パワードライブデザイン
パワードライブデザイン
パワードライブデザインは、世界中の大型魚と安心して渡り合える高い信頼性を追求した次世代大型スピニングリールの設計思想。
このパワードライブデザインは、高効率で力強い巻き上げ力を実現するボディユニット[パワードライブエンジン]と、合理的な球体形状で高剛性と低イナーシャの両立を実現したローターユニット[パワードライブローター]の2つのテクノロジーユニットからなる。
ボディユニットの[パワードライブエンジン]は、[オーバーサイズドパワーデジギア]と[ローラーパワーオシレーション]の2つのテクノロジーによって構成される。
[オーバーサイズドパワーデジギア]は大口径化・肉厚化と、最適化された歯面形状により、ギアの駆動効率を大幅にアップ。
[ローラーパワーオシレーション]はオシレート機構にボールベアリング方式を採用することで、摩擦抵抗を大幅に低減し、初動レスポンスの向上と、軽い巻き上げを実現した。
一方、フロントユニットは、[クランクパワーベール]と[タフラインローラーシステム]の2つのテクノロジーを搭載した[パワードライブローター]によって構成される。
[クランクパワーベール]は、ベールの開閉力を強化するとともに、クランク形状を採用することで、ラインローラーへの確実な糸送りを実現。
[タフラインローラーシステム]は、ラインローラーの支持構造や形状を見直すことで、耐久性やトラブルレス性を向上させた。
これらのテクノロジーの相乗効果により、大型魚をターゲットとしたキャスティングゲームやジギングゲームにおいて、剛性・パワー・耐久性を高次元で実現する。獲るための“強さ”を、ビッグゲームを愛する、すべてのアングラーに。
高効率で力強い巻き上げ力を
実現するボディユニット
高効率で力強い巻き上げ力を実現するボディユニットが[パワードライブエンジン]。この[パワードライブエンジン] は、[オーバーサイズドパワーデジギア] と[ローラーパワーオシレーション] の2つのテクノロジーによって構成される。DAIWA 独自のモノコックボディだからこそ可能なドライブギアの大口径化をさらに突き詰めるとともに、オシレート機構を刷新。初動から明確に軽く、パワフルな巻き上げを実現する。
オーバーサイズドパワーデジギア
高耐久で定評のG1ジュラルミン製MCタフデジギアが、さらに約10%の大口径化と約6%の肉厚化を図り、これまでにない強固なギアへと昇華(※当社算出方法による)。長時間にわたり高負荷が続くファイト時でも撓みをできる限り抑え、ギアは常に安定した噛み合いを実現。パワーの伝達ロスを大幅に低減することで軽快な巻き上げを約束する。
ドライブギアの直径は、20SALTIGA に対して、約10%の大口径化。ドライブギアの厚みは、20SALTIGAに対して、約6%の肉厚化。パワーの伝達ロスを大幅に低減することで軽快な巻き上げを約束する。(※当社算出方法による)
ローラーパワーオシレーション
高負荷が絶え間なく続く大型魚とのファイトでは、巻き上げで生じるオシレート部の摩擦抵抗がパワーの伝達ロスに繋がる。その摩擦を極限まで減らすべく、摺動部分は従来のピラー式から2ボールベアリング式オシレートに変更。これによりオシレート効率は約30%向上し、高負荷時でもスムーズな初動レスポンスと、軽くてパワフルな巻き上げを実現した。(※当社比較テストによる。)
オシレート機構を従来のピラー式から2ボールベアリング式オシレートに変更。これによりオシレート効率は約30%向上。(※当社比較テストによる)
合理的な球体形状で、
高剛性と低イナーシャを両立させたローターユニット
合理的な球体形状で、高剛性と低イナーシャを両立させたのがフロントユニットの[パワードライブローター]。[ クランクパワーベール] と[タフラインローラーシステム] の2つのテクノロジーを搭載した[パワードライブローター] によって構成される。球体から切り出したかのような独自のローター形状は、回転軸に対して対称かつ高バランスを保ち、不意に外部から伝わる力に高い剛性を発揮。このローターに搭載されるベールやラインローラーも刷新され、的確なラインの送り出しと、スムーズな巻き取り動作への移行が可能となった。
クランクパワーベール
ビッグゲームにおいて、いつ如何なるシチュエーションでも放出したラインを瞬時に巻き取ることは最重要課題。最適傾斜にクランクを施したベール形状と、スプリング機構の強化により、テンションの掛かったラインを確実にラインローラーへと導き、不意の開閉を抑制する。また太軸に仕上げた中空パイプ構造で高い剛性を確保した。
クランク形状を採用し、テンションの掛かったラインを確実にラインローラーへと導く。同時に、ベールの開閉角度の見直しとスプリング機構の強化により、不意の開閉を抑制。とくにジギングシーンでのラインローラーへの糸送り性能が大幅に向上。
タフラインローラーシステム
繰り返しの高負荷に耐えるべく、支持面をより大きく設計したローラー軸はベールアームと一体化したことで、従来つなぎ目で発生していたガタつきがなくなり、耐久性が大幅に向上。また新設計のPE専用ラインローラーはラインとの摩擦抵抗を低減し、より軽い巻き上げを実現する。剛性と耐久性、そしてトラブルレス性能を大幅に高めるタフな新機構となった。
繰り返しの高負荷に耐えるべく、ローラー軸支持面をより大きく設計。さらに、ビスを打つ方向を変え、ローラー軸とベールアームを一体化。一番負荷のかかる部分に繋ぎ目がなくなり剛性がUP。ラインローラー周辺部の耐久性を大幅に向上させた。PEラインに特化した新設計ラインローラーでは、糸摺動抵抗が約3%低減した。(※当社比較テストによる)