまったので、即回収して再び投入することを繰り返しました。これが数を伸ばせたポイントかもしれません。でも、しばらくして空を引いたり、サバやマダイといった魚が掛かったきたので、潮が変わったのかと考えました。ここで5本バリに落とし、20㎝の短いスナズリを付けて10色先へと投入すると、すぐにアタリが出たんです。ポイントが変わったことがわかったので、ここからはこの仕掛けで11色まで飛ばし、9色までサビくことを徹底してました。あと、ハリスに入れていた集魚玉も効果があったかもです。距離からして水深もあるし濁りがあったので、ブルーやケイムラの反応がよかったですね。いや〜ホント、遠投連発は疲れました……」

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優勝カップを抱え、充実した表情を浮かべる古牧義康選手。「次回に向け、近距離攻略の腕を磨きたいです」と早くも課題を見つけ、志は連覇へと向けられていた

祝福の胴上げを受ける古牧義康選手。この瞬間からリベンジに燃える選手達の追い上げが始まる

[仕掛けデータ]

竿 サンダウナー コンペティション 40号-405S・Q
リール トーナメントサーフ Z45
オモリ トップガン 30号
道糸 UVFサーフセンサー 8ブレイド+Si 0.4号
力糸 メガセンサー 12ブレイド 6号
モトス フロロカーボン 2 〜 2.5号
エダス フロロカーボン 1号 1㎝
ハリ D-MAX シロギス 徳用 SSV 投魂 T-1 4〜5号 5〜10本