ツイストバスターⅢ
糸ヨレを軽減させる
『小さな巨人』的ラインローラー
スピニングリールの宿命であり、天敵である糸ヨレ。縦方向に放出されたラインを横方向にセットされたスプールに巻き取る。その際、どうしても生じてしまうラインのネジレが糸ヨレだ。糸ヨレによってラインそのものの強度が劣化するだけでなく、スプールから飛び出した糸ヨレや放出されたラインの各所で起きる糸ヨレがバックラッシュの原因となる。そればかりでなく、最悪の場合、ヨレた糸がガイドに絡んでロッドの破損につながるケースもある。まさに釣りをするにあたって百害あって一利なしの現象だ。その糸ヨレを大幅に解消させるテクノロジーがラインローラーに採用されたツイストバスターⅢ。ラインとベールの接点であるラインローラーに角度をつけ、巻き取り時の糸ヨレを生じさせにくくしているのだ。本来であればキャストして巻き取るごとに、どんどんとラインにヨレが蓄積されるのを、そのヨレとは逆方向の糸ヨレを意図的にラインローラーで発生させるという独自の方法でラインのネジレを相殺している。1996年に初代のツイストバスターが開発されて30年弱。さらに進化したツイストバスターⅢが、ライントラブルの大幅な解消に大きく貢献し続けている。