ヒラスズキの釣りは、風向きやサラシの出方、ベイトフィッシュの有無、そもそもかけた魚を獲れる場所に立てるかどうかも含めて、かなり条件に左右される釣りです。だからこそ、自分を信用することがとても大事なんです。事前の準備を万全にしておくとか、リーダーが少しでも傷んでいたら組み直すとか、自分の側は常に100%の状態で臨んで、それでも釣れなければしかたない。次にまた頑張ろうと。ヒラスズキはそんな釣りです。ですから当然、タックルも信頼できるものを使いたい。今回のCERTATE HDは、待ちに待っていたリールです。使ってみて何より感じたのは、アルミ製ローターを備えてフルアルミとなったことによる圧倒的なパワーです。自分がヒラスズキをよく釣りに行く九州エリアは、本命のほかに青物やマダイなど、パワフルなゲストが食ってくる海域ですから、安心できる巻き上げパワーは、釣りをする上でとても大きな信頼になります。今回、対馬でのロケ中にクエが食ってきたんです。ラインはPE2号、リーダーはフロロ40lb。もちろんタックルはヒラスズキ用で、リールはCERTATE HD LT5000D-CXH。パイロットルアーとしてよく使うショアラインシャイナーZ バーティスR 125Sを磯際でスローに引いていたら、ドカンときて一気に下に突っ込んだので、これはヒラスズキじゃないなと。一度、根に張り付かれて「これはやばいかな」と思いましたが、リーダーを擦っている感覚はなかったので、魚が離れる瞬間に強引にファイトしようとタイミングを待ちました。しばらくそのままの状態が続きましたが、一瞬、魚が沖に向けて走ったタイミングで一気にロッドを立ててハンドルを巻きました。浮いた時には「この勝負もらった!」と思いましたね。磯の釣りは1、2秒で勝負が決まります。これまでもヒラスズキを狙ってヒラマサやカンパチがかかることはありました。でも、ハンドルを巻こうにもパワーが足りなくて巻くことができず、勝負の舞台にすら立てていなかったんです。それがCERTATEにモノコックボディが搭載されてから、勝負できるようになり、さらに今回フルアルミになったCERTATE HDで、クエを獲ることができました。不意の大物がきても「やばい! この魚をかけてしまった!」ではなく「よっしゃやってやろう! 絶対に獲れる!」と信頼してファイトできるようになったことは、タックルとアングラーの、ものすごく大きな進歩だと思います。ガチガチのショアジギングロッドではなく、ヒラスズキ用タックルでこの魚が獲れるって、ものすごく夢のある話ですよね。一方で、ヒラスズキは繊細な釣りでもあります。魚の着き場を点で読み、そこに正確に通さないと釣れないことも多々あります。特に横風が強く吹いている状況では、キャスト時にはらんだラインが根にかからないよう、ロッドワークやリーリングで細かく操作しなければなりません。エアドライブデザインを採用するCERTATE HDは、その点でも十分に満足できるヒラスズキに最適なリールだと思います。