新しい取り組みも加わり、さらに楽しく
女川の多彩な魅力を体感できる人気イベントへ

9月27日、宮城県女川町で「海と釣りとファッションの祭典2026 ~Sea, Fishing and Fashion Festival~」が、開催されました。
このイベントは、グローブライド株式会社とファッション、ビューティー、フードなどの事業を展開するマッシュグループ、美しく豊かな自然に恵まれた女川町の3者の共創により昨年秋に誕生した体感型フェスティバルです。
昨年も多くの人でにぎわいましたが、今年はさらにコンテンツが充実し、約5000人が来場しました。フィッシング、ファッション、そして美しい海と町の魅力が互いに響き合い、新しい形の地域文化を生み出すイベントへと成長しました。

「海と釣りとファッションの祭典
〜Sea, Fishing and Fashion Festival〜」とは
マッシュグループは、2016年に復興支援プロジェクト「MASH PARK PROJECT」を立ち上げ、被災地に公園を寄贈するチャリティー活動を続けてきました。女川町は、その活動により公園が寄贈された最初の地で、2021年8月、海辺のエリアに公園「MASH PARK ONAGAWA」が誕生しました。
そして、この公園と女川町まちなか交流館、海岸広場という隣接する3つの会場を利用し、女川町の多彩な魅力が体感できるイベントとして昨年10月に初めて開催されたのが「海と釣りとファッションの祭典 ~Sea, Fishing and Fashion Festival~」です。
その魅力はバラエティー豊かなコンテンツで、D.Y.F.Cのフィッシングスクール、初心者向けの釣り体験会、トークショー、音楽とお笑いのライブステージ、グルメなど盛りだくさんです。また、DAIWAとgelato pique&emmiのコラボレーションによるルアーやアパレルの限定アイテム販売も人気を集めています。

フィッシング、エンターテインメント、ショッピング、グルメなどを通じて女川町の魅力を体感できるこのフェスティバルも2回目の開催を迎え、一段とスケールアップ。今年は会場内の3ヶ所でスタンプを集めるとプレゼントがもらえる、スタンプラリーも実施されました。




早朝からD.Y.F.Cフィッシングスクールがスタート
子どもたちが女川の海で釣りを楽しむ
フェスティバル当日の午前6時30分。ほかのプログラムに先行して始まったのが、D.Y.F.Cのフィッシングスクールです。D.Y.F.CはDAIWAが1976年に発足させた子ども向けのフィッシングクラブで、フィッシングスクールやものづくりコンテスト、フォトダービーなどの活動を通じ、会員の子どもたちに自然の大切さや釣りの楽しさを伝えています。
あいにくの小雨模様でまだ薄暗い海岸広場に、スクール生の子どもたち約40人が集合。最初に開校式が行われ、コーチから仕掛けの作り方や釣り方、そしてライフジャケットの必要性や正しい着用法などの説明を受けました。小学1年生から大学生までと年齢層が幅広いスクール生ですが、みんなコーチの話を聞く表情は真剣そのもの。これから存分に魚を釣るぞ、という気持ちがこちらにも伝わってきます。


この日子どもたちが教わる釣りは、岸壁からのサビキ釣りや胴付釣り、泳がせ釣りなどです。実は、船釣りでSLJ(スーパーライトジギング)を教わるフィッシングスクールも予定されていたのですが、残念ながら悪天候のため中止となり、全員が岸壁からの釣りを楽しむことになりました。
数人ずつの班に分かれていよいよフィッシングスタート。はやる気持ちを抑えて、まずは仕掛け作りに取りかかります。慣れていない子どもでも、コーチがしっかり面倒を見てくれます。また、使用する道具をすべて用意してくれているのも、このスクールの魅力です。
子どもたちは、コーチに教わったとおりにコマセカゴにアミエビを詰め込み、次々に仕掛けを海中に投入していきます。海面をのぞいてみると、大きなイワシの群れなどは見えませんが、泳ぐ魚の姿は確認でき、期待に胸が膨らみます。


小雨が降り続いていますが、子どもたちは気にもせず釣りに夢中になっています。しばらくして、あちらこちらから「釣れたー」という声が聞こえてきました。女川港ではイワシ、アジ、アイナメなどさまざまな魚が釣れますが、今日最初に上がってきたのはメバルです。小さいサイズばかりですが、子どもたちにとっては大切な1匹。記念写真を撮ってからそっとリリースしました。
しかし、昨晩からの雨のせいなのか、潮のせいなのか、今日は魚の活性が低いようでなかなか数が伸びません。状況が渋いことを見て取ったコーチたちは、何とか子どもたちに魚を釣らせようと、仕掛けを変えたり、釣り方のアドバイスをしたりと懸命にサポートしています。
子どもたちも狙うタナを変えたり、エサの付け方を変えたりと、自分なりに工夫している様子。厳しい状況の中でも集中を切らすことなく釣り続け、個人差はあったものの、お昼の終了時刻までにアジやイワシなどたくさんの魚を釣ることができました。




最後は釣り場をきれいに掃除して終了。みんな頑張りました。
話を聞いてみるとほとんどの子どもが「楽しかった」と答えてくれました。釣れない時間もありましたが、魚がいつくるか分からないからずっとドキドキしていたのだそうです。見ているこちらは、子どもたちは釣れなくて退屈しているだろうと思っていましたが、それは大人の勝手な思い込みだったようです。釣れなくても楽しめるのが釣り。きっと今日の経験が、これからの成長につながるに違いありません。






各ブースには大勢の人々が訪れ盛況
注目はコラボルアーや環境配慮型のクーラーボックス
MASH PARK ONAGAWAのブースエリアにも、開場前から多くの人が訪れにぎわっていました。そのお目当ては、今日しか手に入れることができない数々の限定アイテムです。
DAIWAは昨年に続き、マッシュグループの2つのアパレルブランドであるgelato pique、emmiとコラボレーションを実施。人気ソルトルアーの「モアザン メトム」と「モアザン リアルスティール」のオリジナルカラーをはじめ、釣りを楽しむベアをモチーフにしたルームウェアや、廃棄漁網を再生させてつくったブルゾンやキャップ、サコッシュといったアパレル商品を展開しました。これらの商品はどれも大人気で、ブース前には購入を求める人の行列が絶えませんでした。




数量限定で展示販売されたDAIWAの環境配慮型クーラーボックス「クールラインα3 S2500E」にも注目が集まりました。この商品は、漁業の現場から出た廃プラスチックを再生利用したクーラーボックスで、釣具完成品として業界で初めてエコマーク認定を取得しています。

漁網や漁具を取り扱うニチモウのブースでは、宮城県の三陸沖で養殖した銀鮭を素材に使ったジャーキー、漁網素材を使った手作りのベルトやボディタオルといったユニークな商品が販売されていました。
こうした商品を通じて海洋環境や漁業、海産物について知ることができるというのもこのフェスティバルの魅力のひとつ。イベントを楽しみながら、海を取り巻く環境のことを知るきっかけを与えてくれます。


秋丸美帆さん、佐々木修さん、本間秋彦さんによる
フィッシングトークショー
昼が近くなり雨が止んできたころ、ステージではフィッシングトークショーが始まりました。登壇したのは「みっぴ」の愛称で知られるDAIWAマルチアングラーの秋丸美帆さん、DAIWAフィールドテスターでD.Y.F.C東日本の総合ヘッドコーチも務める佐々木修さん、そして宮城県出身で釣りが大好きなタレント、本間秋彦さんです。
さまざまな釣りに精通している3人が、釣りを始めたきっかけやこれから釣ってみたい魚、宮城の海についてなど楽しいトークを展開し、会場を盛り上げました。


釣りを終えたD.Y.F.Cのスクール生もトークショーを見にやってきました。みんなが憧れる先輩アングラーの貴重な話を聞けてうれしそうです。このほか、トークショーの後半には今日の最大魚を競う大物賞の発表も行われました。

待望のランチタイムが到来
女川名産のサンマが大人気
ランチタイムを迎え、フードエリアもにぎやかになってきました。このエリアにはキッチンカーや地元の人気店などがたくさん出店しており、バラエティー豊かなメニューが楽しめます。地元の海鮮を自分で焼いて食べられるコーナーには食欲をそそる香りが漂い、それにひかれて家族連れや友人同士、カップルなどたくさんの人が集まっていました。
女川町は「安心・安全で美味しい!おながわの味わい」を発信する「おながわ秋の収獲祭」が毎年開催される町。脂がのった地元のサンマを炭火で焼いた味は格別です。また、子どもたちにとっては目の前の炭火でサンマを焼く体験も新鮮で、それが食べる楽しさを倍増させているようでした。


女川町のみなさんが、D.Y.F.Cのスクール生にもサンマを焼いてふるまってくれました。朝早くからの釣りでおなかをすかせていただけに、おいしそうに焼けたサンマを前にして子どもたちは大喜び。みんな笑顔で海の味覚を味わっていました。




人気のお笑い芸人やアーティストが
続々登場するライブステージ
海岸広場でD.Y.F.Cのフィッシングスクールが行われている間も、ステージではアーティストやお笑い芸人がパフォーマンスを繰り広げていました。
石巻市を拠点に活動するよさこいチーム、舞綺瓔は熱く激しい踊りを披露し、人気芸人のコロコロチキチキペッパーズは爆笑ネタで会場を沸かせます。そのほか、セサミストリートの人気キャラクターと一緒に歌や踊りが楽しめるキャラクターグリーティングや、女川の伝統的な演舞を披露する女川白山神社女川実業団、アイドルグループのみちのく仙台ORI☆姫隊など、バラエティー豊かな出演者が次々と登場し、見る人を飽きさせません。
大トリは、かりゆし58のボーカル、前川真吾さんとハーモニカ奏者の千賀太郎さんの共演でした。前川さんの深みのある歌声と、千賀さんのノスタルジックなハーモニカの音色が織りなす温かい音楽に、多くの観客が聴き入っていました。



一般向けの釣り体験会も大人気
スクールの閉会式ではうれしいハプニングも
D.Y.F.Cとは別に、一般の来場者に向けた釣りの体験会も開かれていました。これは、D.Y.F.Cのスクールと同じ海岸広場で、用意された道具を使ってサビキ釣りが楽しめるというものです。1回40分の5部制で開催され、どの回も満員で大いににぎわっていました。
釣りをするのが初めてという人もたくさんいましたが、熟練のコーチが釣り方を教えてくれるので安心です。大人も子どもも、自然と向き合える釣りという遊びを心から楽しんでいました。


D.Y.F.Cのスクールでは、最後に閉会式が行われました。子どもたちが楽しみにしていたのが「じゃんけん大会」で、豪華な景品がたくさん配られました。さらに、大の釣り好きで知られるコロコロチキチキペッパーズの2人が急きょ登壇してくれることになり、みんな大喜び。2人は軽妙なボケとツッコミでにぎやかにスクールを締めくくってくれました。

釣りを起点に、海、環境、食へと世界が広がるフェスティバル
地域との結びつきもより強く、深く
たくさんの人が来場し大盛況となったフェスティバルも、海辺の空に夕暮れが近づくころに終わりを迎えました。2回目となった今回は、昨年にも増して来場者と地域の一体感が高まり、早くもこのイベントが女川町に定着しつつあることが実感できました。
また、このフェスティバルを通じて、釣りの新たな可能性を感じることができました。それは釣りというひとつの遊びが、地域や自治体と人々を結びつけ、地域の活性化に寄与できるということです。日本の海や自然を守り、地域の文化、そして釣りの文化をより豊かに育てていくために、こうした取り組みがさらに広がっていくことを期待します。