DAIWAとgelato piqueやemmiとの
コラボアイテム販売や、
D.Y.F.Cの海釣りスクールなどで、
女川町の会場は大盛り上がり!

10月5日、宮城県牡鹿郡女川町にて、釣りとファッションが融合したイベント「海と釣りとファッションの祭典 ~Sea, Fishing and Fashion Festival」が開催されました。
このイベントでは、フィッシングブランドの「DAIWA」と、人気アパレルブランドを展開するマッシュグループがコラボレーションを行い、「gelato pique」「emmi」とともにこの日だけのスペシャルアイテムを販売。ほかにもD.Y.F.Cの海釣りスクール、初心者向けのサビキ釣り体験会、マルチアングラーの秋丸美帆さんが登壇するトークショー、音楽ありお笑いありのライブステージ、女川町の誇るグルメなど盛りだくさんの内容で、海辺の町が大いに賑わいました。ここではその模様をリポートします。

「海と釣りとファッションの祭典
〜Sea, Fishing and Fashion Festival」とは
このイベントは、グローブライド株式会社、マッシュホールディングス、女川町の3者共創で行われたものです。
マッシュホールディングスは2016年に復興支援プロジェクト「MASH PARK PROJECT」を立ち上げ、被災地に公園を寄贈するというチャリティ活動を続けてきました。公園寄贈の最初の地となったのが東日本大震災で甚大な被害を受けた女川町で、2021年の8月、同町の海沿いのエリアに、アートを感じさせる美しい遊具が並ぶ公園「MASH PARK ONAGAWA」が誕生しました。
そして、この公園が設立4周年を迎えた今年、女川町の魅力をより多くの人々に知ってもらおうと企画されたのが、今回のイベント「海と釣りとファッションの祭典 ~Sea, Fishing and Fashion Festival」。MASH PARK ONAGAWA、女川町まちなか交流館、海岸広場という隣接する3つの会場で、フィッシング、ファッション、グルメ、エンターテインメントと多彩なコンテンツが楽しめる体感型のイベントになっています。

早朝7:30、
D.Y.F.C海釣りスクールがスタート
イベント当日、最初にスタートしたのは海岸広場で行われたD.Y.F.Cのフィッシングスクールです。D.Y.F.CはDAIWAが1976年に発足させた子供向けのフィッシングクラブで、フィッシングスクールやものづくりコンテスト、フォトダービーなどの活動を通じ、会員の小中学生に自然の大切さや釣りの楽しさを伝えています。
本日のフィッシングスクールの内容は港湾のサビキ釣りで、全国各地からやってきた18名の小中学生が、女川町の海でイワシやアジを狙います。
朝7:30に行われた開校式では、コーチ陣がサビキ仕掛けのつくり方や釣り方のほか、ライフジャケットの大切さや正しい着用方法なども説明。また、DAIWAフィールドテスターでD.Y.F.C東日本ヘッドコーチの佐々木修さんによる挨拶も行われました。早朝にもかかわらず、話を聞く子どもたちの表情は真剣そのもの。美しいフィールドを目の前にして、みんなの目はキラキラと輝いています。

そしてお待ちかねのスタートフィッシング。曇ってはいますが風はなく、絶好の釣り日和と言えそうです。スクール生は3~4名のグループに分かれ、担当のコーチから指導を受けながら釣りを開始しました。
海面を覗くと、大量のイワシの群れが泳いでおり、少し沖では時折ナブラも立っているように見えます。さすが多くの釣り人に愛されている女川港。魚影が濃く、今日はかなりの釣果が期待できそうです。
スクール生も、大量のイワシが泳ぐ姿を見て大興奮。はやる気持ちを抑えながら仕掛けをセットし、次々と海中に投入していきます。サポートするコーチもスクール生の間を駆け回って大忙しで、港が一気に活気付きました。
するとほどなく、あちこちから「釣れたー」と大きな声が聞こえてきました。釣れているのはやはりイワシで、時折小さなアジも混じっています。釣りを開始してからまだ10分ほどですが、早速子どもたちの笑顔が弾けました。今日の海釣りスクールは、これ以上ないといっていいスタートを切ったようです。




コラボブース前には開店前から
多くの人が並ぶ
今回のイベントで大きく注目されたのが、DAIWAとマッシュグループの人気ブランドgelato pique、emmiとのスペシャルコラボレーション商品の数々です。
釣り人として気になるのは、「DAIWA×gelato pique」のコラボルアー。モンスタースライダーなど人気のソルトルアーのオリジナルカラー仕様で、ホログラムのブルーとグロー塗装のホワイトのストライプが鮮やかです。
ほかにもgelato piqueのアイコンであるクマが釣りを楽しむ姿をモチーフにしたルームウェアや、フィッシングネット(漁網)をアップサイクルしたemmiのウェルネスウェア、emmiとDAIWAの両ロゴを配したキャップやトートバッグなど、貴重なアイテムがたくさん。
これらを目的に来場した方も多くいたようです。




販売開始予定時刻は午前10時ですが、その数十分前にMASH PARK ONAGAWAの一角に設置されたコラボブースに行ってみると、すでに長い行列ができていました。限定商品で数に限りがあるため、お目当ての商品を手に入れるために皆さん早くから並んでいたようです。
10時に販売が始まってからも行列は伸び続け、ブースは常に大盛況。ルアーもアパレル商品も人気で、両方をセットで購入している方も多く見られました。

秋丸美帆さん登場の
フィッシングトークショー開催
MASH PARK ONAGAWA内のメインステージでは、佐々木修氏、秋丸美帆氏、本間秋彦氏によるトークショーが開催されました。岩手在住で東北地方の多ジャンルの釣りに精通する佐々木氏、福岡県在住でみっぴの愛称で知られるマルチアングラー、秋丸氏、そして宮城県在住で大の釣り好きとして知られるマルチタレントの本間氏の釣りトークは、人生で思い出に残る1匹やそれぞれの地元ならではの話など、聞きどころがたくさん。D.Y.F.Cのスクール生からの質問コーナーもあり、大いに盛り上がりました。



ランチタイムは、地元のサンマで舌鼓。
ごちそうさまでした!
会場には出店やキッチンカーが並び、フード・ドリンク類も充実。さらに、D.Y.F.Cのスクール生たちは、地元の皆さんが焼いてくれたサンマをいただくことができました。
女川町は、全国でもトップクラスのサンマ水揚げ高を誇り、このイベントの翌週に開催される「おながわ秋の収穫祭」では1万匹ものサンマを焼いて来場者に提供するという、まさに「サンマの町」です。そんな町の方々が炭火で豪快に焼いてくれる旬のサンマがおいしくないはずがありません。


大量のサンマが焼き網に乗せられると、真っ白な煙と食欲をそそる香りが一帯に漂います。スクール生とコーチ陣に焼き上がったサンマが配られると、みんな待ちきれなかった様子で口に運んでいました。中にはこれまでサンマをほとんど食べたことがないという子どももいましたが、脂の乗った身を一口ほおばれば自然と笑顔に。美しい海を見ながらいただいた食事は、きっと忘れられない思い出となったことでしょう。

ステージイベントもヒートアップ
フィッシングスクールが行われている間に、メインステージには次々とお笑い芸人やアーティストが登場しパフォーマンスを披露していました。
朝一番のオープニングセレモニーでは、地元の女川潮騒太鼓轟会が息の合った和太鼓の演奏を披露。先に紹介したトークショーを挟んだ午後からは、人気芸人の鬼越トマホーク、なかやまきんに君も舞台に上がりました。また、仙台市を中心に活動する凛々しくも臨界に咲くARTERIA、仙台市出身のハジ→といった、宮城にゆかりのあるアーティストも参加し、熱のこもったステージで会場を沸かせました。


トリを飾ったのは、なかやまきんに君。鍛え上げた筋肉を生かしたおなじみのパフォーマンスで瞬く間に来場者の心を掴み、会場を笑いの渦に巻き込んでいました。多くの来客で賑わったステージイベントでしたが、みなさん大満足といった様子でした。

一般の方対象のサビキ釣り体験も大盛況
D.Y.F.Cの海釣りスクールとは別に、一般の子ども対象の釣り体験プログラムも開催されました。こちらもD.Y.F.C同様海に面した海岸広場が会場で、事前予約をした子どもがサビキ釣りを楽しむことができるという内容です。
もちろん初心者大歓迎で、釣り道具やライフジャケットなど、必要なものはすべてDAIWAが用意。プロのコーチのサポートが付くので、釣りが初めての子どもでも安心して釣りができるようになっています。プログラムは午前と午後合わせて5つの時間帯で行われましたが、すべての枠の予約があっという間に埋まってしまうほどの人気でした。

こちらの会場には朝からサビキ釣りを楽しもうという家族連れが続々と来場してきました。釣りが初めてという子どももいましたが、運よくイワシの回遊に当たったおかげで皆さん大爆釣。次々に魚が釣れるので飽きることなく楽しめているようでした。子どもたちが楽しんでいるのを見ている親御さんもうれしそうです。
この日、釣りの楽しさを体感した子どもがたくさんいたのではないでしょうか。きっとその中から未来の釣り人が生まれるはずです。


D.Y.F.C海釣りスクールは大漁で終了
D.Y.F.Cのスクール生たちは、午後になっても相変わらず魚が釣れ続けているようです。3点掛けや4点掛けも珍しくなく、いい型のイワシをはじめアジ、ウミタナゴ、アナハゼ、フグなど釣れる魚種もさまざま。サヨリの群れも港内に入ってきたようで、スクール生のクーラーボックスはもう魚でいっぱいになっています。サビキ釣りに飽きたのか、釣ったイワシで泳がせ釣りをして大物狙いを始めるグループもありました。
見ていると、午前中と比べて竿さばきがスムーズになったり、魚の取り込みが上手になったりと技術も上達したスクール生がたくさんいました。吸収力が高い子どもだけに、わずか1日の間でも成長していく様子がはっきりわかりました。




そして、午後早めの時間に釣りは終了。落ちたコマセを洗い流し、釣り場をきれいにした後に閉会式が行われました。ここでは豪華な賞品がもらえるじゃんけん大会も開催され、子どもたちは大盛り上がり。ルアーやタックルボックス、ポーチなどをもらい大喜びです。魚がたくさん釣れたうえ、賞品ももらえてスクール生はみんな笑顔でいっぱい。まさに最高の海釣りスクールになったと言えそうです。


楽しい1日はあっという間。
釣り場でまた会いましょう
釣りを終えたスクール生に感想を聞くと、多く返ってきたのが「魚を見ながら釣りができて楽しかった」という答えでした。目の前でたくさんの魚が泳いでいるのを見てモチベーションが高まるのは当然ですが、わずかなことで魚の反応が変わるのが見えるので、「どうしたら魚が食ってくれるのかを考えながら釣りをしたら、もっと楽しくなった」というのです。みんなどうやら、釣りの奥深い魅力に目覚めたようです。
そんな釣りの魅力に気づかせてくれたのは、紛れもなく女川町の豊かな海と魚たちです。きっと、今日の海釣りスクールのように自然に触れ、その偉大さを知る体験を重ねていくことで、子どもたちの中に自然を敬う心や大切にする心が育まれていくのではないでしょうか。
大盛況のうちに終わった今回の「海と釣りとファッションの祭典〜Sea, Fishing and Fashion Festival」でしたが、今後さらにD.Y.F.Cのメンバーが増え、同様のイベントが続けられていくことを願います。